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瓔珞(えいらく)25話 真の下手人のあらすじと感想 中国ドラマ

瓔珞(えいらく)25話 真の下手人

瓔珞(えいらく)25話 のあらすじと感想

目次

あらすじ

寿康宮(じゅこうきゅう)。

皇太后は裕太妃(ゆうたいひ)に弘昼(こうちゅう)の暴れぶりに苦言を呈しました。裕太妃(ゆうたいひ)は土下座して弘昼(こうちゅう)と乾隆帝が兄弟仲であることを強調して許しを請いました。皇太后は皇帝が弘昼(こうちゅう)を許せば面目を失うと言って断りました。

養心殿。

李玉(りぎょく)は乾隆帝に弘昼(こうちゅう)への処罰をためらっているのなら魏瓔珞(ぎえいらく)を処罰すれば弟を罰することなく世間への面目を保てると言いました。

長春宮。

裕太妃(ゆうたいひ)が瓔珞(えいらく)に会いに来ました。裕太妃(ゆうたいひ)は瓔珞(えいらく)の前に跪いて謝罪しました。

「謝るべきは裕太妃(ゆうたいひ)様ではなく弘昼(こうちゅう)です。」

瓔珞(えいらく)は言いました。

「弘昼(こうちゅう)の育て方が悪かったゆえあのような事をしでかした。弘昼(こうちゅう)の病状は重く意識は戻らない。侍医は命が10年縮まったと言った。阿満(あまん)の死命を償い恨みを晴らすにはまだ足りないかもしれない。でも恨みは私にぶつけて息子を赦して。許してくれるならどのようなことでもするわ。」

裕太妃(ゆうたいひ)は言いました。

「もし、私がここで太妃様の条件をのむなら、私をかばってくださった皇后様を裏切ることになります。」

瓔珞(えいらく)は断りました。

「瓔珞(えいらく)。女官ごときの分際で太妃様の謝罪を断るなんて失礼だわ。」

太妃の侍女百霊(はくれい)は言いました。

「謝罪で人を赦しても命は戻りません。姉が生き返れば許しましょう。」

瓔珞(えいらく)は言いました。

「人事を尽くして天命を待ちましょう。弘昼(こうちゅう)が堕落したのは本人のせいよ。瓔珞(えいらく)。邪魔したわ。」

裕太妃(ゆうたいひ)は帰りました。


太医院の御薬房。

瓔珞(えいらく)は葉天士に会いに行きました。すると葉天士が部屋で縛られていました。瓔珞(えいらく)は太監に殴られ首をしめられました。瓔珞(えいらく)はお盆で太監を殴って逃げました。数人の太監が瓔珞(えいらく)を殺そうとしていました。瓔珞(えいらく)は門まで逃げ傅恒(ふこう)に抱き着きました。

「軽率にも私の忠告に背くからだ!本当に殺されるぞ!」

富察傅恒(フチャふこう)は太監を倒すと瓔珞(えいらく)を叱りました。

「犯人捜しをやめても弘昼(こうちゅう)は手を引かない。」

瓔珞(えいらく)は傅恒(ふこう)に言いました。

「意識が無い弘昼(こうちゅう)にできるとでも?」

「私を殺そうとしたのは別人だと?」

「弘昼(こうちゅう)はひどい男だが人を殺したことはない。あなたの姉の死に関わっているものか。」

「では皇帝陛下が弘昼(こうちゅう)を守るために私を殺そうと?」

「その可能性を疑った。弘昼(こうちゅう)のために阿満(あまん)を殺すことは陛下にとて虫けらを潰すようなことだ。だが陛下が黒幕なら復讐もかなわぬ。仕返しはやめるのだ。」

「でも陛下は私を殺そうとした。」

「違う。陛下は無関係だ。陛下は清の主。その気になれば命令を下すだけであなたは死んでいる。」

「陛下でなければあの方よ。」

瓔珞(えいらく)はそう言うと葉天士を助けに戻りました。


皇帝の部屋。

皇帝は筆で文字を書いていました。裕太妃(ゆうたいひ)の献上した菓子が届きました。李玉(りぎょく)は朝早くに金水河で汲んだ水を使った皇帝の好きな菓子だと言いました。

「これには裏の意味がある。」

乾隆帝は言いました。


昔のこと。

「弘暦(こうれき=乾隆帝)と弘昼(こうちゅう)はおじい様の即位と同時に参内した。家人が恋しかろうと側福晋(そくふくしん)がこれを作った。食べろ。」

弘時(こうし)は弘暦と弘昼に言いました。

「私が貰う。」

弘昼(こうちゅう)は菓子を持って行きました。


「三兄上は父上に嫌われたゆえ、皇太子になるには朕が邪魔だと思った。先手を取って私を殺そうとしたのだ。弘昼(こうちゅう)がいなければあの時私が菓子を食べていた。弘昼(こうちゅう)は命をとりとめたものの身体は虚弱になった。この菓子は弘昼(こうちゅう)の恩を忘れるなという裕太妃(ゆうたいひ)の警告だ。」

乾隆帝は言いました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

内務府から氷が届きました。

裕太妃(ゆうたいひ)は侍女から菓子を皇帝に届けたと聞きました。


長春宮。

「おいしいわ。瓔珞(えいらく)。私に指図するとは偉くなったものね。」

富察皇后(ふちゃこうごう)は器を置くと、瓔珞(えいらく)に言いました。

「皇后様。西瓜汁はおいしくてもお体を冷やす飲み物です。一杯だけになさいませ。」

瓔珞(えいらく)は言いました。

「おかわりをちょうだい。」

皇后は瓔珞(えいらく)に言いました。

「皇后様のために葉天士殿に従います。どうぞ罰をお与えになってください。」

瓔珞(えいらく)は拒否しました。

そこに乾隆帝が現れました。

皇后たと侍女たちは跪きました。

「暑さが苦手なそなたのために氷を届けたが楽になったか?」

乾隆帝は富察皇后(ふちゃこうごう)の手を取り言いました。

「おかげさまで。今年の夏は瓔珞(えいらく)のおかげで涼しく過ごしています。ご覧ください。これは氷鑑(ひょうかん)です。」

富察皇后(ふちゃこうごう)は皇帝に言いました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

百霊が氷鑑(ひょうかん)を開けると血まみれの手が入っていました。

裕太妃(ゆうたいひ)はそれを見て怯えました。


長春宮。

皇帝が氷鑑(ひょうかん)を開けると氷の上に果物や菓子が入っていました。瓔珞(えいらく)は外の熱を遮り中を冷やすと答えました。乾隆帝は李玉(りぎょく)を呼び氷鑑(ひょうかん)を皇太后にも届けるよう命じました。

乾隆帝は皇后に弘昼(こうちゅう)の容態が悪いので処分を下す前に治療をすると言いました。富察皇后(ふちゃこうごう)は皇族たちは和親王を批判するだろうと答えました。皇后は和親王が反省することを願いました。

「弘昼(こうちゅう)は私の弟だ。朕を差し置いて罰する者は絶対に許さぬ。」

乾隆帝は瓔珞(えいらく)を一瞥しました。


明玉(めいぎょく)は厨房で菓子を作っていました。

瓔珞(えいらく)は菓子を取りに行きました。

「なぜこの器には桃や瓜などを入れないの?」

瓔珞(えいらく)は尋ねました。

「陛下は葡萄が好物なの。知らないの?」

「私は新入りだから知らなくて当然よ。」

「邪魔よ。どいて。」

明玉(めいぎょく)は二人分の冷たい菓子を持って行きました。


養心殿の前。

瓔珞(えいらく)は李総管に会うと、二台作った氷鑑(ひょうかん)のうち菓子入りの一台を養心殿に置いて欲しいと言いました。李総管は瓔珞(えいらく)を褒めました。太監たちは氷鑑(ひょうかん)を中に運び入れました。


養心殿の中。

李玉(りぎょく)は氷鑑(ひょうかん)を開けて葡萄を取り出しました。

乾隆帝は本を片手に葡萄を食べ茶を飲みました。

「・・・・・・。」

乾隆帝は腹を押さえると李玉(りぎょく)におまるを持ってくるよう命じました。

「李玉(りぎょく)。もう一度持ってこい。」

乾隆帝が言うと李玉(りぎょく)は慌てておまるを運ばせました。


「もう5回目のお通じだ。徳勝!侍医を呼んで来い!」

李玉(りぎょく)は徳勝に命じました。

乾隆帝が部屋の中からおまるを持ってくるよう叫びました。

徳勝は走って太医院に走りました。


太医院では葉天士が張院判(ちょういんはん)から言いがかりをつけられていました。張院判(ちょういんはん)は「我々が無能だと皇帝に告げ口したな」と言いました。葉天士は噂が陛下の耳に届いただけだろうと言うと、張院判(ちょういんはん)は「明日から診療に当たれ」と患者を診察する許可を与えました。葉天士は張院判(ちょういんはん)に感謝しました。その時、徳勝が部屋に駆け込み張院判(ちょういんはん)を連れて行きました。

瓔珞(えいらく)は葉天士に会いました。葉天士は「何らかの策が功を奏し陛下が働きかけて下さいました」と瓔珞(えいらく)に喜びを伝えました。瓔珞(えいらく)は皇后陛下は葉先生の診療を受けて回復したが、水菓子ばかり召し上がると言いました。葉天士は大量の水菓子を食べ過ぎると健康を害し、特に葡萄の食べ過ぎはいけないと言いました。

「腸の働きを促すゆえ一緒に茶を飲めば作用が高まり腹を下します。」

「私が気を付けているゆえ大丈夫です。ただ暑気にあたるとどのように対処すれば?」

「皇后様に陳皮を処方しましょう。暑さを退け暑気を遠ざけます。そういえば陛下も毎日茶をお飲みになる。原因は葡萄かも。李総管に話すべきだ。」

葉天士は瓔珞(えいらく)に言うと、瓔珞(えいらく)は笑いました。

瓔珞(えいらく)は葉天士に陳皮を貰いました。


皇太后の部屋。

裕太妃(ゆうたいひ)は皇太后に随行せず弱った弘昼(こうちゅう)の世話をしたいと頼みました。

「弘昼(こうちゅう)は愚行を強く悔いております。回復すれば謝罪に参ります。」

裕太妃(ゆうたいひ)は言いました。

皇太后は再び弘昼(こうちゅう)を赦すだろうが、しばらくは他の皇族の気分を害さぬように屋敷で養生するように言いました。

皇太后は裕太妃(ゆうたいひ)に氷鑑(ひょうかん)を一緒に見ないか誘いました。

裕太妃(ゆうたいひ)は息子に二度と過ちを犯さぬよう伝えると頼みました。

皇太后は裕太妃(ゆうたいひ)を下がらせました。


「あの奴婢のせいだわ。弘昼(こうちゅう)は病を患った末に皇太后様に嫌われた。」

裕太妃(ゆうたいひ)は百霊(はくれい)に言いました。百霊(はくれい)は瓔珞(えいらく)が作った氷鑑(ひょうかん)をどの宮も欲しがっていると言いました。裕太妃(ゆうたいひ)は百霊(はくれい)に瓔珞(えいらく)を連れて来るよう命じました。


長春宮。

爾晴(じせい)は瓔珞(えいらく)を寿康宮(じゅこうきゅう)に行かせたと富察皇后(ふちゃこうごう)に報告しました。

富察皇后(ふちゃこうごう)は和親王との騒動を知りながら行かせた爾晴(じせい)を咎めました。爾晴(じせい)は氷鑑(ひょうかん)の使い方を求められたので拒む理由が無かったと釈明しました。皇后が瓔珞(えいらく)を助けに行こうとすると、爾晴(じせい)は止めました。

「長年皇太后様の近くに住まわれ和親王の生母として慕われています。行けば裕太妃(ゆうたいひ)様を侮辱することになります。裕太妃(ゆうたいひ)様は和親王の事件をもみ消したいだけです。もし皇后様が行かれたら皇太后様の怒りの矛先は皇后様に向かいます。賢い瓔珞(えいらく)ならきっと切り抜けられます。」

爾晴(じせい)は皇后を説得しました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

瓔珞(えいらく)は百霊に氷鑑(ひょうかん)の使い方を説明していました。

裕太妃(ゆうたいひ)は背中を向けたまま話を聞いていました。

瓔珞(えいらく)は説明を終えると帰ろうとしました。そこに太監が現れ瓔珞(えいらく)を抑えつけました。

「白状なさい。あの氷鑑(ひょうかん)の中の手は何のつもり?」

裕太妃(ゆうたいひ)は言いました。

「裕太妃(ゆうたいひ)は仏教への信仰がお厚いです。虫を踏み潰すことをおそれて御花園(ぎょかえん)にも行きません。しかしそのお優しいお顔の裏に邪悪な心が隠れています。妹を殺したうえに私も殺そうとするとは!あの手は持ち主にお返ししたまでです!」

瓔珞(えいらく)は裕太妃(ゆうたいひ)に言いました。

百霊は瓔珞(えいらく)を痛めつけるよう命じました。

「その通り。私が阿満(あまん)を殺したの。弘昼(こうちゅう)をたぶらかした卑しい女は死んで当然よ!」

裕太妃(ゆうたいひ)は言いました。

「女好きの弘昼(こうちゅう)が犯した姉を逆恨みして殺すとは!なんて理不尽な!」

瓔珞(えいらく)はもがきながら言いました。

「出世できないからと弘昼(こうちゅう)を逆恨みする気?卑しい奴婢のくせによくも弘昼(こうちゅう)を陥れたわね。今日お前を呼んだ理由はただ一つ。お前は皇后様に気に入られ陛下の治療に功を立てたゆえ命は奪えない。でも内管領になったお前の父、魏清泰(ぎせいたい)を生かすも殺すもこの私次第よ!これからはおとなしく私の言う事を聞きなさい。今度刃向かえばお前を殺すだけでなく魏一族を皆殺しにしてやる!」

裕太妃(ゆうたいひ)は瓔珞(えいらく)を脅迫しました。

瓔珞(えいらく)は解放されると立ち上がりました。瓔珞(えいらく)は無言で寿康宮(じゅこうきゅう)を出て行きました。

「フン。あの奴婢の気骨とやらを私が一本ずつへし折ってやる。」

裕太妃(ゆうたいひ)は毒づきました。


寿康宮(じゅこうきゅう)の庭。

呉総監は庭に天蓋を張ろうと太監たちをこき使っていました。太監は繍坊の女官たちが忙しいと言い訳しました。呉書来(ごしょらい)は早く作らせろと命じました。そこに瓔珞(えいらく)が戻って来ました。呉書来(ごしょらい)は瓔珞(えいらく)の額の傷を尋ねました。瓔珞(えいらく)は急いでいるのでと言って去りました。


長春宮。

爾晴(じせい)と明玉(めいぎょく)、珍児(ちんじ)たち女官は庭で針を茶碗に入れて占っていました。そこに瓔珞(えいらく)が帰ってきました。爾晴(じせい)は瓔珞(えいらく)を優しく招いて「気巧節というおなごの節句」なので一緒に針の腕前の上達を祈ろうと言いました。針が水に浮かべばうまくなると女官の一人が言いました。明玉(めいぎょく)が針を入れると沈んでしまいました。爾晴(じせい)は明玉(めいぎょく)に「気巧節の仙女、織姫に笑われるわよ」と言いました。明玉(めいぎょく)は油断しただけだと言いました。爾晴(じせい)は瓔珞(えいらく)にもやるよう促しました。瓔珞(えいらく)は裕太妃(ゆうたいひ)から脅されたことを思い出すと針を入れました。針は沈んでしまいました。瓔珞(えいらく)はもう一本針を入れました。裕太妃(ゆうたいひ)を思い出した瓔珞(えいらく)の手が揺らぎました。瓔珞(えいらく)はもう一本針を入れました。しかし針は沈んでしまいました。瓔珞(えいらく)は何度も針を入れると皆は呆れて帰ってしまいました。

瓔珞(えいらく)は一人で針を茶碗に入れ続けました。その度に裕太妃(ゆうたいひ)の脅しを思い出しました。

富察皇后(ふちゃこうごう)は心配そうに瓔珞(えいらく)を見守っていました。明玉(めいぎょく)は寿康宮(じゅこうきゅう)から戻って4刻も続けていると言いました。

「いつもは気の強い瓔珞(えいらく)があれほど悩むなんて。よほどの事なのね。」

富察皇后(ふちゃこうごう)は心配しました。

日が暮れ始めました。

「犯人は逃れ、被害者は踏みにじられる。愚弄の極みだわ。」

瓔珞(えいらく)は茶碗を投げました。

「瓔珞(えいらく)。」

富察皇后(ふちゃこうごう)は瓔珞(えいらく)に手を差し伸べました。瓔珞(えいらく)は皇后の手に触れ立ち上がりました。

「心を乱していては戦えないわ。人が運命に勝てることもあるの。あなたの目の前に続く道は平たんではない。まっすぐ進めなくても思い詰めないで。自分を落ち着かせたら心を整えて物事に挑みなさい。そうすれば希望が見えて来るかも。」

皇后は言いました。

富察皇后(ふちゃこうごう)は針を一本水の上に置きました。針は水の上に浮かびました。

「瓔珞(えいらく)。あなたは負けず嫌いだけどすべてが思うようにいかないのが世の中よ。うまくいかなければ耐えて待つことを学びなさい。」

「ただ待てとおっしゃるのですか?」

「心が強くなるまでよ。誰の束縛も受けなくなる。天の時、地の利、人の和が揃う日が来る。」


ある日の侍衛(しえい)室。

明玉(めいぎょく)は傅恒(ふこう)の寝床の枕の下に巾着を隠しました。


海蘭察(ハイランチャ)は巾着を見つけると、傅恒(ふこう)に「想い人の匂い袋だ」と言いました。傅恒(ふこう)は「人違いだ」と巾着を捨てました。

「繍坊一の達人が韮(ニラ)模様の刺繍をするか?」

傅恒(ふこう)は言いました。

海蘭察(ハイランチャ)は手が込んでるし香りがいいと言いました。

「海蘭察(ハイランチャ)。返せ。好意を拒み香り袋を身に着けなくても人には譲れぬ。非礼になる。」

「構うものか。私の物だ。」


「富察侍衛(しえい)はお気に召したかしら?」

侍衛(しえい)の門前で明玉(めいぎょく)は待っていました。

傅恒(ふこう)は明玉(めいぎょく)を無視して通り過ぎました。

次に海蘭察(ハイランチャ)が巾着を身につけて出て来ました。

明玉(めいぎょく)は腹が立ち「なぜその香り袋を身に着けているのですか?」と尋ねました。海蘭察(ハイランチャ)が「贈り物だ」と答えると、「そのお顔が贈り物を貰う顔ですか?」と明玉(めいぎょく)は文句を言いました。

「私ほどの美男子におなごが寄り付かぬとでも?」

海蘭察(ハイランチャ)は言いました。

「私に返してください。」

明玉(めいぎょく)は袋を奪おうとしました。

「何をする。私が貰ったんだ。」

「それは私が作った物です。返して!」

明玉(めいぎょく)は扉に指を突いてしまいました。

「傅恒(ふこう)が私にくれたのだ。酷い目に遭った。あ・・・。頼む。泣かないでくれ。おかしなおなごだな。怒ったと思えば急に泣く。私のせいじゃないぞ。あなたが弱いからだ。この袋は私が貰う。医者に診てもらうんだぞ。」

海蘭察(ハイランチャ)は嘘をつきました。

明玉(めいぎょく)は泣きながら走り去って行きました。


長春宮。

「瓔珞(えいらく)。私が先に富察侍衛(しえい)を見初めたの。」

明玉(めいぎょく)は瓔珞(えいらく)に言いました。

「宝飾店で気に入った贈り物を先に他人が買ったら文句を言うの?」

瓔珞(えいらく)は書の練習をしていました。

「こじつけよ。物と人は違うわ。」

「人ならなおさらね。自分が気に入っても相手が気に入るとは限らない。」

「あなたが誘惑したから好きに決まってる。」

明玉(めいぎょく)は言いました。

感想

瓔珞(えいらく)25話の感想です。またまたとんでもないストーリーになってしまいました!瓔珞(えいらく)はすぐに弘昼(こうちゅう)に仕返しをしたのです!しかも乾隆帝の前で嘘を付くという大罪を犯してしまいました。それなのに富察皇后(ふちゃこうごう)はそんな瓔珞(えいらく)を守り、警告を与えました。富察傅恒(フチャふこう)も弘昼(こうちゅう)に策を授けたのにこうなってしまったことについては一切反省することなく、弘昼(こうちゅう)を脅すという結末になりました。

ちょっと筋が通らない無茶苦茶な回でしたが、傅恒(ふこう)が瓔珞(えいらく)のために皇帝の弟を脅すというおかしな展開になってしまいました。常識で考えると皇后の弟よりも皇帝の弟のほうが偉いはずなのに、傅恒(ふこう)は対等に弘昼(こうちゅう)と話しています。それが遊牧民族の文化なのかわかりませんけど。

そして今回裕太妃(ゆうたいひ)という弘昼(こうちゅう)のお母さんが登場しました。裕太妃(ゆうたいひ)も偽善ぶってそうでしたね。

続きが気になります。

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