瓔珞(えいらく)45話 梔子の花
目次
あらすじ
純貴妃(じゅんきひ)蘇氏(そし)は琴を奏でて乾隆帝の気を引きました。
乾隆帝は音色に惹かれ久しぶりに純貴妃(じゅんきひ)がいる鍾粋宮(しょうすいきゅう)を訪ねました。
「陛下は近頃令嬪(れいひん)をお気に召しておられるからお越しになられたのは久しぶりです。お越しになれば陛下を笑顔でお迎えし、お越しにならなければ待つだけです。」
純貴妃(じゅんきひ)は乾隆帝に言いました。
「純貴妃(じゅんきひ)よ。そなたの美徳だな。いつ会ってもそなたは優しく朕の気持ちを慮(おもんばか)ってくれる。皇后は善良で賢く嘉嬪(かひん)は見る目麗しい。舒嬪(じょひん)は明るく慶貴人(けいきじん)は純真だ。後宮に美女は多いがくつろげるのはそなただけだ。そなたは朕に何も求めぬ。」
乾隆帝は言いました。
「私が求めるたった一つのことは、陛下に喜んでいただくことです。金川の戦で勝利なされたのに難しいお顔をしておいでですね。令嬪にも勝ったことを伝えないと。きっと喜びますわ。」
純貴妃(じゅんきひ)はチクリと言いました。
「なぜそう思う?」
「長春宮にいた頃の令嬪は傅恒(ふこう)と親しかったので戦の行く末を心配していたはずです。無事に戻ったと知れば安心なさるかと。」
純貴妃(じゅんきひ)は言いました。
気持ちを隠せない乾隆帝は琴の弦を思い切り引っ張って切ってしまいました。
「そなたはもう休め。」
乾隆帝は宮から出て行きました。
純貴妃(じゅんきひ)はにやりと笑いました。
日中の紫禁城。
女官たちは令嬪(れいひん)と傅恒(ふこう)の間柄を噂していました。
瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)に噂の内容を調べるよう命じました。
儲秀宮(ちょしゅうきゅう)。
嘉嬪(かひん)の謹慎期間が終わりました。侍女の蘭児(らんじ)は令嬪が女官たちの笑いものになっていると噂を伝えました。嘉嬪(かひん)は令嬪を倒す好機と思いました。
養心殿。
嘉嬪(かひん)は皇帝に目通りを請うため庭で土下座して許しを請いました。
李総監は乾隆帝に一刻も嘉嬪(かひん)が跪いていると報告しました。
絵を描いていた乾隆帝は嘉嬪(かひん)の入室を許しました。
嘉嬪(かひん)は令嬪にきつく当たり反省していると皇帝に謝罪ました。
「令嬪に対するご寵愛の十分の一でも受けられたら。世のおなごも好きな人のために嫉妬せずにはいられません。陛下。私の罪はお許しいただけましたか?」
嘉嬪(かひん)は言いました。
乾隆帝は嘉嬪(かひん)を赦しました。
乾隆帝は傅恒(ふこう)に東安門内の新しい邸宅を与えるため屋敷と庭の絵を描いていました。
嘉嬪(かひん)は玉京園はどうかと提案しました。
「蜀(しょく)の花はすでに尽き、梔子の花は今が盛り。色は瓊樹(けいじゅ=玉のように美しい樹木)の花のごとく。その香りは玉京に似る。詩に詠まれた天の都の名前ですわ。」
「玉京。梔子を詠んだ詩か。」
「そうです。傅恒(ふこう)殿は貴重な品種をあちこち探されるほど梔子の花がお好きだとか。玉京園と名付けるのにふさわしいのでは?」
「出て行け。含みのある言葉で令嬪を中傷するつもりだろう。」
「陛下。陛下を愛する者を遠ざけ陛下を想っていない女を想うのですか?命を懸けて申します。令嬪は不貞を働いております!」
「失せろ!」
乾隆帝が吠えると令嬪は泣いた振りをして部屋から出て行きました。
養心殿の門前。
「ふふふふ。これであの女もおしまいね。陛下は令嬪への怒りを私にぶつけたの。天下の主が最愛の寵姫を臣下に奪われて黙っていると思う?」
嘉嬪(かひん)は蘭児(らんじ)に言いました。
蘭児は企てに失敗すれば嘉嬪の身が危ういと心配しました。
嘉嬪は必ず令嬪を倒して見せると言いました。
夜の承乾宮。
乾隆帝は嫻皇后(かんこうごう)に会いました。
「皇后。宮中に流れている噂を知っているか?」
乾隆帝は尋ねました。
嫻皇后は知っていました。
乾隆帝は噂の勢いを懸念しました。
嫻皇后は妃嬪(ひひん)が令嬪に嫉妬し中傷の噂を広めたので犯人を見つけて対処することを約束しました。嫻皇后は傅恒(ふこう)と令嬪は過去に親しかったので二人が会えば話くらいはすれども令嬪は入宮以来傅恒(ふこう)とは一切会っておらず慎重になっていると嫻皇后は擁護しました。
乾隆帝は噂を口にしたものを処刑するので対処は嫻貴妃に任せると言って部屋から出て行きました。
嫻皇后は純貴妃(じゅんきひ)に最強の敵が現れたと思いました。
次の日。
明玉(めいぎょく)は噂の内容を瓔珞(えいらく)に報告しました。その内容は傅恒(ふこう)が出世のために結婚を誓い合った瓔珞を皇帝に差し出し、二人の仲は今でも続いているという内容でした。
瓔珞(えいらく)は皇帝の御来臨が途絶えた理由がわかりました。
「まさか陛下まで噂を信じるとはね。」
瓔珞は呟きました。
瓔珞の目の前に傅恒が立っていました。
瓔珞は傅恒を避けたら余計に噂が広まるので話に応じました。
女官が玉壺(ぎょくこ)に連絡を入れました。
御花園(ぎょかえん)。
瓔珞(えいらく)は傅恒(ふこう)と話しました。
「もう女官は嫌よ。」
「瓔珞。待っていてくれたら私はあなたを・・・。」
「側室にするとでも?側室になるより陛下の妃がいいわ。身分が上だもの。」
「瓔珞。その話は信じない。」
「傅恒。私たちは男女の仲と噂されているわ。でも重臣のあなたに陛下のおとがめはない。害が及ぶのは私よ。だからもう私に近寄らないで。わかった?」
「あなたの力になりたいんだ。」
「力になるどころか足を引っ張るわ。」
「それが本心か?」
「雪の日のことを覚えている?あなたと爾晴(じせい)はお似合いだった。私は誓ったの。今後あなたとは関わらない。だからもう近づかないで。」
「できぬと言ったら?あなたを忘れることなどできない。私にとってあなたは令嬪でなく魏瓔珞だ。昔のままの頑固で正義感あふれる人だ。」
「正義感?君子のあなたと違って恨みを忘れないだけ。私は卑しい身分の人間よ。あなたは私を買いかぶり過ぎね。」
純貴妃(じゅんきひ)は乾隆帝と御花園(ぎょかえん)に東屋で碁をしようと誘導しました。
ほどなくして乾隆帝は傅恒(ふこう)が瓔珞(えいらく)と話をしているところに遭遇しました。
純貴妃(じゅんきひ)は噂はただの噂と皇帝に囁きました。
乾隆帝は黙って引き上げました。
延禧宮(えんききゅう)。
瓔珞(えいらく)が戻ると珍珠(ちんじゅ)が頭に血を滲ませながら泣いていました。珍珠は頭をぶつけただけだと釈明しました。
明玉(めいぎょく)は嘘だと言いました。
瓔珞は珍珠に事情を尋ねました。
珍珠は儲秀宮(ちょしゅうきゅう)の蘭児が御膳茶房で令嬪の菓子を奪って行ったと言いました。
瓔珞は黙って部屋に戻りました。
明玉は珍珠に薬を渡す約束をしました。
瓔珞の部屋。
瓔珞(えいらく)は腕輪がなくなっていることに気が付きました。
明玉は部下が虐げられたのに黙っているつもりかと瓔珞に尋ねました。明玉は噂以来皇帝の来臨が途絶え冷宮となったことを懸念しました。
瓔珞は梔子の鉢植えに水を与えながら傅恒の言葉を思い出しました。考えすぎて水が床にこぼれ落ちました。
徳勝が令嬪の前に現れました。
「令嬪様。陛下の御命令です。永巷(えいこう)の肥桶の臭いが酷いので臭い消しに花を借りたいと。」
徳勝は言いました。
明玉は貴重な花を匂い消しに使わないで欲しいと頼みました。
「令嬪様。今は陛下はお怒りですが、お怒りが解ければ花も戻されますよ。」
徳勝は言いづらそうな様子で答えました。
瓔珞は何も言い返しませんでした。
「ご寵愛が尽きた証拠ね。陛下は令嬪様が梔子がお好きだから貴重な品種を贈られたのに、それを永巷(えいこう)の臭い消しに?令嬪様への侮辱よ。」
延禧宮(えんききゅう)の女官たちは噂しました。
その話を同じ宮に仕える太監、小全子(しょうぜんし)が聴いていました。
明玉(めいぎょく)は瓔珞(えいらく)にどういうつもりか尋ねました。
「本人に聞いて。陛下も御花園にいたかもね。」
瓔珞は文鳥と遊んでいました。
「そうだわ。傅恒といるところを見られたんだわ。これは私に対する陛下の警告よ。」
永巷(えいこう)。
辛者庫(しんじゃこ)の女官たちは梔子の花の香りに癒されました。
夜の延禧宮(えんききゅう)。
明玉(めいぎょく)は小全子(しょうぜんし)とぶつかりました。小全子は腹が痛いと嘘をついて逃げようとしました。
「待って。懐に何を隠しているの?」
明玉が腕を掴むと小全子は装飾品が入った包みを床に落としました。
「犯人はあなたね!」
明玉は怒りました。
部屋。
小全子(しょうぜんし)は瓔珞(えいらく)の前で土下座すると慎刑司(しんけいし)に送られたら死罪になると命乞いをしました。
明玉はどこに売るつもりだったか尋ねました。
小全子(しょうぜんし)は乾清宮や養心殿も含め太監の盗みは日常茶飯事で盗品を宮の外に送るルートがあり、琉璃廠(るりしょう=地名)の商人が買い取ってくれると言いました。
瓔珞(えいらく)は小全子(しょうぜんし)を赦しました。小全子(しょうぜんし)はどんなことでもすると約束しました。
盗まれた品物の中に瓔珞(えいらく)が刺繍した手ぬぐいがありました。
儲秀宮(ちょしゅうきゅう)。
小全子(しょうぜんし)は玉壺(ぎょくこ)に会うと「例の品です」と言って簪を渡しました。
次の日。
明玉(めいぎょく)は海蘭察(ハイランチャ)にお礼と言って贈り物をしました。
海蘭察(ハイランチャ)は純貴妃(じゅんきひ)様から皇太后様への贈り物を運んでいるので忙しいと言いました。
延禧宮(えんききゅう)。
「蘇州街?好機の到来よ。」
瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)に言いました。
王宮の一角。
純貴妃(じゅんきひ)は皇太后に目隠しをしてある場所まで案内しました。
皇太后が目を開けると宮殿の庭に江南の街が再現されていました。
純貴妃(じゅんきひ)太監と女官を民に扮させ街を再現したと言いました。
乾隆帝や妃嬪たちも一緒に見に来ていました。
乾隆帝は母のために万寿寺以北の御河両岸に蘇州街を設けることを約束しました。
嫻皇后(かんこうごう)は純貴妃(じゅんきひ)の賢さを皇太后の前で称えました。そして戦で困窮した兵士と家族のために寄付だけでなく商いをして仕事を与え、遺族に補償をしようと言いました。
乾隆帝は皇后の提案を認めました。
皇太后は蘇州の再現はこの次にして、まずは銀子を遺族のために使おうと言いました。
「清の兵士にかわって礼を申します。」
乾隆帝は母に言いました。
純貴妃(じゅんきひ)は嫌な気もちになりましたが嫻皇后(かんこうごう)を称えました。
嫻皇后(かんこうごう)に続いて純貴妃(じゅんきひ)や嘉嬪(かひん)たちも装飾品を外して寄付しました。
「気持ちだけで十分よ。皇太后様のご命令なら朝廷の大臣や貴族も皆従うはずですもの。」
嫻皇后(かんこうごう)は言いました。
乾隆帝は瓔珞(えいらく)が民に扮している様子に気が付き眉をしかめました。
「おいしい酒だよ!酒はいらんかね。」
瓔珞(えいらく)は言いました。
「なぜあなたがここに?」
乾隆帝は瓔珞(えいらく)に言いました。
「酒だよ。味見してみるかい?お客さん。桑落(さんらく)、新豊(しんぽう)、菊花酒。竹葉青に女児紅。どれがお好き?」
瓔珞(えいらく)は皇帝たちに言いました。
「令嬪?何をしているのかしら?」
皇太后が興味を示しました。
「令嬪じゃないよ。ただの酒売り娘だよ。どれも江南の貴重な名酒ばかりだ。試しておくれ。」
瓔珞(えいらく)は言いました。
皇太后はとても喜びました。
瓔珞(えいらく)は芝居を続けました。
純妃(じゅんひ)はと嘉嬪(かひん)たち瓔珞(えいらく)を憎みました。
慶貴人は瓔珞(えいらく)のことが好きになりました。
「純貴妃(じゅんきひ)様の前で蘇州なまりで話すとは。身の程知らずね。」
嘉嬪(かひん)は言いました。
瓔珞(えいらく)は酒を皇太后にすすめました。
「さすがね。私ですら故郷の言葉はもう話せないわ。」
純貴妃(じゅんきひ)は言いました。
慶貴人陸氏は瓔珞(えいらく)のことを気に入りました。
「陛下の気を引くためよ。陛下ったら。視線が釘付けよ。」
舒嬪(じょひん))は憎みました。
「このお酒は何かしら?」
皇太后は尋ねました。
嫻皇后(かんこうごう)は香りをかぐと、杜康酒かもと言いました。
「桑酒も竹葉青も山西の酒ではないか。何が江南の名酒だ。しかも街で買うには高すぎる。」
乾隆帝は言いました。
瓔珞(えいらく)は酒をぐいっと飲みました。
妃たちは別の場所に向かいました。
「ひどい酒だ。」
乾隆帝はひしゃくごと酒を飲むと酒代として高価な玉の宝飾品を置いて行きました。
夜になりました。
乾隆帝は延禧宮(えんききゅう)を訪れました。
明玉(めいぎょく)が挨拶してすぐに寝殿に戻ろうとしました。
李玉(りぎょく)は令嬪を連れて来るように言いました。
明玉(めいぎょく)は「陛下が部屋には入らないだろうと令嬪様がおっしゃったので」と釈明しました。
「利口な奴め。」
乾隆帝は自ら部屋に入りました。
李玉(りぎょく)は明玉(めいぎょく)にまだ陛下の怒りはおさまっていないと言いました。
部屋。
瓔珞(えいらく)は跪いて皇帝に挨拶しました。
乾隆帝は椅子に腰かけました。
すぐに侍女が茶を持って来ました。
「陛下ぁ。私は陛下だけを想っておりますぅ。でも陛下はメギツネに夢中で私のことなど眼中にありません。その苦しさに耐えきれずつい令嬪に罰を与えたのです。陛下ぁ。私は陛下を愛するあまり、罪を犯したのです。ああ。令嬪は梔子の花が好きだとか。傅恒(ふこう)殿も同じ花がお好きだとか。こんな偶然があるかしら。二人が男女の仲であるのは間違いありません。なのに陛下は令嬪をご寵愛に。あんなメギツネは死罪にすべきだわ。」
瓔珞(えいらく)は嘉嬪(かひん)の真似をしました。
「魏瓔珞(ぎえいらく)。一体何の真似だ。」
乾隆帝は言いました。
「令嬪と傅恒(ふこう)殿は顔見知りですから偶然会って話をしただけです。好き合っていたとしても既に過去のこと。後宮に入った今は令嬪も過去を忘れるはず。令嬪を信じます。不貞を働くような恥知らずではありません。」
瓔珞(えいらく)は純貴妃(じゅんきひ)の真似をしました。
「お前っ。」
皇帝は急所を突かれました。
「陛下御安心ください。私は後宮の主ですから噂の出所を突き止め令嬪の名誉を回復します。」
瓔珞(えいらく)は嫻皇后(かんこうごう)の真似をしました。
「後宮に入って日も浅いのによく知っているな。そなたが話したようなことを皆も言っていた。」
乾隆帝は言いました。
「おなごに対する洞察力は陛下より上です。」
瓔珞(えいらく)は言いました。
「皆の考えを知りながらなぜ傅恒(ふこう)と会っていた?」
「会って逃げ出せばまた噂されます。令嬪は傅恒(ふこう)を見るなり逃げ出した。やましいからよと。」
「フン。」
「陛下。皆が言うからといって事実とは限りません。寵愛を賜るだけでなく私を信じていただけますか?でなければいくら私が強くても噂に潰れてしまいいます。」
「フン。そなたはこの宮で一番の策士だぞ。何度もやられた。」
「でも陛下はお気に召してくださった?」
「そうだ。このような悪女を気に入ってしまったのだ。」
乾隆帝は瓔珞(えいらく)の顎に触れました。
感想
瓔珞(えいらく)45話の感想です。瓔珞(えいらく)に未練いっぱいの富察傅恒(フチャふこう)はどうしても瓔珞の傍にいるため力になりたいと言いました。しかしそれでは二人の身が危ういので瓔珞は傅恒(ふこう)を遠ざけます。瓔珞(えいらく)は本当に傅恒(ふこう)のことを忘れてしまったのでしょうか!?そのところはまだドラマの中で描かれていないように思います。少なくとも無理をしてでも忘れる必要があることは明らかです。純妃(じゅんひ)はあっという間に傅恒(ふこう)への想いを忘れてしまったので、瓔珞(えいらく)にもできないことはないでしょう。
嫻皇后(かんこうごう)は純貴妃(じゅんきひ)を抑えるために他の妃を利用することを思いつきました。そのため瓔珞(えいらく)を擁護する姿勢を見せています。その考え方は政治家そのものです。
乾隆帝は見る目うるわしい嘉嬪(かひん)が傅恒(ふこう)が瓔珞(えいらく)と噂になっていると聞いてどんな気持ちだったのでしょうか?乾隆帝の性格からして、瓔珞(えいらく)が本当に傅恒(ふこう)とまだデキているのか確かめようとしたはずです。そんな場面はちっとも描かれてはいなかったものの、延禧宮(えんききゅう)への来臨を断つことで瓔珞(えいらく)の気持ちを確かめようとしました。
瓔珞(えいらく)は女官相手に遊んでいる様子を演じ、皇帝に哀願することを拒みました。
しびれを切らした乾隆帝は根負けして瓔珞(えいらく)のもとへ行ってしまうのでした・・・。
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