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瓔珞(えいらく)28話 あらすじと感想 辛者庫(しんじゃこ)の夜 中国ドラマ

瓔珞(えいらく)28話 辛者庫(しんじゃこ)の夜

瓔珞(えいらく)28話 のあらすじと感想

目次

あらすじ

富察皇后(ふちゃこうごう)は乾隆帝から瓔珞(えいらく)を守るために、涙を呑んで辛者庫(しんじゃこ)送りにしました。

「瓔珞は私の希望なの。私は瓔珞の生き方が羨ましいと思ってる。」

富察皇后は乾隆帝に訴えました。

「よいか。皇后。そなたには国の母としての務めがある。一介の女官ごときを羨むな。何を考えておる。」

乾隆帝は皇后に言いました。

「陛下。覚えていますか?婚礼を終えて孝敬憲皇后(こうけいけんこうごう)様にご挨拶に行った時のことを。皇太后様が、まだ熹妃(きひ)でいらっしゃった時のことを。後宮のすべての権限は皇后様が握ってらっしゃいました。」

皇后は言いました。


回想シーン。

乾隆帝と富察皇后(ふちゃこうごう)が孝敬憲皇后(こうけいけんこうごう)に挨拶する場面。孝敬憲皇后(こうけいけんこうごう)烏喇那拉(ウラナラ)氏は乾隆帝弘暦のために富察氏を選んだと言いました。乾隆帝は皇后に感謝しました。皇后は富察氏に義娘の証として簪(かんざし)を贈りました。福晋(ふくしん)富察氏は自らが刺繍した青玉浩然閣挂屏(せいぎょくこうぜんかくへいけい)を贈りました。孝敬憲皇后(こうけいけんこうごう)は富察氏に過ちに気づくまで女則(じょそく)を100回書写するよう命じました。

乾隆帝は皇后があの時罰せられたことを知りませんでした。富察皇后(ふちゃこうごう)は皇帝よりも言葉が多すぎたと言いました。乾隆帝は後宮の掟が理解できないと言いました。

孝敬憲皇后(こうけいけんこうごう)の諡号の冊(さく)には「性は穏やかにして寛容。教えと分を守りおなごが見習うべき手本であった」と書かれていました。

富察皇后(ふちゃこうごう)は結婚してからずっと言葉や行いを慎み耐えて来たと遠回しに言いました。すべては夫が一番でおなごは考えてはいけず、皇后もまたそれを絶対に守らなければならないと。

「皇后。朕はそうは思わぬ。そなた以上の皇后はおらぬ。」

乾隆帝は言いました。

「でも陛下。私はもう私ではないのです。嫁いだあの日から富察容音(ふちゃようおん)はいないのです。私はおなごの徳にしばられています。何をするにも完璧な皇后でなければならない。人には寛容で品位を保ち、慎み深くなければならないのです。私だけでなく紫禁城のすべてが規則で縛られています。少しの過ちも許されない。でも瓔珞(えいらく)は違います。特別です。」

富察皇后はつらそうに言いました。

「決まりに従わず勝手に振舞ってるだけだ。」

乾隆帝は言いました。

「それでも、あの子はあの子自身です。魏瓔珞(ぎえいらく)は何者でもありません。生き生きとしてわがままで、戦うことをおそれない。他の者のように言いなりになろうとしない。皇帝。私は自分を捨てたことで、今の私になりました。だから瓔珞を守ることは、なくした私を守るのと同じ。陛下。伝わりましたか?」

「だから、この朕からも守る。そう申すのか?」

「そうでございます。必ず守ります。陛下に背くのはこれがはじめてです。陛下。この通りでございます。こたびだけはわがままをお許しください。」

富察皇后(ふちゃこうごう)は土下座しました。爾晴(じせい)も土下座しました。

乾隆帝は何も言わずに去りました。


長春宮の門の外。

「朕は本当の皇后を今まで知らなかった。不屈の魏瓔珞は捨ておけ。」

乾隆帝は李玉(りぎょく)に言いました。

「陛下。辛者庫(しんじゃこ)の労働は厳しく瓔珞には耐えられぬかと存じます。」

李玉(りぎょく)は言いました。

「耐えられぬ?フン。耐えられないなら朕に詫びるだろう。一滴でも涙を流せば皇后の涙もあの者を評価し過ぎだろう。」

乾隆帝は帰りました。


侍衛(しえい)の宿舎の外。

明玉(めいぎょく)は慌てて富察傅恒(フチャふこう)を捜しに来ました。海蘭察(ハイランチャ)は傅恒(ふこう)はいないと言いました。明玉は瓔珞が辛者庫(しんじゃこ)に入れられるので傅恒(ふこう)に何とかしてもらおうと頼みに来ていました。

「そういえばなぜ私の名前を知ってるの?」

「香り袋に刺繍があったろ。」

「返して!」

明玉(めいぎょく)が言うと、海蘭察(ハイランチャ)は断りました。

明玉(めいぎょく)は海蘭察(ハイランチャ)を殴ろうとしましたが、ぎっくり腰になりました。


儲秀宮(ちょしゅうきゅう)。

高貴妃(こうきひ)は蘭の絵を描いていましたが絵をぐちゃぐちゃにしてしまいました。高貴妃(こうきひ)は蘭のことを「おかずにもならない」と芝蘭(しらん)に言いました。芝蘭(しらん)は純妃(じゅんひ)が蘭を称えたと言いました。賢い高貴妃(こうきひ)はそうではなく「純妃は自分を君子になぞらえた」と言いました。

士大夫が梅蘭竹菊を称えるのは世間に威張りたいからよ。私は高潔で時流に流されぬ人物だとね。つまり自分を高く売りつけたいだけよ。雅やかなたしなみなら私も幼少より身に着けているから誰にも負けはしない。だけど私は、芝居のほうが好きなの。フン。芝居を禁じられようと絵など描きたくない!」

高貴妃(こうきひ)は言いました。

そこに舒貴人(じょきじん)納蘭(ナーラン)氏がやって来ました。

高貴妃(こうきひ)と舒貴人(じょきじん)は裕太妃(ゆうたいひ)の死無様な死にざまを笑いました。

舒貴人(じょきじん)は瓔珞(えいらく)が辛者庫(しんじゃこ)送りになったと言いました。

「犬が一匹消えたことが良い知らせ?」

「番犬がいなければ長春宮に入るのも簡単です。」

舒貴人(じょきじん)は言いました。

「確かに策をめぐらすよい機会だわ。なんの根拠も残さず慎重にね。長春宮は守りが堅く隙が無かった。これからは、後宮も面白くなりそうだわ。」

高貴妃(こうきひ)は笑いました。


辛者庫(しんじゃこ)。

瓔珞(えいらく)は辛者庫(しんじゃこ)で働くことになりました。

劉女官(りゅうにょかん)は瓔珞(えいらく)のことを「お前は卑しい罪人なのだから」と言って仕事場に案内しました。

「未明から宮道の掃除、丑の刻には三殿の草引き。一日中寝る間もなく雑役が続くわ。」

劉女官(りゅうにょかん)は言いました。

辺りには用便が入った壺が並んでいました。

瓔珞(えいらく)はあまりの臭さに鼻を押さえました。

劉女官(りゅうにょかん)は瓔珞に肥桶の洗浄を命じました。

瓔珞が辺りを見回すと元女官や太監たちが肥桶を洗っていました。

瓔珞も肥桶を洗いました。


袁春望(えんしゅんぼう)は掃除もせずに肥桶にもたれて虚空を眺めていました。袁春望は瓔珞(えいらく)の問いかけにも答えず行ってしまいました。


日が暮れたので瓔珞(えいらく)は女官部屋に行きましたが、酷い匂いに鼻がもげそうになりました。

意地悪な錦繍(きんしゅう)は瓔珞(えいらく)に話しかけました。錦繍は女官たちの頭目になっていました。さっそく錦繍が瓔珞をバカにしはじめました。

瓔珞(えいらく)は錦繍(きんしゅう)を睨むと「あなたがなんでここに来たのか覚えてる?(陥れられたとわかっているなら)警告する暇が省けたわ」と脅しました。


別の日。

瓔珞(えいらく)は灰を集めていました。

錦繍(きんしゅう)は女官たちに瓔珞に近づくと怪我をすると言いました。

錦繍は袁春望(えんしゅんぼう)を見つけると色のついた声を出して駆け寄りました。

袁春望は錦繍を無視して行きました。袁春望は辛者庫で働く女官たちの憧れの的でした。


しばらくすると、袁春望(えんしゅんぼう)がまた虚空を眺めていました。

瓔珞(えいらく)は袁春望に話しかけました。

「あなたは肥桶を運び私はそれを洗う。仕事仲間なのに話してくれないの?皆はあなたに憧れてる。確かに美男子ね。こんなにいい男は紫禁城で初めて見た。」

瓔珞が言うと袁春望は少し反応しました。

「なによ。仕事はきついしみんなに無視される。話し相手がいないから話しかけているだけよ。ところで、錦繍(きんしゅう)に好きだった侍衛(しえい)がいる。富察侍衛(しえい)。皇后様の弟で御前侍衛(しえい)だった。その頃の錦繍(きんしゅう)はただ富察侍衛(しえい)を見ているだけだった。本気であなたのことが好きなのかも。」

瓔珞は袁春望に言いました。


辛者庫(しんじゃこ)の女官たちが食事を食べていました。瓔珞(えいらく)は袁春望(えんしゅんぼう)のために饅頭をひとつ持って来てあげました。袁春望は饅頭には手を出さずにどこかへ行ってしまいました。瓔珞は肥桶を洗い続けました。


承乾宮。

嫻妃(かんひ)は化粧をしていました。すると、以前使っていた「玉の飾り」が出て来ました。嫻妃(かんひ)は寿康宮(じゅこうきゅう)に行くことにしました。珍児(ちんじ)は皇太后様ですら弔問しないのにと言いました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

嫻妃(かんひ)が弔問に行くと、弘昼(こうちゅう)が出迎えました。嫻妃(かんひ)は死者を弔うのは当然だと言いました。弘昼はすっかり世間に嫌われてしまったので悪い噂が立つ前に早く帰るように言いました。嫻妃は自分も家族を失ったので気持ちは分かると伝え、帰ろうとしました。弘昼は嫻妃が身に着けている「玉の飾り」を見て一時呼びとめました。


過去。

少年の弘昼(こうちゅう)は街で飯を買おうとしたらお金の入った巾着が奪われました。弘昼(こうちゅう)は腹をすかせたまま輝発那拉(ホイファナラ)氏の門前に座りました。すると中から少女が出て来ました。


帰り道。

嫻妃(かんひ)は珍児(ちんじ)に「昔少年を救ったことがあった。本人は覚えていないだろうから、思い出させてあげたの。」と言いました。


承乾宮。

純妃(じゅんひ)が嫻妃(かんひ)に会いに来ました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

弘昼(こうちゅう)は母の棺に抱き着いて泣きました。


過去。

少年弘昼(こうちゅう)は弘暦(こうれき)と剣の稽古をしていると、弘暦(こうれき)の身体を傷つけてしまいました。弘暦(こうれき)は弘昼(こうちゅう)を赦して去りました。

裕太妃(ゆうたいひ)は弘昼の頬を叩くと「万一何かあれば私たちの命は無いわ」と厳しく叱りました。

「私だって皇子です。なぜ我慢しなければいけないのですか!」

弘昼は怒りました。

裕太妃は弘昼に天下をとるより無事でいて欲しいと泣いて頼みました。

「私が手に入れるべきものをなぜあきらめろとおっしゃるのですか?」

弘昼は欲を見せました。


承乾宮。

「嘉嬪(かひん)の妹が宮中に上がるようです。お気を付けください。」

純妃(じゅんひ)は嫻妃(かんひ)に言いました。

「何にですか?」

嫻妃(かんひ)はとぼけました。

「宮中に入れば永珹(えいせい)を取り戻そうとします。初めからそれが目的なのでしょう。」

純妃は言いました。

「永珹(えいせい)のためになるなら構わないわ。」

「これからどうなさるおつもりで?おそれながら、いまだお子がおられぬのに将来はどうするのですか?郭太妃(かくたいひ)や裕太妃(ゆうたいひ)は先帝の妃嬪ですが、どちらも惨めな最期を遂げました。送ってくれる息子はいません。」

「あなたはまだ若いのよ。私の心配よりご自分の将来を心配したら?」

「私は皇后様のお子を我が子と思って大切にします。そうすれば死んだあとに私を忍んでくれるかも。香の一本でも添えてくれたらそれで十分です。」

「あなたの皇后様への忠誠には感心するわ。」

「忠誠?そう。忠誠心です。嫻妃様。降参ですわ。」

純妃(じゅんひ)は囲碁に負けました。


夜の長春宮。

「瓔珞(えいらく)。」

富察皇后(ふちゃこうごう)はつい瓔珞(えいらく)を呼ぼうとしました。皇后は爾晴(じせい)に茶がおいしいと言いました。明玉(めいぎょく)はそのお茶は瓔珞が梅を入れるように指示したのでその通りに作ったと言いました。明玉(めいぎょく)は喧嘩相手がいなくて寂しいと言いました。

富察皇后(ふちゃこうごう)は自分の権力を使っても瓔珞を取り戻せないと言いました。


傅恒(ふこう)は海蘭察(ハイランチャ)の制止を振りきると辛者庫(しんじゃこ)に行きました。


辛者庫(しんじゃこ)。

「洗っても臭い気がする。」

瓔珞(えいらく)はつぶやきました。

「来い。陛下に結婚の許しを得に行く。」

傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)の手を引っ張りました。

「いけません。陛下は富察侍衛(しえい)に近づいたら私を殺すとおっしゃいました。あんたのために命は捨てられません。」

「私が守る。」

「それで?お怒りを買って処罰される気?私は罪人の妻になりたくありません。」

「私を諦めさせるために言ってるのだろ。あなたの言葉の意味を考えたらよくわかる。恩人である皇后様の弟と富察家を巻き込まぬための嘘だ。だからあなたは私を遠ざけた。だがあなたの善意に私は傷ついている。私がそれほど気概のない男だと思うのか?」

「若様。あなたは名家の出身で御前侍衛(しえい)だから前途は洋々です。それを、捨てないで。」

「出世だけが私の理想ではない。」

「嘘はやめてください。あなたの部屋の机にはたくさんの兵法書が並んでた。手柄を立てて後世に名を残したい。そう思ってるでしょ?」

「確かに。だから?」

「おなごのために陛下を怒らせ機会を失うつもり?」

「瓔珞(えいらく)。あなたに尋ねよう。あなたは恩知らずか?先に近づいたのはあなたなのに私があなたに尽くしたその恩をどうやって返すのだ。返せはしない。結婚しよう。一生かけて返すのだ。」

「これまでの恩に報いろというのね。いいわ。」

瓔珞(えいらく)は衣の牡丹を外して上着を脱ぎました。

「何をする。やめるのだ。」

傅恒(ふこう)は言いました。

袁春望(えんしゅんぼう)は目が覚めると、まさに瓔珞(えいらく)が上着を脱いでいるところでした。

「ここでご恩を返します。」

「瓔珞(えいらく)。女官が操を失えばどうなると思うのだ。」

「死んでも借りは作りません。」

「冷たい人だな。」

「今の私は臭いけど、我慢して。」

「私が常に君子だと思っているのか?君子といえども私は男だ。甘く見るな。」

傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)の両肩を掴みました。

感想

瓔珞(えいらく)28話の感想です。前回は面白かったのに、今回は瓔珞(えいらく)の職場が辛者庫(しんじゃこ)となって地味な話になってしまいました。

見せ場としては、傅恒(ふこう)の前で瓔珞(えいらく)が上着を脱いで恩に報いようとする場面でしょうか。傅恒(ふこう)が「俺も男だ!」なんて真面目な顔をして言うのですから笑えます。そのやりとりを聞いている袁春望(えんしゅんぼう)も。

錦繍(きんしゅう)が久しぶりに登場しました。錦繍(きんしゅう)は辛者庫(しんじゃこ)のアイドル、袁春望(えんしゅんぼう)を手に入れようとしているようですね。

久しぶりに高貴妃(こうきひ)も長春宮を攻めようとしているみたいです。

これからまた大騒動になりそうですね。

続きが気になります。

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