瓔珞(えいらく)24話 義妹の鉄槌
目次
あらすじ
和親王弘昼(こうちゅう)は瓔珞(えいらく)の父、魏清泰(ぎせいたい)を内務府の役人に昇格させ、魏瑛寧(ぎえいねい)を側室として金子(きんす)を支払い和解しました。魏清泰(ぎせいたい)は娘を犠牲にしたとはいえ、身分の上昇と思わぬ出世にたいへん満足しました。弘昼(こうちゅう)は富察傅恒(フチャふこう)に「永遠の敵(かたき)などおらぬ」と言いました。弘昼(こうちゅう)はカネで何でも解決できると思っていましたが「誠心誠意詫びれば何事もうまくいく」と言い直しました。魏家と姻戚となった弘昼(こうちゅう)は魏清泰(ぎせいたい)を内務府に案内しました。瓔珞(えいらく)は一族の名誉のために引き下がり、部屋から出て行きました。
「弘昼(こうちゅう)は陛下に愛されています。瓔珞(えいらく)が復讐にこだわったら彼女はどうなることやら。これで水に流せるなら喜ばしいことではありませんか?」
富察傅恒(フチャふこう)は姉の富察皇后(ふちゃこうごう)に言いました。
「利で釣るなんて感心しないわ。」
富察皇后(ふちゃこうごう)は弟が弘昼(こうちゅう)に知恵を与えたことを見抜いていました。
「瓔珞(えいらく)を守るためだ!どれだけ憎まれようとも私が必ず守ります。」
傅恒(ふこう)は言いました。
爾晴(じせい)は傅恒(ふこう)が瓔珞(えいらく)を好いていることを知り目を丸くしました。
瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)に話しかけました。明玉(めいぎょく)は瓔珞(えいらく)のことを少し憎んでいました。瓔珞(えいらく)は頭痛の薬を取りに行くので花壇の世話を交代してほしいと頼みました。
「頼みごとをするなら態度で示してよ。」
「明玉(めいぎょく)さんお願いします。どうですか?」
「いいわ。特別に助けてあげる。」
明玉(めいぎょく)は茉莉花に水をやりました。そこに爾晴(じせい)がやって来て瓔珞(えいらく)がどこにいるのか尋ねました。爾晴(じせい)はよく気が利く瓔珞(えいらく)が皇后に一番気に入られていると明玉(めいぎょく)に話しました。
「今もあなたどころか私も及ばない。」
「気に入らない。ならば私は何もしない!」
明玉(めいぎょく)は拗ねました。
爾晴(じせい)は明玉(めいぎょく)をたしなめようとしましたが、明玉(めいぎょく)は怒って行ってしまいました。
爾晴(じせい)も瓔珞(えいらく)を憎みました。
瓔珞(えいらく)は御薬房(ごやくぼう)に行き、王侍医(おうたいい)に葉天士(ようてんし)先生を呼んでもらおうとしました。王侍医(おうたいい)は太医院に勤める者は三度の試験に合格したのでどの侍医も葉天士にまさると言いました。瓔珞(えいらく)は葉天士に銀子を貸したので返してもらうのだと王侍医(おうたいい)に言いました。その時、太監が慌てて部屋に入って来て郭太妃(かくたいひ)が重篤なので寿安宮に来て欲しいと懇願しました。王侍医(おうたいい)は張院判(ちょういんはん)でも無理だと断りました。太監は王侍医(おうたいい)の手を引っ張って連れて行きました。
瓔珞(えいらく)は薬を作っている男に郭太妃(かくたいひ)について尋ねました。男は「先帝の代の郭常在(かくじょうざい)です。冬になっても病状が悪化して棺を用意しています。」と答えました。
瓔珞(えいらく)は葉天士に会いました。葉天士は「活躍の場を奪われたのです。見回しても病人はいません。侍医の奴らは私を追い出す気だ。」と言って薬を干していました。葉天士はずっと薬を干す仕事を押し付けられていました。瓔珞(えいらく)は葉天士にじきに養心殿に呼ばれるだろうと言いました。
「訴えずに陛下に辞意を伝えてから号泣してください。離れがたいが辞めるしかないと陛下も察します。ただし理由を明かさずに。陛下が理由をお調べになります。」
瓔珞(えいらく)は葉天士に助言しました。葉天士は瓔珞(えいらく)のずる賢さを褒めました。瓔珞(えいらく)は葉天士に「たちどころに眠れる薬」を頼みました。葉天士は「服用し過ぎたら危険なマンダラケの葉」を瓔珞(えいらく)に見せ一日一回なら安全だと言いました。
皇太后は裕太妃(ゆうたいひ)と部屋で話していました。皇太后は弘昼(こうちゅう)の子どものような振舞いをよく思っていませんでした。裕太妃(ゆうたいひ)も息子の弘昼(こうちゅう)が幼い頃より騒ぎを起こすので陛下の加護がなければやっていけないと言いました。裕太妃(ゆうたいひ)は皇帝陛下に息子を厳しく指導して欲しいと思っていました。皇帝豪は皇帝に「鞭打ってでも指導せよ」と伝えることに決めました。裕太妃(ゆうたいひ)が慌てると、皇太后は冗談だと笑いました。
養心殿。
乾隆帝は弟の弘昼(こうちゅう)と囲碁をしていました。弘昼(こうちゅう)は8回も負けたので勘弁してほしいと言いました。弘昼(こうちゅう)は兄から軍機大臣(ぐんきだいじん)の奏上を聞かされたり習字や碁をさせられてばかりで嫌になると言いました。皇帝は「忍耐力を鍛えておる」と言いながら碁を打ちました。
「一生こうして無為に送る気か?成人になった実の弟はお前だけ。お前にだけでも朕を支えてもらいたいのだ。」
乾隆帝は言いました。
しかし弘昼(こうちゅう)は自分は皇帝の器ではないので遊んで優雅に暮らしたいと言いました。
乾隆帝は弘昼(こうちゅう)に治水策を明日までにまとめて来るよう命じました。
海蘭察(ハイランチャ)は弘昼(こうちゅう)に会いました。
弘昼(こうちゅう)は「あの化け物はおなごで絶世の佳人だった。」と言いました。そこに義妹の瓔珞(えいらく)がやって来ました。
瓔珞(えいらく)は膝を突いて弘昼(こうちゅう)に挨拶しました。
「美しい。姉にも勝るな。」
弘昼(こうちゅう)は瓔珞(えいらく)の美貌に見とれていました。
「あのおなごには触れてはいけません。」
海蘭察(ハイランチャ)は言いました。
「毎日陛下に頼めば与えてくださる。」
弘昼(こうちゅう)はニヤニヤしました。
「傅恒(ふこう)の想い人です。」
海蘭察(ハイランチャ)は正直に言いました。
「では傅恒(ふこう)と私のどちらを好きになるかな。」
弘昼(こうちゅう)は言いました。
「それでは横暴すぎます!」
海蘭察(ハイランチャ)は心配になりました。
「案ずるな。変な気は起こさぬ。美しい者を愛でているだけだ。」
弘昼(こうちゅう)は言いました。
侍衛(しえい)の部屋。
「和親王が狙っている。お前の好きなおなごを。弘昼(こうちゅう)は下心を抱いている。お前も気を付けろ。」
海蘭察(ハイランチャ)は傅恒(ふこう)に言いました。
長春宮。
瓔珞(えいらく)は薬を粉にしていました。そこに珍珠(ちんじゅ)がやってきて傅恒(ふこう)の来訪を告げました。瓔珞(えいらく)は忙しいからと断りました。
「皇后陛下に教わっただろ。君子は言で人を挙げず人で言を廃せず。悪人であっても釈明できる。」
傅恒(ふこう)は弘昼(こうちゅう)を赦すよう暗に言いました。
「伝えて。私が教わったのは巧言令色鮮なし仁。言葉巧みな裏切り者は信じません。」
瓔珞(えいらく)は珍珠(ちんじゅ)に言いました。
「瓔珞(えいらく)。これからは十分考えて行動しろ。弘昼(こうちゅう)は一筋縄ではいかぬ。気を付けろ。」
傅恒(ふこう)は扉越しに瓔珞(えいらく)に言いました。
皇后の部屋。
「郭太妃は強く他の妃とも仲が良くなかった。爾晴(じせい)。供物を用意してくれる?」
富察皇后(ふちゃこうごう)は爾晴(じせい)に頼みました。しかし瓔珞(えいらく)は寿安宮(じゅあんきゅう)には春装(しゅんそう)を届けたことがあるので自分が届けると言いました。皇后は瓔珞(えいらく)に任せました。爾晴(じせい)は内心瓔珞(えいらく)に嫉妬していました。
薄暗くなり、瓔珞(えいらく)は寿安宮(じゅあんきゅう)に向かう途中で御花園(ぎょかえん)に寄りました。弘昼(こうちゅう)は瓔珞(えいらく)を見つけると、太監に腰牌(ようはい)を与えて衣服を交換しました。
瓔珞(えいらく)は道端に蝋燭を立てました。そこに弘昼(こうちゅう)が現れ瓔珞(えいらく)に抱き着きました。
弘昼(こうちゅう)は瓔珞(えいらく)に寿安宮(じゅあんきゅう)は向こうなのにここで何をしていると尋ねました。
瓔珞(えいらく)は姉を弔っているが禁止されていることなので内緒にして欲しいと頼みました。
弘昼(こうちゅう)は瓔珞(えいらく)の手を引き皇后のもとへ連れて行こうとしました。
「和親王。私は親王の義妹です。家族なのに冷たいですよ?」
瓔珞(えいらく)は弘昼(こうちゅう)に微笑みました。
「家族なら姉にかわり私にかしづけ。もし拒むのなら報告するしかない。」
弘昼(こうちゅう)は言いました。
「考えさせてください。せめて、姉に聞きます。」
「いいだろう。」
「ここで待つから考えるのだな。」
「姉さん。今日会いに来たのは重大な報告をするためです。和親王はかつてのことを深く悔やんでいます。姉さんを屋敷に迎え墓も新たに建てると。」
瓔珞(えいらく)は線香を地面に置くと泣き出しました。
「冥銭もまだなのにどうした?」
弘昼(こうちゅう)は不思議に思いました。
「姉さん。会いたくてたまらない。」
「この香りは?」
弘昼(こうちゅう)は地面に倒れました。
「姉さん。絶対に許さない。だから見ていてちょうだい。私が黒幕を懲らしめてやるわ。」
瓔珞(えいらく)は燭台を手に持ちました。
「罠にはめただろう。その香に何を入れた。」
弘昼(こうちゅう)は逃げ出しました。
瓔珞(えいらく)は弘昼(こうちゅう)を追いかけました。
「魏瑛寧(ぎえいねい)はあなたにとって酒に酔って犯しただけのおなご。でも姉は私にはこの世で一番大切な人だった。母は私を生んで死んだ。姉が母親がわりだったのよ。私のすべてだった。姉は15歳で紫禁城に入った。私は毎日神武門の前で待ち続けた。9年も帰りを待った。ようやく姉が帰るはずだったのに、和親王のせいで、あなたがふざけたせいで死んだ。死んだのよ!おかしいよね。親王のような獣は八つ裂きにするべきよ。でも高貴な身分だから罪を逃れてしまう。さらに名誉のために姉を迎える?頼れ?偉そうに!弘昼(こうちゅう)!」
「助けてくれ!殺される!誰かおらぬか!助けてくれ!」
弘昼(こうちゅう)は逃げ出しました。
乾隆帝は弘昼(こうちゅう)の声を聞きました。
「助けてください!あの人に殺される!皇帝!和親王が乱心しました。皇中して後宮に忍び込み私を尾行したうえ見つけるなり私を襲いました!」
瓔珞(えいらく)は見に来た乾隆帝に訴えました。
「違います!私をおびき出して薬をかがせ、殺そうとしたのです!」
弘昼(こうちゅう)は言いました。
「ならば和親王が宮門が閉まった自分にどうして太監の身なりで皇中にいるのです?私ごときおなごが高貴な方を陥れるでしょうか?」
瓔珞(えいらく)は弘昼(こうちゅう)を指さしました。
「言葉巧みに渡しを騙したのです!」
弘昼(こうちゅう)は慌てて釈明しました。
「恥を知れ!」
乾隆帝は弘昼(こうちゅう)の頬を叩きました。
「どうして私を叩くのですか!実の弟なのに。この女を信じるとは!」
弘昼(こうちゅう)は兄に言いました。
「和親王を養心殿に捕らえよ。」
乾隆帝は命じました。
弘昼(こうちゅう)は太監に連行されました。
「来い。」
乾隆帝は自らの上衣を瓔珞(えいらく)の前に投げました。
裕太妃(ゆうたいひ)のもとに弘昼(こうちゅう)が捕まったという知らせが届きました。
皇帝の部屋。
乾隆帝は部屋に瓔珞(えいらく)を連れて行きました。
「答えよ。こんな夜分になぜ長春宮におらぬ。」
乾隆帝は瓔珞(えいらく)に尋ねました。
「皇后様が亡くなった郭太妃(かくたいひ)を哀れに思い私に供物を届けさせました。途中で和親王に襲われたのです。」
瓔珞(えいらく)は皇帝の上衣を羽織ったまま答えました。
「それは本当か?」
「清の掟では罪を犯した皇族は聖裁を仰ぎます。雍正帝(ようせいてい)の代でも皇族が美しい乙女をかどわかしましたが罰金だけで済んだそうです。それを考えると和親王(わしんのう)は奴婢を見初めて夜に変装して宮中に忍び込んだだけ。陛下が世間評判を恐れて追及せねば逃げられるでしょう。」
瓔珞(えいらく)は言いました。
「陛下。瓔珞(えいらく)には知識がありません。陛下を怒らせたいのではなく、単なる言葉のあやです。」
そこに富察皇后(ふちゃこうごう)が部屋に入って来ました。
「皇后。瓔珞(えいらく)を守りに来たのか。」
乾隆帝は皇后に尋ねました。
「陛下。私は瓔珞(えいらく)を信じます。」
皇后は言いました。
「それほどまで信じておるのか。」
「命をもって保証します。弘昼(こうちゅう)は許されぬ罪を犯したのです。陛下。和親王の処置については意見できません。瓔珞(えいらく)は私の女官です。過ちを犯せば私が厳しく罰します。ただ・・・虐げられては黙っていることはできません。」
「だが当事者だ。」
「いいえ。証人です。必ず無傷のまま連れて帰ります。」
「・・・・・・よかろう。」
「心から、感謝いたします。」
富察皇后(ふちゃこうごう)は乾隆帝に土下座しました。
裕太妃(ゆうたいひ)は養心殿の前に跪かされている弘昼(こうちゅう)に何をしたのか尋ねていました。弘昼(こうちゅう)は何もやっていないと訴えました。
乾隆帝と富察皇后(ふちゃこうごう)、瓔珞(えいらく)が外に出て来ました。
李玉(りぎょく)は裕太妃(ゆうたいひ)に「弘昼(こうちゅう)様は酒に酔われて宮中に侵入し、不敬を働きました」と言いました。
「私はやっていません。あの女が陥れた!」
弘昼(こうちゅう)は瓔珞(えいらく)を指さしました。
「お黙り!百霊。」
裕太妃(ゆうたいひ)が侍女に命じると、百霊は鞭を差し出しました。
「情けない!こんな罪を犯すなんて!皇帝陛下と皇太后様の信頼に応えず母を傷つけるとは!この痛みを覚えておきなさい!罪はない?あなただけが許される?普段の行いが悪いからこうなるのよ!陛下に兄弟の情けを頼み逃れるつもりなら母が罰を与えねば!将来どんな罪を犯すか!」
裕太妃(ゆうたいひ)は息子を鞭で何度も叩きました。
弘昼(こうちゅう)は母の脚にすがり付きました。
乾隆帝は裕太妃(ゆうたいひ)にやめるように言いました。
裕太妃(ゆうたいひ)は自分も罰するよう皇帝に頼みました。
乾隆帝は太妃に罪は無いとして寿康宮(じゅこうきゅう)に帰すよう命じました。
弘昼(こうちゅう)は母に叩かれたことに衝撃を受けて気を失いました。
富察皇后(ふちゃこうごう)は瓔珞(えいらく)を長春宮に連れて帰りました。
「あなたの言う通り和親王は貴い身分ゆえ罰を逃れた。そして悔い改めもせず利をちらつかせた。でも許しを強要されてあなたの性格なら許せるはずがない。だけど瓔珞(えいらく)。どうしてあんなことを?」
富察皇后(ふちゃこうごう)は瓔珞(えいらく)に尋ねました。
「皇后様はそこまで知っておいでなのに私を守っていただきどうご恩に報いればわかりいません。何度も皇后様を巻き込みました。また・・・。」
「次があるの?どうしてあきらめないの。弘昼(こうちゅう)は皇帝に愛されている。軍機大臣(ぐんきだいじん)を殴った時も陛下は不問にされたのよ!私が来るのが遅れてたら陛下は弘昼(こうちゅう)を守るためにあなたを殺していたわ。瓔珞(えいらく)。警告しておくわ。もう二度と弘昼(こうちゅう)に手を出さないで。魏瓔珞(ぎえいらく)!これは警告よ!もう二度と和親王に害を及ぼしてはならないわ!」
富察皇后(ふちゃこうごう)は心を痛めながら瓔珞(えいらく)を叱りました。
「・・・・・・。皇后陛下のご命令に従います。」
瓔珞(えいらく)は心を閉ざしたまま土下座しました。
翌日。
弘昼(こうちゅう)は薬がまずいので茶碗を投げました。侍女は酒に酔って鞭打たれたのでまず解熱が必要だと言った医者の処方と釈明しました。
部屋に富察傅恒(フチャふこう)が入って来ました。
弘昼(こうちゅう)は侍女を下がらせました。
「治ったらあの女を殺してやる!」
弘昼(こうちゅう)は毒づきました。
「お前が先に瓔珞(えいらく)を傷つけたから殺されかけたのだ。」
傅恒(ふこう)は弘昼(こうちゅう)の襟首を掴んで怒りました。
「傅恒(ふこう)。卑怯者のために友を裏切るのか?」
「卑怯者は誰だ。」
「俺が卑怯者だと認めるが離せ。」
「お前は瓔珞(えいらく)の姉を殺してないが無関係ではない。だから警告する。二度と瓔珞(えいらく)に近づくな。」
「正気か?あんな女を好きになるとは!」
「覚えて桶。瓔珞(えいらく)を見かけたら姿を消せ!見かけたらその度に殴るぞ!拾った命を大切にするのだな!」
富察傅恒(フチャふこう)は弘昼(こうちゅう)を脅すと部屋から出て行きました。
「誰か!体が痛む!侍医を呼べ!」
弘昼(こうちゅう)はベッドにひっくり返りました。
裕太妃(ゆうたいひ)の部屋。
裕太妃(ゆうたいひ)が戻ると皇太后が部屋で待っていました。
皇太后は「弘昼(こうちゅう)が二度も風邪をひいて倒れているのに経を唱えている場合ではない」と言いました。
「弘昼(こうちゅう)は罰当たりゆえ仏様に祈っていたのです。」
郭太妃は答えました。
「虫を踏み潰すと御花園(ぎょかえん)にも行かないそなたがあんなわんぱくな子を授かってしまうのだから。陛下の庇護がなければどれほどの騒ぎになっていたか。」
皇太后は言いました。
感想
瓔珞(えいらく)24話の感想です。またまたとんでもないストーリーになってしまいました!瓔珞(えいらく)はすぐに弘昼(こうちゅう)に仕返しをしたのです!しかも乾隆帝の前で嘘を付くという大罪を犯してしまいました。それなのに富察皇后(ふちゃこうごう)はそんな瓔珞(えいらく)を守り、警告を与えました。富察傅恒(フチャふこう)も弘昼(こうちゅう)に策を授けたのにこうなってしまったことについては一切反省することなく、弘昼(こうちゅう)を脅すという結末になりました。
ちょっと筋が通らない無茶苦茶な回でしたが、傅恒(ふこう)が瓔珞(えいらく)のために皇帝の弟を脅すというおかしな展開になってしまいました。常識で考えると皇后の弟よりも皇帝の弟のほうが偉いはずなのに、傅恒(ふこう)は対等に弘昼(こうちゅう)と話しています。それが遊牧民族の文化なのかわかりませんけど。
そして今回裕太妃(ゆうたいひ)という弘昼(こうちゅう)のお母さんが登場しました。裕太妃(ゆうたいひ)も偽善ぶってそうでしたね。
続きが気になります。
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