瓔珞(えいらく)59話 妖魔か転生の公主か 目次 [ あらすじ ] [ 感想 ] [ 関連記事 ] あらすじ 乾隆帝は訓練所で片手銃の試し撃ちをしながら富察傅恒(ふちゃふこう)に話しかけました。陳鳴夏(ちんめいか)が以前皇帝に銃を献上しましたたが傅恒が献上したこたびの銃に及びませんでした。傅恒が献上した銃は射程距離が長く照準も正確なので武備院(ぶびいん)に模造品を作るよう皇帝は命じました。傅恒は張廷玉(ちょうていぎょく)の息子が父の霊を故郷に連れ帰りたいと皇帝に伺いを立てました。乾隆帝は先帝の遺詔(いしょう)に従い張廷玉(ちょうていぎょく)を太廟(たいびょう)に祀る勅命を出しました。傅恒は張氏にかわり土下座して礼を述べました。 乾隆帝は玉座に腰かけると、自分が即位してから十四年以降は張廷玉(ちょうていぎょく)を批判し劉統勳(りゅうとうくん)の刻苦(励みぶり)と対照的だと思いますます嫌悪していました。 「二人とも同じ臣下だ。一人は血を吐いて国に貢献しもう一人は己の栄華のみを望んだ。張廷玉(ちょうていぎょく)とは長く争っていたがこんなに早くに逝くとは。悔いがある。」 乾隆帝は言いました。 傅恒は張氏も満足するはずだと言って慰めました。 乾隆帝は傅恒に円明園に行ったことについて尋ねました。 傅恒は皇太后は礼拝中で会えなかったが令妃(れいひ)に会えたと答えました。 「愛必達(アイビダ)殿の御息女が入内されたとお知らせしたのでもうすぐ紫禁城に戻られると思います。」 傅恒は言いました。 乾隆帝はそっけない振りを装いました。 傅恒は今から上奏の票擬(ひょうぎ)をするので後ほど重要な事項を報告すると言って帰ろうとしました。 乾隆帝は傅恒を呼び止め福康安(フカンガ)を皇子と共に学ばせるよう命じました。 夜の延禧宮(えんききゅう)。 侍医の張院判(ちょういんはん)が庭に出ると乾隆帝がやって来ました。侍医は令妃(れいひ)が不眠と胃痛の症状を示しているので香蘇和胃湯(こうそわいとう)で治療していると答えました。張院判(ちょういんはん)は食事の乱れが原因だと指摘しました。明玉(めいぎょく)は円明園に行っても令妃(れいひ)が華厳経の写経を続けていたので疲れと血の不足で食欲が落ち胃が乱れたと釈明しました。 瓔珞(えいらく)の部屋。 「明