瓔珞(えいらく)26話 身分違いの恋
目次
あらすじ
明玉(めいぎょく)は傅恒(ふこう)に香り袋を贈りましたがそれは海蘭察(ハイランチャ)の物となりました。明玉(めいぎょく)は瓔珞(えいらく)に八つ当たりしました。瓔珞(えいらく)はねんざした明玉(めいぎょく)の腕を揉んであげました。
「瓔珞(えいらく)。私に復讐しようとしてるのね。」
「葉先生から指圧を学んだの。捻挫なら治せるけど骨折は治せないわ。明玉(めいぎょく)。富察侍衛(しえい)はやめて他の人にすれば?殿方は他にも大勢いる。」
「誰かに想われているから余裕ね。殿方は悪女ばかり好きになる。」
「わかってる。私は悪女よ。揉むのをやめる?」
「想い人を奪ったのだから揉みなさい。」
「両想いなら奪ったと言えるけど、あなたは傅恒(ふこう)に片思いしてただけでしょ?」
「いいこと?富察侍衛(しえい)は人気があるから今に痛い目に遭うわよ。豚の足じゃないのよ。優しく揉んで。」
「習字に戻る。」
「もっと揉んでよ。まだ痛むの。揉んでよ。」
「まだ痛い?」
「楽になった。」
爾晴(じせい)は二人のやり取りを扉の外で聴いていました。
傅恒(ふこう)が長春宮にやって来ました。庭で働いていた爾晴(じせい)は椅子から立ちあがって傅恒(ふこう)を迎えました。瓔珞(えいらく)は茉莉花に水をあげていました。爾晴(じせい)は皇后を呼びに行きました。瓔珞(えいらく)は傅恒(ふこう)に呼びかけましたが傅恒(ふこう)は無視しました。瓔珞(えいらく)は花壇の水やりに戻りました。爾晴(じせい)は傅恒(ふこう)を部屋に案内しました。
「私は瓔珞(えいらく)を娶ります。」
富察傅恒(フチャふこう)は帽子を脱いで姉の富察皇后(ふちゃこうごう)に頼みました。
「瓔珞(えいらく)は気が強いわ。側室の立場に甘んじると思う?半年もたたずに富察家は混乱する。」
「瓔珞(えいらく)をよくご存じですね。ゆえに側室にする気はありません。」
「まさ、あ・・・。」
「正式な婚礼を挙げ正室に迎えます。」
「富察傅恒(フチャふこう)。気は確かなの?」
「正気です。魏家は格が低い。でも両親を説得できると思います。」
「おとう様は頭が固いわ。身分が釣り合わぬおなごを?」
「姉上のお力が必要です。」
「私を当てにしてるのね。」
「父母の恩は忘れていません。婚姻で対立すれば親不孝者になります。でも正室を娶るなら心から愛する人を選びたい。でないと私は独り身を貫きます。これはわがままでも脅しでもありません。本心を伝えたまでです。私が言い出したら聞かぬのはご存じのはず。」
「ご両親のことは説得できるでしょう。でも瓔珞(えいらく)は女官よ。どうやって結婚するの?瓔珞(えいらく)は文字を学ぶために眠る時間を削り、勝つために針に4刻も糸を通し続けた。気が強く意思も強くて自分に厳しいわ。他の者に対しても同じはず。瓔珞(えいらく)を傷つけたら何をされるか・・・。」
「姉上。瓔珞(えいらく)を愛しているからすべてを受け止めます。よいところも、悪いところも、気性の激しさも執念深さも。この気持ちは揺るぎません。生涯瓔珞(えいらく)を大切にします。彼女を傷つけません。」
「傅恒(ふこう)。瓔珞(えいらく)に嫁ぐ気があるか尋ねたの?」
「たとえ拒まれようとも真心で包み、必ず振り向かせます。」
二人の話を爾晴(じせい)が立ち聞きしていました。爾晴(じせい)は動揺しました。
傅恒(ふこう)が帰ろうと長春宮の外に出ました。
傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)に話しかけようとしましたが、瓔珞(えいらく)は「先ほどは富察侍衛(しえい)が無視しました」と言って相手にしませんでした。
「今日は女児節です。」
「今日は七夕だ。」
「何の日ですか?」
「自分で考えろ。」
傅恒(ふこう)は去りました。
瓔珞(えいらく)は仕事に戻りました。
明玉(めいぎょく)はがんばって刺繍をしていました。明玉(めいぎょく)は痛む腕を押さえました。そこに爾晴(じせい)が部屋に入って来て軟膏を持って来ました。
「瓔珞(えいらく)が揉んでくれたので大丈夫です。」
「いつから瓔珞(えいらく)と仲良しになったの?瓔珞(えいらく)は後ろめたいから揉んでいただけでは?」
爾晴(じせい)は軟膏を明玉(めいぎょく)の手首に塗りました。
「瓔珞(えいらく)がいなくても富察侍衛(しえい)は私のことを好きになりません。それなのに八つ当たりしてバカみたいです。」
「悪賢い瓔珞(えいらく)に立ち向かえば痛い目に遭うわよ。降参するのが正解ね。実は、最近思うの。瓔珞(えいらく)は恵まれている。皇后様がお守りになるし婚礼の話も。嫁ぎ先は富察侍衛(しえい)よ。」
「それはありません。」
「皇后様のお力添えがあれば富察家は反対できない。私たちは運がないわね。」
「爾晴(じせい)さんは誰よりも美しくておじい様は刑部尚書と議政大臣を兼任なさってます。でも・・・。」
「鑲黄(じょうおう)、正黄(せいおう)、正白(せいはく)これらの上三旗の包衣は陛下の直属。他の貴族より格が高い。だけど出自が包衣という烙印は消せない。祖父は高位にのぼりつめたけど旗主に会えば輿から降りて礼をしなければならない。包衣は奴婢。それが八旗の掟よ。私も女官になりたくなかった。でもお父さまの力が足りず女官になることに。生涯・・・結婚できない・・・。」
「陛下のご寵愛を受ければ妃嬪(ひひん)になり家族も身分が上がるかも。そうなれば瓔珞(えいらく)より幸せです。」
「明玉(めいぎょく)。黙りなさい。次は口を叩くわよ。」
「冗談です。いつか皇后様がよい嫁ぎ先を与えてくださるはずです。」
「しつこいわね。もう話してあげない。」
富察皇后(ふちゃこうごう)がお倒れになりました。すぐに乾隆帝や張院判(ちょういんはん)が駆け付けました。
「お喜びいたします。ご懐妊です。偽りなど申しましょうか。お子は既に二月です。」
張院判(ちょういんはん)は言いました。
「お喜びいたします皇后様。」
女官たちは口を揃えて言いました。
「絶対に皇子だ。天は永璉(えいれん)の代わりに息子を与えてくださる。」
乾隆帝は皇后に言いました。
乾隆帝は紫禁城の者に祝いを与え、女官たちにいっそうの警備の強化を命じました。
嫻妃(かんひ)が長春宮に行こうとすると、高貴妃(こうきひ)に呼びとめられました。
高貴妃(こうきひ)は「先日は家族を失ったのにもう他の者を祝うとは。嫻妃(かんひ)の忍耐強さも立派ね」と嫌味を言いました。
嫻妃(かんひ)は「親の死後に尽くしたとて偽の孝行です。妃嬪でありながら母の喪に服すことは後宮の掟に反します。ただし母のことは一度も忘れたことはありません。」と言い返しました。
「まるで私を恨んでいるみたいな言い方ね。本当の孝行と偽の孝行は見分けられるのに、なぜ偽の善行を区別できないの?」
高貴妃(こうきひ)は嫻妃(かんひ)に言いました。
嫻妃(かんひ)は長春宮に行きました。張院判(ちょういんはん)が帰ろうとしていました。張院判(ちょういんはん)は嫻妃(かんひ)に皇后の容態は落ち着いていると報告しました。張院判(ちょういんはん)は皇后の命令で嫻妃(かんひ)の弟を治療しに牢屋に行ったものの、皇后に呼び戻されたと言いました。
「あの時治療できていたら見込みはあったかもしれません。」
張院判(ちょういんはん)は嫻妃(かんひ)に言いました。
嫻妃(かんひ)は怒りが込み上げてきましたが、皇后の部屋に行きました。
部屋では純妃(じゅんひ)が富察皇后(ふちゃこうごう)に「皇位を継げるかも」と言いました。
富察皇后(ふちゃこうごう)は女児でも健康に育ってくれたら満足だと言いました。
「ひとつだけ悔やんでいることがあるの。あの日、嫻妃(かんひ)の弟君が重病だと聞いて侍医を遣わしたわ。でも途中で不安になったの。私が妃嬪を手なずけたと批判されることが怖かった。だから侍医を呼び戻し嫻妃(かんひ)に銀子を贈ったわ。皆の前で銀子を贈り、役立ててもらおうと。」
富察皇后(ふちゃこうごう)は言いました。
皇后に挨拶しようと思っていた嫻妃(かんひ)はこの話を聞いて会わずに帰りました。
嫻妃(かんひ)の侍女珍児(ちんじ)は、皇后が他から褒めてもらいたくて銀子を与えたのだと言いました。
嫻妃(かんひ)は珍児(ちんじ)に黙るよう命じました。
純妃(じゅんひ)は嫻妃(かんひ)の弟君が亡くなったのは天命だと言いました。
富察皇后(ふちゃこうごう)はずっとこのことが心に掛かっていました。
純妃(じゅんひ)はもう過去のことを蒸し返す必要は無いと皇后を励ましました。
養心殿。
乾隆帝は海蘭察(ハイランチャ)に傅恒(ふこう)が頻繁に長春宮に行っている理由を尋ねました。
「もしや想い人でも?」
「やはり陛下の目は欺けませんね。陛下ならきっと縁談をまとめられます。」
純妃(じゅんひ)が長春宮から帰ろうとすると傅恒(ふこう)とすれ違いました。
富察皇后(ふちゃこうごう)は昼寝をしていたので傅恒(ふこう)は椅子に腰かけて待つことにしました。傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)を呼びとめようとしました。
「学が無いので今日は何の日か頭を使ってもわかりません。」
瓔珞(えいらく)は傅恒(ふこう)に言いました。
「わかるかで考えろ。瓔珞(えいらく)。あなたには腹が立つ。」
「せっかく香り袋をあげようと用意したのに。どうやら無駄でした。」
瓔珞(えいらく)は笑いました。
「香り袋は?」
「若様。不謹慎では?」
「香り袋を。」
富察傅恒(フチャふこう)が言うと、瓔珞(えいらく)は香り袋を懐から取り出しました。
瓔珞(えいらく)は傅恒(ふこう)の手に香り袋を乗せました。
「若様。香り袋が欲しくて怒っていたのですか?」
「七夕は恋人が会う日だ。想い人から香り袋が欲しかった。」
「想い人?誰ですか?」
「香り袋は受け取った。心変わりをしたら皇后様に言いつけるからな。あなたは男たらしと。」
「おなごをあらわすことばではありません。若様。不謹慎すぎる!」
「瓔珞(えいらく)。今日はあなたに会いに来た。大事な話がある。あなたは何ごとにも一生懸命だ。だが復讐心を捨てて幸せになって欲しい。それまで私があなたを待つ。いつまでも待とう。」
傅恒(ふこう)は皇帝のもとに戻りました。
「沈世楓(ちんせいほう)が刑部尚書の来保(らいほ)について誠実だが経験が浅いゆえ刑部の仕事に適さぬと言った。傅恒(ふこう)。どう思う?」
乾隆帝は言いました。
傅恒(ふこう)は来保(らいほ)はきっとうまくやれるので機会を与えるべきだと言いました。
「愚か者め。私欲から来保(らいほ)をかばったな!」
乾隆帝は怒りました。
「私欲とはどういうことでしょうか?」
傅恒(ふこう)はマジメに答えました。
「もうよい。長春宮に通うのは女官に会うためだろう。皇后の女官はたくさんいる。特に爾晴(じせい)は優しい。明玉(めいぎょく)は落ち着きが無い。もう一人は・・・フン。もうやめよう。そちの想い人は爾晴(じせい)だな。富察家に釣り合うように家族を重用しよう。」
「陛下。爾晴(じせい)には興味はありません。来保をかばったのは有能だからです。」
「爾晴(じせい)ではないのか?では明玉(めいぎょく)か?」
「違います。」
「・・・・・・。はぁ。まさか・・・魏瓔珞(ぎえいらく)を?」
「陛下。隠し立てはいたしません。瓔珞(えいらく)です。私の願いを叶えてください。」
傅恒(ふこう)はかしづきました。
「お前!騙されるな!あの女は栄華を求めている!だからそちを誘惑したのだ!」
乾隆帝は茶碗を割りました。
「陛下。私は瓔珞(えいらく)を想っておりますが、誘惑されたことなど一度もありません。お怒りは私にぶつけてください。瓔珞(えいらく)は無関係です。」
「無関係だと?傅恒(ふこう)。お前の妻は名門の出身であるべきだ。瓔珞(えいらく)は奴婢の出身であり攻撃的で根性が腐っておる。傅恒(ふこう)。賢いおなごを選べ。徳のないおなごを娶れば人生が台無しになる。よく聞け。そちが見初めたおなごは誰であろうと与えよう。だがあの女だけはダメだ。」
「陛下。私は陛下より瓔珞(えいらく)を理解しています。既に心を決めました。あきらめません。」
傅恒(ふこう)は部屋から出て行きました。
乾隆帝は机の上の本を落としました。
「さぞかし瓔珞(えいらく)は得意になっていることだろう。どんな女か傅恒(ふこう)にわからせてやる。」
乾隆帝はつぶやきました。
長春宮。
爾晴(じせい)は明玉(めいぎょく)から「皇帝の寵愛を受ければ瓔珞(えいらく)よりも偉くなれる」と言われたことを思い出していました。
乾隆帝が皇后の様子を見にやって来ました。爾晴(じせい)はちらりと皇帝を盗み見しました。富察皇后(ふちゃこうごう)が眠っていたので乾隆帝は別の部屋に行きました。
爾晴(じせい)はわざと乾隆帝に茶をこぼしました。
「お許しください。めまいがしました。」
「原因は?」
「昨夜は夜通し皇后様を介抱していたので立ち眩みがしました。お許しください。」
「もうよい。着替えを李玉(りぎょく)に持って来させろ。」
しばらくして爾晴(じせい)は乾隆帝のもとに着替えを持参しました。爾晴(じせい)は李玉(りぎょく)がいないのでかわりに着替えを手伝うと言いました。
乾隆帝は瓔珞(えいらく)を呼ぶよう爾晴(じせい)に命じました。
瓔珞(えいらく)は鳥の世話をしていました。爾晴(じせい)はイラつきながら、皇帝の服を瓔珞(えいらく)に押し付けました。
瓔珞(えいらく)は太監に服を渡して帰ろうとしました。
「瓔珞(えいらく)。お前が手伝え。他の者に押し付けるとは不届きものめ。」
乾隆帝は瓔珞(えいらく)に言いました。太監は瓔珞(えいらく)に服を渡しました。
「陛下。」
「脱がせろ。」
「はい・・・。」
瓔珞(えいらく)は皇帝の服を替えました。
「何が目的で傅恒(ふこう)に近づいた。」
「陛下。おっしゃる意味がわかりません。」
「とぼけるな。そちの本性はお見通しだ。傅恒(ふこう)は名門の出身で品も高い。そちが傅恒(ふこう)の気を引いたのは奴婢から脱して貴族の妻になるためだな?忘れるな。傅恒(ふこう)は朕の義理の弟で富察家は朕の腹心だ。そちのようなおなごを関わらせることは許さぬ。」
「陛下。栄華には興味はありません。どうしてそのような想像を?陛下ははじめから私を目の敵にしてきました。なぜですか?」
「・・・・・・。そちは、無礼で怒りを掻き立てる。」
乾隆帝は瓔珞(えいらく)の手首を引っ張りました。
「他の女官には穏やかに接するのに敬意がない私には憎むのですか?」
「他の女官は本分を守っており褒美を与えるに値する。そちだけは、朕に敬意を示さずいつも出すぎた真似をする。皇后が止めなければとっくに殺していた。成りあがりたいなら朕を誘惑すればよい。すべてを与えてやる。」
乾隆帝は瓔珞(えいらく)に自分の顔を近づけました。
「陛下のご厚恩には感謝します。しかし福が無い私には分不相応です。」
瓔珞(えいらく)は地面に膝を突きました。
「もう一度言ってみろ。」
「福が無い私には分不相応でございます。」
瓔珞(えいらく)は土下座しました。
「お前っ!皇后に免じて命までは奪わぬ。だが警告する。傅恒(ふこう)に近づくな。」
乾隆帝は屏風を倒すと部屋から出て行きました。
瓔珞(えいらく)は痛む手首を押さえました。
「何の音?」
富察皇后(ふちゃこうごう)は目を覚ましました。
「私の不注意で陛下の衣が濡れてしまいました。瓔珞(えいらく)が着替えを手伝っています。皇后様。お伝えしようか迷ってます。皇后様がご懐妊してよからぬことを考える者がいます。ご注意ください。」
爾晴(じせい)は扇で皇后をあおぎました。
「瓔珞(えいらく)のこと?あり得ないわ。」
「瓔珞(えいらく)は新入りですが、皇后様への忠誠は本物です。」
「それで?」
「瓔珞(えいらく)は心配なくとも他のおなごは違います。寵妃の地位を守るため瓔珞(えいらく)を陛下に仕えさせては?誰よりも適任かと思います。瓔珞(えいらく)は長春宮の者です。皇后様のために働くでしょう。」
爾晴(じせい)は長春宮から瓔珞(えいらく)を追い出そうとしていました。
感想
瓔珞(えいらく)26話の感想です。ようやくストーリーが本題に入って来た感じがします。富察傅恒(フチャふこう)が瓔珞(えいらく)に結婚を申し込みました。二人は特に恋愛関係にあって信頼を深めたわけではなく、いきなりの求婚。傅恒(ふこう)がよほど瓔珞(えいらく)を気に入っていることが表されています。
一方で乾隆帝も瓔珞(えいらく)のことが気になっていて、彼女が栄華を目的として男を惑わしているかどうか確かめました。乾隆帝は瓔珞(えいらく)が瓔珞(えいらく)を誘惑すると、瓔珞(えいらく)が地面にひれ伏して断ったので、振られた不快な気持ちがある一方で堅物である瓔珞(えいらく)の性格に内心安堵しつつも傅恒(ふこう)のところへ行ってしまうのではないかという葛藤が描かれています。乾隆帝が不機嫌なのは、まさに相反する考えがあって揺れていることの表れでしょう。
傅恒(ふこう)のことが好きな爾晴(じせい)はついに禁断のライバル潰しをはじめました。優しい人を演じている爾晴(じせい)。本当はそんな善人のような気持ちだけではないけど、高貴妃(こうきひ)たちのように自分に正直になって瓔珞(えいらく)を遠ざけることができません。
明玉(めいぎょく)はさっぱりとした竹を割ったような性格で、素直に傅恒(ふこう)をあきらめました。明玉(めいぎょく)がどんな悪女になるのか楽しみにしていた節もあるので、瓔珞(えいらく)と親しくなったことは少しがっかりしました。
今回はやっと面白くなってきたと思いました。
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