瓔珞(えいらく)22話 証拠の帯
目次
あらすじ
瓔珞(えいらく)は富察皇后(ふちゃこうごう)と爾晴(じせい)に今度の企みが高貴妃(こうきひ)の策略によるものであると明かしました。瓔珞(えいらく)はその場しのぎに女官の遺体に漿花(しょうか)と鳳仙花(ほうせんか)の汁を使い京劇ごっこで楊貴妃に扮したかのような偽装をしたと答えました。爾晴(じせい)は長春宮で流行った遊びがもとで女官が死んだので事が明らかになれば皇后の責任が問われると呟きました。明玉(めいぎょく)は高貴妃(こうきひ)がどうして女官の死を予見できたのか不思議に思いました。瓔珞(えいらく)は先ほどの三人の女官のうち生き残った二人は悲しんでいなかったので計画的にもう一人の女官を突き落としたのだろうと言いました。富察皇后(ふちゃこうごう)は小細工をした瓔珞(えいらく)と明玉(めいぎょく)を甘やかしすぎたと落胆しました。瓔珞(えいらく)は間違ったことをした自覚がありませんでした。
儲秀宮(ちょしゅうきゅう)。
皇太后の命令により、高貴妃(こうきひ)の専用舞台が取り壊されました。皇太后の侍女、劉女官(りゅうにょかん)は部下たちに舞台を全部壊すよう命じていました。劉女官(りゅうにょかん)は「清の妃嬪(ひひん)は品位を保ち貞淑でなければならぬ。芝居に興じ君主を惑わすなどもってのほかである。」と皇太后のお言葉を貴妃に伝えました。芝蘭(しらん)は衣装を燃やないで欲しいと頼みました。劉女官(りゅうにょかん)は妃は後宮の手本とならねばならぬという皇太后の命令により、大切な衣装を燃やさせました。
高貴妃(こうきひ)はお気に入りの衣装だけは残して欲しいと頼みました。しかし劉女官(りゅうにょかん)は「今後芝居に興じた者はこの服と同じように始末されるでしょう」と冷たく言うと衣装を火の中にくべました。
長春宮。
富察皇后(ふちゃこうごう)は食事を拒んで自らを戒めていました。
夜の儲秀宮(ちょしゅうきゅう)。
舒貴人(じょきじん)は目通りを願いましたが芝蘭(しらん)は拒絶しました。舒貴人(じょきじん)は庭で土下座しました。
長春宮。
瓔珞(えいらく)は皇后の機嫌を直すベク奮闘しました。
富察皇后(ふちゃこうごう)は衣装に扮して舞わせた瓔珞(えいらく)たちに腹を立てていたたのではありませんでした。
「私は嫁いで以来、堅物になったわ。不思議に思ったでしょ。おなごは子を産み育て義理の親に仕えて家を守らねばならない。一日中歌舞に興じて享楽にふければ家に災いをもたらすわ。趙飛燕(ちょうひえん)や楊玉環(ようぎょくかん)は類まれな美貌があだとなった。軽薄なおなごだったと後世の者から非難が絶えないわ。」
富察皇后(ふちゃこうごう)は言いました。
瓔珞(えいらく)は歴代の王朝が滅んだ理由が奸臣や美女のせいだというなら履物ひとつで国が亡ぶと言いました。
富察皇后(ふちゃこうごう)は自らが正しい手本でなければ後宮を率いることはできないと言って舞を踊ったせいで女官が死んで落ち込んでいました。
「判断を誤りつけこむ隙を与えたのは私のせい・・・。」
皇后は言いました。
爾晴(じせい)は昼間の女官たちは50回の杖刑(じょうけい)の後、辛者庫(しんじゃこ)行きになったと言いました。
「皇太后様はすべてお見通しよ。私が体面を保てるようにはからってくださったの。」
皇后は皇帝の寵愛を得るよりも憂慮すべきことを減らすことが優先だったと反省していました。
富察皇后(ふちゃこうごう)は眠りに就きながら皇帝との出会いの日々を思い出していました。もうあの頃には戻れない富察皇后(ふちゃこうごう)の目から一筋の涙が流れ落ちました。
次の日。
まだ舒貴人(じょきじん)は庭に跪いていました。
高貴妃(こうきひ)は舒貴人(じょきじん)に消えるように命じました。
舒貴人(じょきじん)は瓔珞(えいらく)に肉を与えれば操れると言いました。
夜。
張女官(ちょうにょかん)が捕らえられ、高貴妃(こうきひ)の前に連れて行かれました。張女官は瓔珞(えいらく)とはもう関係が無いと言いました。
舒貴人(じょきじん)は阿満(あまん)の話を持ち出しました。そして張女官(ちょうにょかん)の亡くなったなった兄に子がいることについて話しかけました。張女官(ちょうにょかん)は6歳になるその子だけは手を出さないで欲しいと土下座しました。
高貴妃(こうきひ)は張女官(ちょうにょかん)に知っていることをすべて話すよう命じました。
日中の繍坊。
瓔珞(えいらく)は繍坊に仕事を依頼しましたが張女官(ちょうにょかん)は不在でした。張女官(ちょうにょかん)は遅れて出仕して来ましたが様子が変でした。
瓔珞(えいらく)は芝蘭(しらん)と道ですれ違いました。芝蘭(しらん)は瓔珞(えいらく)に阿満(あまん)の死について口にしました。
夜の儲秀宮(ちょしゅうきゅう)。
瓔珞(えいらく)は高貴妃(こうきひ)に会いに行きました。
高貴妃(こうきひ)は小章子(しょうしょうし)という御花園(ぎょかえん)を掃除する太監を部屋に呼びました。小章子(しょうしょうし)はその夜に阿満(あまん)が皇族に乱暴されているところを見たと言いました。小章子(しょうしょうし)は阿満(あまん)を襲っていたのは傅恒(ふこう)だったと言いました。
「作り話ですね。張さんは姉のことも私の目的もご存じです。張さんが繍坊に現れず病を患ったかと思うと健康そのものでした。しかし話し方が変でした。」
瓔珞(えいらく)は話を聞いて吹き出しました。
高貴妃(こうきひ)舒貴人(じょきじん)は張女官(ちょうにょかん)を尋問したことを言い当てられました。
小章子(しょうしょうし)は現場に落ちていた富察傅恒(フチャふこう)のベルトを証拠として差し出すと部屋から出て行きました。
高貴妃(こうきひ)と舒貴人(じょきじん)は皇后が弟を守るために口封じに阿満(あまん)を殺したことを示唆しました。
高貴妃(こうきひ)は姉の死の真相が明らかとなったので黒幕の皇后ではなく儲秀宮(ちょしゅうきゅう)の側につくように言いました。
舒貴人(じょきじん)は瓔珞(えいらく)に紙の小さな包みを渡しました。
高貴妃(こうきひ)は瓔珞(えいらく)にこれが最後の機会だと言いました。
女官部屋。
瓔珞(えいらく)は考えました。
次の日の長春宮。
傅恒(ふこう)はやって来るなり瓔珞(えいらく)に声を掛けました。
爾晴(じせい)は明玉(めいぎょく)に「彼に挨拶しないの?」と尋ねました。
明玉(めいぎょく)は「私には見向きもしません。瓔珞(えいらく)にまっしぐらです。」とむっつりしていました。
珍珠(ちんじゅ)は湯を沸かしていました。
瓔珞(えいらく)は胃がもたれている皇后のために雲南の金瓜貢茶を、富察侍衛(しえい)に鉄観音を淹れ、厨房を見て来るよう珍珠(ちんじゅ)に言いました。
瓔珞(えいらく)はこれまで長春宮を訪れた皇族に出した茶の種類をすべて覚えていました。
純妃(じゅんひ)は皇后に会いに来ましたが、傅恒(ふこう)がいると知って帰ることにしました。
瓔珞(えいらく)は皇后と傅恒(ふこう)に茶を出しました。傅恒(ふこう)は母が護国寺で貰って来たという平安符を皇后に渡しました。
富察皇后(ふちゃこうごう)は扇子を持ってくるよう瓔珞(えいらく)に命じると、香炉を掻き混ぜました。傅恒(ふこう)が茶を飲もうとすると、純妃(じゅんひ)が部屋に入って来て傅恒(ふこう)の茶碗を奪って割りました。
純妃(じゅんひ)は瓔珞(えいらく)の体から高貴妃(こうきひ)の残り香がすると言いました。
純妃(じゅんひ)は紙の包みを取り出すと鴆毒(チンドク)だと言いました。
「瓔珞(えいらく)。他人が何を言おうと信じぬ。私を殺そうとしたのか?」
傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)に尋ねました。
感想
瓔珞(えいらく)22話の感想です。初めて皇太后様が登場しましたね。皇太后は小太りで絶世の美女ではなく普通のオバサンくらいの容姿でした。舒貴人(じょきじん)もかつての嘉貴人(かきじん)と同じようなパターンで高貴妃(こうきひ)に取り入っているようですね。身分が高くないので、出世したくて人まで殺めてしまう。当時は貴族が使用人を殺しても無罪放免だったみたいです!?
そして高貴妃(こうきひ)が阿満(あまん)のことを知ってしまいました。どうやら高貴妃(こうきひ)は阿満(あまん)の事件とはあまり関係なさそうな感じで興味もそれほど無いみたい。高貴妃(こうきひ)が瓔珞(えいらく)を部下にようとして・・・舒貴人(じょきじん)が沈毒(チンドク)を瓔珞(えいらく)に渡したのかしら?
純妃(じゅんひ)がいつも意地の悪い笑みを浮かべていることも気になりますね。
詳しいことは次回になってみないとわかりませんね。
続きが楽しみです。
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