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瓔珞(えいらく)60話 あらすじと感想 二人を救った嘘 和安公主の法要で順嬪(じゅんひん)を救った主人公は...中国ドラ

瓔珞(えいらく)60話 二人を救った嘘

瓔珞(えいらく)60話 のあらすじと感想

目次

あらすじ

皇太后は順嬪(じゅんひん)を赦すと話し相手としてまた尋ねて来るように促しました。


麗景軒(れいけいけん)。

乾隆帝は順嬪(じゅんひん)に事情を尋ねました。順嬪(じゅんひん)は皇太后の歓心を買うために和安公主の法要に行きお経を供えたところ、仏花が燃えだし薩満(サマン)に妖魔と言われたと打ち明けました。順嬪(じゅんひん)は死罪にさせられそうになったところを皇太后は突然意を翻したと説明しました。

乾隆帝は昔、女官が和安公主の玩具を壊した時に平素は優しい皇太后が杖刑(じょうけい)八十回の仕打ちを行ったことから娘をとても溺愛していたと思ったと順嬪(じゅんひん)に説明しました。そのため祭祀が台無しとなったのにどうして順嬪(じゅんひん)は皇太后の怒りを収めることがでいたのか尋ねました。

順嬪(じゅんひん)は瓔珞(えいらく)が「打ち首になるよりマシよ」と言って順嬪(じゅんひん)の唇に細工を施し一言一句間違いないように言うべきことを覚えるよう指示されたと打ち明けました。

乾隆帝は皇太后を熟知している瓔珞(えいらく)が策を与えたことに納得しました。

「令妃様に罪が無いと知りながら(令妃様を)お責めなるなんて、陛下はひねくれ者ですね。」

順嬪(じゅんひん)は言いました。

「私が?」

乾隆帝には自覚が無いようでした。

「令妃様が陛下をお気に留める様子もなく私を寵愛しても動じる様子がないからです。」

順嬪(じゅんひん)は言いました。

「戯れを申すな。」

乾隆帝は言いました。

「陛下。私には目も心もありますから見抜くことはできます。陛下は私をよくしてくださいます。ですが陛下のお心にはほかのおなごがいます。」

順嬪(じゅんひん)は言いました。

「そなたの思い込みだ。」

「陛下。令妃(れいひ)様のお心を探ってみます。陛下は私が最も敬愛しているお方です。陛下にはお幸せでいて欲しいのです。」

「沈璧(ちんへき)。そなたがわからぬ。」

「陛下は妃嬪(ひひん)たちが争い憎むことが当たり前だとお思いでしょう?でも私は妃嬪(ひひん)たちが仲良くなれると信じています。いいえ。他のおなごはともかく、私は令妃(れいひ)様と仲良くしたいのです。冷たい人のように見えるけど心が温かく友情のも厚い陛下の想い人です。陛下。いろいろなやり方で令妃(れいひ)様をお試しになってきたのはご自身がどう思われているか知りたいからですね?私が協力すれば令妃(れいひ)様のお気持ちがどうかわかると思います。」

「朕はそなたを利用したのに気を害さないのか?」

「ふ・・・。陛下。陛下はそれ以上に私によくしてくださいます。私の暮らしを大切にしてくださり自由を与えてくださいます。馬も陛下自らお選びになりました。陛下は私がすべてを支えるに値するお方です。」

「朕がそなたからそのような言葉を聞けるとは。」

乾隆帝は順嬪(じゅんひん)の手に触れました。

「陛下。私は自分のすべてを陛下に捧げるつもりです。」

順嬪(じゅんひん)は言いました。

「感謝する。だが朕は魏瓔珞(ぎえいらく)をそこまで偏重しておらぬ。朕はあの人の中で一番ではないことが赦せぬのだ。分かるか?」

「ええ。わかります。」

「今の話は誰にも言ってはならぬ。」

延禧宮(えんききゅう)。

小全子(しょうぜんし)は嫻皇后(かんこうごう)が待っていると瓔珞(えいらく)に小声で報告しました。

瓔珞(えいらく)は応接室に行って嫻皇后(かんこうごう)に挨拶しました。

嫻皇后(かんこうごう)は瓔珞(えいらく)が順嬪(じゅんひん)と会っていたことに怒っていました。

袁春望(えんしゅんぼう)は法要が終わったのになぜ万寿寺の住職を呼んだか瓔珞(えいらく)に尋ねました。

瓔珞(えいらく)は説法をするためだと答えました。

「魏瓔珞(ぎえいらく)。あなたは悪賢いけど約束を守る人だった。まさか約束を破るとはね。寿康宮(じゅこうきゅう)では後顧の憂いを断たぬだけでなく順嬪(じゅんひん)を助けるとは!」

嫻皇后(かんこうごう)は怒りました。

「順嬪(じゅんひん)を殺さなくてもよいはずです。」

瓔珞(えいらく)は言いました。

「あのような性悪女は死んで当然よ!あなたに裏をかかれるとはね。私の計画は台無しよ。」

嫻皇后(かんこうごう)は言いました。

「私はご協力をお約束しただけで殺す約束はしていません。それに舒妃(じょひ)と嘉妃(かひ)は私を責める資格はあるけど皇后様にはありません。」

「何のこと?」

「皇后様は知らぬとでも?皇太后様が順嬪(じゅんひん)を殺せば陛下は激怒なさりますが孝行者なので母に怒りをぶつけることはできません。では誰に怒りが向けられると?皇后様?舒妃(じょひ)?嘉妃?いいえ。陛下の怒りの矛先は皇太后様の腹心である私に向けられる。皇后様は事に乗じて私も消そうとなさるはず。」

「寵愛がなくなった女を陛下が消すとでも?つまり順嬪(じゅんひん)を救いたいのね。わからないわ。君主を惑わせあなたの恋敵でもある女なのにどうして助けるの?」

「先ほど申した通り、順嬪(じゅんひん)に死罪はやりすぎです。」

「警告したでしょう?順嬪(じゅんひん)は一筋縄ではいかぬから今日助けたことでいずれ高い代償を払うことになるわよ。その時を愉しみにしているわ。」

嫻皇后(かんこうごう)と袁春望(えんしゅんぼう)は帰りました。

明玉(めいぎょく)は順嬪(じゅんひん)を助けるために皇后たちを怒らせてしまったことについて心配しました。

瓔珞(えいらく)は皇后はいずれ自分を排除するだろうから自分を守っただけだと答えました。


承乾宮。

鸚鵡(オウム)が「陛下万歳!陛下万歳!」と鳴きました。

嫻皇后(かんこうごう)は怒りのあまり茶碗を鸚鵡に投げました。

嫻皇后(かんこうごう)は先回りした瓔珞(えいらく)が順嬪(じゅんひん)と手を組んで刃向かうつもりだと思いました。

袁春望(えんしゅんぼう)は薩満(サマン)様の手を打っておいたので大丈夫だと言いました。

嫻皇后(かんこうごう)はそれよりもあの二人が皇太后を後ろ盾にすることを警戒していました。

「薩満(サマン)様を懐柔できたなら万寿寺の住職も可能では?」

袁春望(えんしゅんぼう)は言いました。

「広済大師(こうさいだいし)が米ごときになびくとでも?」

嫻皇后(かんこうごう)は言いました。

「皇后様が仏像に金を施し銭糧(せんりょう)や銀子を寺に寄付して流民の保護に貢献なさればよいのです。住職から皇太后様に話をしてもらってはどうでしょう?簡単なことですよ。」

「袁春望(えんしゅんぼう)。あなたは本当に頭が切れるわね。」

「もったいないお言葉です。私めは皇后様と苦楽を共にします。」

日中の寿康宮(じゅこうきゅう)。

瓔珞(えいらく)が皇太后に呼ばれて挨拶に来ました。

皇太后は広済大師(こうさいだいし)が転生などあり得ぬと言ったことを話しました。

皇太后は瓔珞(えいらく)を怪しみました。

瓔珞(えいらく)は順嬪(じゅんひん)を助けるために皇太后を欺くことは無いと答えました。

皇太后は瓔珞(えいらく)が嘘をつかぬとも限らないとして、順嬪(じゅんひん)を呼び問いただすことにしました。


皇太后は順嬪(じゅんひん)に四柱や傷痕のことなどは本当かと尋ねました。

順嬪(じゅんひん)は嘘をついたと答えました。

「私は妖魔なのでございます。私は生まれた時は正常でしたが成長するにつれおかしくなりました。私は水晶の部屋にいると思い込んだり・・・。温さんや踊る人形はと叫んでいました。」

順嬪(じゅんひん)はおかしな話しを続け、通りがかりの喇嘛(ラマ)が奪胎をして治ったと言いました。そして薩満(サマン)に言い当てられたのが怖くて嘘をついたが人を害したことは一度も無いと答えました。

順嬪(じゅんひん)は処罰を求めました。

皇太后は順嬪(じゅんひん)が和安の転生だと信じ込みました。


門。

瓔珞(えいらく)は順嬪(じゅんひん)に誰の入れ知恵か尋ねました。順嬪(じゅんひん)は陛下に教わったと答えました。


過去。

「和安は幼い頃、薬を飲むたびに泣き叫んだ。皇太后は和安の部屋に瑠璃の品を多く置き気をまぎらわそうとした。まるで水晶の部屋だ。和安は乳母の温淑夫人になつき日が暮れると捜しまわった。手に負えぬゆえ皇太后が操り人形を作るとそれを見て喜び踊りだしたのだ。」

乾隆帝は順嬪(じゅんひん)に言いました。


門。

瓔珞(えいらく)は陛下の格別なはからいだと順嬪(じゅんひん)に言いました。

順嬪(じゅんひん)は誰のためかわからないと答えました。

遺珠は順嬪(じゅんひん)が本番で答えられるか心配で夜も眠れなかったと説明しました。

明玉(めいぎょく)は順嬪(じゅんひん)のおかげで瓔珞(えいらく)も助かったと感謝しました。

「陛下は私を。私はあなたを守る。」

順嬪(じゅんひん)は言いました。

瓔珞(えいらく)はボロが出ないように気を付けてと言いました。

別の日の延禧宮(えんききゅう)。

瓔珞(えいらく)は順嬪(じゅんひん)に妃の振舞い方を直接指導するようになりました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

瓔珞(えいらく)は順嬪(じゅんひん)が皇太后と親しくなれるように配慮しました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

明玉(めいぎょく)はあの日以来皇太后の順嬪(じゅんひん)への接し方が逆転したと言いました。

瓔珞(えいらく)は血で写経しながら皇太后は疑いがあっても順嬪(じゅんひん)と仲良くし、順嬪(じゅんひん)も努力していると言いました。

順嬪(じゅんひん)は飲み込みが早く優秀でした。

明玉(めいぎょく)は含みのある言い方を指摘しました。

瓔珞(えいらく)は自分の警戒心が強くて誰も信じられないと言いました。

小全子(しょうぜんし)は瓔珞(えいらく)に同情しました。

明玉(めいぎょく)は皇帝の寵愛を失い行く末が心配だと言いました。

瓔珞(えいらく)は心配ないと答えると、皇帝に貰った烏金硯(うこんけん)について尋ねました。

明玉(めいぎょく)は庫房に見に行きました。

「令妃(れいひ)様。私に何か御用ですか?」

小全子(しょうぜんし)は瓔珞(えいらく)に伺いを立てました。

「そうよ。おめでたいことよ。」

瓔珞(えいらく)は言いました。


延禧宮(えんききゅう)の庭。

明玉(めいぎょく)は烏金硯(うこんけん)を運んでいると、急に体が震えだしました。

珍珠(ちんじゅ)はどうしたのか尋ねました。

明玉(めいぎょく)は急いでいたので急に胸が苦しくなっただけだと答えました。

明玉(めいぎょく)は珍珠(ちんじゅ)を先に行かせました。


太監たちが延禧宮(えんききゅう)に荷物を運ばせていました。

「明玉(めいぎょく)さん。おめでとうございます。」

太監は言いました。


明玉(めいぎょく)が部屋に入ると海蘭察(ハイランチャ)がいました。

海蘭察(ハイランチャ)は私からの結納品だと明玉(めいぎょく)に言いました。

「この六月が年季明けなんだろ?令妃(れいひ)様は覚えていたぞ。使者が来て婚礼の打ち合わせをした。」

「何も聞いてないわ。」

「断ると思って。」

「瓔珞(えいらく)を置いていけないわ。」

「明玉(めいぎょく)。ずっと私を待たせる気か?一人息子の私が妻を娶らないと母上が心配する。」

「私はいいと言ってないのに勝手に決めないで。」

「そうか。破談にしようか。」

「え~。待って。からかわないでよ!」

「明玉(めいぎょく)。真剣に尋ねるが、私と結婚しないか?」

「私・・・。」

「いつか戦地に行くと思う。たぶん帰りを待っても・・・・。」

「それ以上言わないで。」

「それでも、結婚してくれるか?」

「海蘭察(ハイランチャ)。あなたの妻になりたい。夢は応援するわ。でも忘れないで。いつでもあなたの帰りを待ってるから。」

明玉(めいぎょく)は求婚を受け入れました。

海蘭察(ハイランチャ)は喜びました。


通路。

明玉(めいぎょく)が幸せそうに通路を歩いていると胸元がまた苦しくなりました。明玉(めいぎょく)は葉天士が体に針が残っていると言った言葉を思い出しまた。


夜。

明玉(めいぎょく)は一人で悩んでいました。明玉(めいぎょく)は机の上にあった結納品を床に落として泣きました。

日中の延禧宮(えんききゅう)。

瓔珞(えいらく)は茉莉花の香油の作り方は桂花と同じだけど香りが持続しないと順嬪(じゅんひん)に教えました。

順嬪(じゅんひん)は百合の香りは一月たっても残っているので好きだと言いました。

明玉(めいぎょく)が戻って来ました。

瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)に結納品は見たか尋ねました。

明玉(めいぎょく)は硬い表情で嫁がないと言いました。

「瓔珞(えいらく)。花が切れたので摘んでくるわ。この香の本も借りていい?」

順嬪(じゅんひん)は気を効かせて帰りました。

「明玉(めいぎょく)。あなたは海蘭察(ハイランチャ)と交際が禁じられていても想いを築いてきた。夫婦になれるのにどうしたの?」

瓔珞(えいらく)は尋ねました。

「今更あなたと離れられなくなったの。ここにいたいし嫁ぐ気はないわ。あなたに仕える。」

明玉(めいぎょく)は震える声で言いました。

「何を言うの。嫁いでも会えないわけじゃないわ。年季が明けたら結婚できるのよ。海蘭察(ハイランチャ)は陛下に伝えて誠意を見せたわ。今更心変わりは赦せない。」

「ダメなの。とにかくダメなのよ。」

「それなら理由を教えて。」

「嫁げないの。海蘭察(ハイランチャ)とはダメなの。」

明玉(めいぎょく)は悲しそうに走り去りました。


延禧宮(えんききゅう)の庭。

順嬪(じゅんひん)は明玉(めいぎょく)が部屋に閉じこもったことに気が付きました。


明玉(めいぎょく)の部屋。

順嬪(じゅんひん)が部屋に入ると結納品が床に落とされていました。順嬪(じゅんひん)は明玉(めいぎょく)に理由を尋ねました。明玉(めいぎょく)はただ「嫌なんです」と答えました。

「嫁ぐ気がないのに履物を作ったの?瓔珞(えいらく)に言えない理由があるの?」

「違います!」

明玉(めいぎょく)は苦しみだしました。

「病なの?知らせてくるわ。」

「いけません。ダメなんです。」

「なぜなの?」

「銀の針が長年体内にありみぞおちに達したのです。いつまで生きられるか。一年?幾月?一刻?次の瞬間に死ぬかも。瓔珞(えいらく)に話せば悲しみます。」

「では治療すればよいのでは?」

「無理です。治す薬がないと葉先生に言われました。それなら・・・時間の無駄です。」

明玉(めいぎょく)は苦しそうに答えました。

「それで嫁がないというのね。」

「今海蘭察(ハイランチャ)と結婚すれば、彼はなすすべもなく私を見送ることになります。」

「明玉(めいぎょく)。海蘭察(ハイランチャ)は自ら陛下に報告したの。あなたが年季明けしたら結婚すると。瓔珞(えいらく)はあなたの家の窮状を知り安心して嫁げるように花嫁支度を整えたわ。輿入れを断れば海蘭察(ハイランチャ)の体面が傷つく。」

「わかってます。」

「瓔珞(えいらく)が知ったら傷つくわ。」

「何もおっしゃらないでください。」

「明玉(めいぎょく)。もう引き返せないわ。生きている以上は必ず結婚するのよ。」


瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)の部屋に行こうとしました。

「瓔珞(えいらく)。明玉(めいぎょく)を嫁がせるのは自分のそばにいると危険だからでしょ?」

順嬪(じゅんひん)が出て来て瓔珞(えいらく)に言いました。

「順嬪(じゅんひん)。憶測で言わないで。明玉(めいぎょく)が効いたらどう思うか。」

「私のために皇后様を怒らせたから仕返しをおそれて明玉(めいぎょく)を後宮から出すのね?」

「明玉(めいぎょく)は年季が明けるの。それだけよ。それに私はだれも恐れていない。」

「でも周りの人を守りたいでしょう?二人は互いを守るために本音を言おうとしない。瓔珞(えいらく)。私を守ってくれたことは忘れない。皇后様に手を出させないわ。」


麗景軒(れいけいけん)。

順嬪(じゅんひん)は一生懸命本を読んでいました。

乾隆帝がやって来て順嬪(じゅんひん)は驚き背後に本を隠しました。

乾隆帝は何の本を読んでいるのかと順嬪(じゅんひん)の本を借りました。

順嬪(じゅんひん)は「香譜」という瓔珞(えいらく)から借りた本を差し出しました。

順嬪(じゅんひん)は暇つぶしに呼んでいるだけだと答えました。

「延禧宮(えんききゅう)で掟を学んでいるか?」

乾隆帝は尋ねました。

「令妃(れいひ)は掟だけでなく刺繍や絵画も教えてくれます。知識が豊富です。」

順嬪(じゅんひん)は言いました。

「知識は広いがどれも浅い。詳しく学ぶよう朕は言い聞かせたが、雑学博士になると言い訳をする。令妃(れいひ)は飽きっぽくて何を学んでも深くは学ばぬ。口達者なのでもっともらしい言い訳を並べて口ではどうにもならぬ。」

「陛下。どうしてお黙りに?」

「令妃(れいひ)は朕の話をすることがあるか?」

「もちろんです。」

「どんな話だ?」

「ええと・・・。」

「少しも話題にならぬかあ。」

「陛下。瓔珞(えいらく)をお責めにならないでください。陛下が何度もわざと遠ざけては素直にならなくなってしまいます。」

順嬪(じゅんひん)は妃嬪(ひひん)と同じように瓔珞(えいらく)も口に出さないだけで陛下を待っていると言いました。

乾隆帝はひとまず納得しました。

順嬪(じゅんひん)は「私にとっては陛下が一番です」と言って背後から抱き着きました。


延禧宮(えんききゅう)。

瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)に花嫁衣裳を着てみるように言いました。

明玉(めいぎょく)は硬い表情で断りました。


夜。

瓔珞(えいらく)が寝床で寝ていると寝間着姿の順嬪(じゅんひん)が現れました。

瓔珞(えいらく)はびっくりしました。

順嬪(じゅんひん)がくしゃみをすると、瓔珞(えいらく)は渋々布団の中に順嬪(じゅんひん)を入れてあげました。

瓔珞(えいらく)は反対側で寝るよう順嬪(じゅんひん)に言いました。

順嬪(じゅんひん)はふざけました。

男の声が外でしました。

瓔珞(えいらく)は満月なので臣下たちが天狗を追い払う儀式をしていると言いました。

「まじめぶって言ってるけどあなたは迷信を信じてないでしょ?心は温かいのに人を拒んでばかりね。気にかけてくれる人も遠ざかってしまうわ。たまにはおなごは弱さを見せないと優しくしてもらえないわよ。陛下の気を引くときも本心を隠したままでしょう?強がって弱さを隠していては損をするわ。私たちは紫禁城に合わないのに一生縛られる。あなたも私も孤独なら慰め合えばいいのよ。」

順嬪(じゅんひん)は言いました。

「明玉(めいぎょく)がいるわ。」

「彼女にはなんでも説明する必要がある。服従してもわかってくれないから。残念でしょ?対等でなければあなたの友になれないわ。」

感想

瓔珞(えいらく)60話の感想です。皇太后の愛娘、和安公主の法要で嫻妃(かんひ)と舒妃(じょひ)と嘉妃(かひ)が結託して順嬪(じゅんひん)を死に追いやろうとしました。瓔珞(えいらく)はこのままでは自分に罪が着せられて処刑されるおそれがあったので順嬪(じゅんひん)を守りました。人助けは自分のためと言う瓔珞(えいらく)。しかし順嬪は瓔珞(えいらく)のことを心の内まで不思議とよく知り尽くしていました。

順嬪(じゅんひん)は乾隆帝があの手この手で瓔珞(えいらく)を試していることをなぜか知っていました。そして瓔珞(えいらく)の本性も見抜き、明玉(めいぎょく)のことまでお見通しです。

明玉(めいぎょく)は純妃(じゅんひ)に針を埋め込まれて「みぞおち」にそれが達したと言いました。みぞおちとは一体体のどこなのでしょうか?ちょっと調べてみると、胃の下あたりのことらしいです。でも明玉(めいぎょく)は首元を押さえていたので、日本語で言うみぞおちと中国語のみぞおちは別の場所にあると思います。

今月で季明けとなる明玉(めいぎょく)は大体の年齢が23歳と11か月であることがわかります。ということは円明園にいたころの明玉(めいぎょく)は20歳です。そして富察皇后のところで働いていた明玉(めいぎょく)の年齢はおそらくは16歳頃になるのではないかと思います。

瓔珞(えいらく)の年齢は台詞の内容から明玉(めいぎょく)よりも3歳年上であることがわかります。60話時点での瓔珞(えいらく)の年齢は26歳から27歳の間であることがわかります。富察皇后(ふちゃこうごう)のお歳はわかりませんが、台詞の内容から崩御した時はおおよそ20代の後半から30代の前半あたりかと思います。

さて、このドラマも残すところあと10話ほどです。

続きを見たいと思います。

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