瓔珞(えいらく)64話 停戦協定 目次 [ あらすじ ] [ 感想 ] [ 関連記事 ] あらすじ 順嬪(じゅんひん)鈕祜禄(ニオフル)氏の正体が明らかになりました。順嬪(じゅんひん)は傅恒(ふこう)と瓔珞(えいらく)そして乾隆帝に対し羨ましくて殺意を覚えると言って高笑いしました。順嬪(じゅんひん)は簪で乾隆帝を刺そうとしました。傅恒(ふこう)は乾隆帝の前に立ちふさがり簪を胸で受け取りました。順嬪(じゅんひん)は侍衛(しえい)たちに取り押さえられました。 「みんな死ねばいい!罪深い癖にどうして天はあなたたちを裁いてくれないの?」 順嬪(じゅんひん)は暴れました。 乾隆帝は順嬪(じゅんひん)を麗景軒へ閉じ込めるように命じました。 乾隆帝は瓔珞(えいらく)について来るよう命じました。 養心殿。 「申せ。いつ知った。」 乾隆帝は瓔珞(えいらく)に尋ねました。 「陛下こそいつからご存じでしたの?」 瓔珞(えいらく)は余裕のある微笑を浮かべて尋ねました。 「そなたが罠にかかった振りをしていたのは朕を焦らすためか?」 「陛下こそ順嬪(じゅんひん)を疑っておきながら知らぬふりをなさったのは私を試すおつもりですか?」 「朕を焦らす必要があるのか?」 「私を焦らす必要がありましたか?」 「魏瓔珞(ぎえいらく)そなたは順嬪(じゅんひん)を利用して朕の気持ちを確かめようとした。」 「陛下。あなたも順嬪(じゅんひん)を利用して私が傅恒(ふこう)と逃げるか確かめたのですか?」 「そなたは何を疑っておる!」 「陛下は海蘭察(ハイランチャ)に順嬪(じゅんひん)を調べさせ報告を受けていたはずです。でも企みを阻止せず傍観なさいました。妃嬪(ひひん)の不貞が疑われる時に帝王がすべきは捕らえて尋問することです。むやみに現場を押さえて噂が広まれば皇室の威厳が損なわれます。陛下がそれでも現場を押さえる選択をしたのは私を試していたからです。ですから私は期待に応えることにしました。先ほどは隠れて見ておりましたが陛下は明らかに動揺してました。確かめる勇気がなかったのですか?」 瓔珞(えいらく)が尋ねると乾隆帝は動揺を見せました。 「愚かなことを申すな。朕は怒っていたのだ。不貞を働く妃がいたことに。」 乾隆帝は瓔珞(えいらく)の腰を引き寄せました。 「本当ですか?」 「他