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瓔珞(えいらく)33話 あらすじと感想 皇帝の苦悩 中国ドラマ

瓔珞(えいらく)33話 皇帝の苦悩

瓔珞(えいらく)33話 のあらすじと感想

目次

あらすじ

魏瓔珞(ぎえいらく)は袁春望(えんしゅんぼう)のことを初めてお兄さんと呼びました。瓔珞(えいらく)は証拠を隠してくれた袁春望に感謝し義妹になると約束しました。袁春望は義兄弟の契りを交わす時は天地を拝まないといけないと言い出しました。瓔珞はそれは結婚する時だけで、義兄弟は焼香だけだと言い返しました。

「誕生日を教えろ。礼拝の準備もしないとな。私の妹はお前だけだ。庚帖(こうちょう)も交換しよう。」

「金蘭帖(きんらんちょう)でしょ?庚帖(こうちょう)は結婚式に交わすものよ。」

「どうだっていいだろ?どのみち結婚する。食事が終わったら必ず庚帖(こうちょう)を書いてくれよ!おい魏瓔珞。庚帖を書くと約束しろ!」

袁春望は瓔珞(えいらく)と手を合わせました。


長春宮。

富察傅恒(フチャふこう)は明玉(めいぎょく)を呼びました。明玉(めいぎょく)の表情が明るくなりました。傅恒(ふこう)が明玉(めいぎょく)と話をしていると爾晴(じせい)が見に来ました。傅恒(ふこう)は爾晴(じせい)を無視して帰りました。

爾晴(じせい)は話の内容を明玉(めいぎょく)に尋ねましたが、明玉(めいぎょく)は断りました。


緑地。

瓔珞(えいらく)たち辛者庫(しんじゃこ)の女官は草を刈っていました。女官二人は高家の二人の娘が高貴妃(こうきひ)が自害した後を追って亡くなったと話していました。女官は皇后様もそのうち亡くなりそうだと言うと、瓔珞(えいらく)は女官の襟首を掴んで怒りました。


夜。亥の刻の長春宮。

女官が居眠りをしていました。

瓔珞(えいらく)は女官がいつも同じ時刻に居眠りをすることを知っていました。

明玉(めいぎょく)が外に出て来てどこかに長春宮から出て行きました。

その隙に瓔珞(えいらく)が窓から忍び込もうとすると、傅恒(ふこう)が瓔珞(えいらく)を抱きかかえて床に降ろしてあげました。傅恒(ふこう)は正門から来ればいいのになぜ忍び込んだのか尋ねました。瓔珞(えいらく)が答えづらそうにしていると、傅恒(ふこう)は今度から堂々と見舞に来ればいいと言いました。瓔珞(えいらく)は「もう来ない」と言って帰ろうとしました。

「明玉(めいぎょく)さんが当番の時は亥の刻は無人になる。いいな、子の刻だ。」

傅恒(ふこう)はそう言うと姿を消しました。

瓔珞(えいらく)は富察皇后(ふちゃこうごう)に会いに行きました。

瓔珞(えいらく)は再び窓から外に出て帰ろうとしました。

「瓔珞(えいらく)。私の言葉(生涯君を待っている)を忘れたら罰を与えるぞ。」

傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)を見送りました。


明玉(めいぎょく)が帰ってきました。明玉(めいぎょく)は傅恒(ふこう)に高貴妃(こうきひ)が亡くなった件は瓔珞(えいらく)の仕業か尋ねました。でも明玉(めいぎょく)は皇后様のために復讐した瓔珞(えいらく)を信じて今後も見舞に協力すると言いました。


皇帝の執務室。

「貴妃高氏は名門に生まれ皇帝に嫁いだ。和を重んじ善良にして慈悲深く誰よりも孝行心があり栄華を極めた。その模範は称賛されるべきであり位を上げるに値する。貴妃は在りし日の姿を失った。諡号を慧賢皇貴妃(けいけんこうきひ)とする。」

李玉(りぎょく)は皇帝が書いた命令書を読み上げました。

乾隆帝の隣に嫻妃(かんひ)が立っていました。

乾隆帝は発布を命じました。

嫻妃(かんひ)は高貴妃(こうきひ)の葬儀の件で皇帝の決済をあおぎました。

乾隆帝は葬儀の主催を嫻妃(かんひ)に任せました。

嫻妃(かんひ)が帰ろうとすると扉のところでふらつきました。


承乾宮。

嫻妃(かんひ)は張院判(ちょういんはん)の診察を受けました。張院判(ちょういんはん)はまだ診断が下せないと答えました。珍児(ちんじ)は熱が出て咳があり胸も痛むと言いました。嫻妃(かんひ)は大丈夫だと答えました。張院判(ちょういんはん)は咳が胸の痛みを引き起こしていると言いました。

皇帝は珍児(ちんじ)に嫻妃(かんひ)の容態を述べるよう命じました。珍児(ちんじ)は嫻妃(かんひ)の傷が何度も化膿しているのに務めにいそしんでいると答えました。

乾隆帝は嫻妃(かんひ)の肩を見ると、どうして言わなかったのか心配になりました。乾隆帝は高貴妃(こうきひ)の葬儀は総管喪儀大臣に任せることにしました。

嫻妃(かんひ)は皇太后様に後宮の管理を任されたのに些細な事で休めないと言いました。嫻妃(かんひ)はせめて高貴妃(こうきひ)の葬儀だけは主催させてほしいと皇帝に頼みました。


寿康宮(じゅこうきゅう)。

乾隆帝は皇太后に会いました。皇太后は嫻妃(かんひ)が生前の高貴妃(こうきひ)にいじめられていたが、そんな高貴妃(こうきひ)のために奔走している嫻妃(かんひ)を見ると、高貴妃(こうきひ)はあの世で恥じ入っていると言いました。

皇太后は嫻妃(かんひ)をとても褒めていました。

皇太后は今目の前にいる者を大切にするよう皇帝に言いました。


高貴妃(こうきひ)の葬儀が行われました。

嫻妃(かんひ)は笑っていました。


夜の長春宮。

瓔珞(えいらく)は富察皇后(ふちゃこうごう)の見舞に現れました。明玉(めいぎょく)は他の者が部屋に入らぬよう外で見張っていました。

瓔珞(えいらく)は眠っている皇后に語り掛けました。

乾隆帝が皇后の様子を見に来ました。

瓔珞(えいらく)は姿を消しました。

「朕は・・・誰かと話したかった。皇宮は広いのに朕が話せる者は一人もおらぬ。一日でも早い目覚めを待っている。最近いろいろな事があった。高貴妃(こうきひ)が亡くなった。貴妃は十四で後宮に入り十二年朕に仕えた。貴妃は愛情と関心を求めていた。だた朕に与えることができたのは皇貴妃の称号のみ。亡くなって、悲しい。だがやり直せても、同じ道を選ぶだろう。婉児(えんじ)の母は朕の乳母だった。共に育った婉児は他の者より近しかった。だが一度の戯れで父上に殺されたのだ。はじめは父上を恨んだ。だが年貴妃が死んだ時、朕は見たのだ。父上は皆を下がらせ棺の前で泣いていた。その一月後、父上は年羹堯(ねんこうぎょう)を罷免した。朕は、悟った。婉児の死は父上の警告だとな。皇帝は妃嬪を寵愛してよい。だが愛してはならぬ。朕の愛情が婉児を殺した。皇后。皇后。朕の話が聞こえたのか?皇后。」

乾隆帝が話すと皇后のまぶたが動きました。

「皇后。そなたも朕を無常だと思っているのか?そなたと貴妃に悪いことをした。」

乾隆帝が気持ちを打ち明けていると、ちらりと幕が動きました。

乾隆帝はいったん部屋から出て行きました。

明玉(めいぎょく)が茶を持ってくると皇帝がいなかったので瓔珞(えいらく)を呼びました。

「出て来て。」

明玉(めいぎょく)は言いました。

「あの嫌な男はもう行った?」

瓔珞(えいらく)は明玉(めいぎょく)に尋ねました。

「どう思う?下がれ。」

乾隆帝は明玉(めいぎょく)を下がらせました。

明玉(めいぎょく)は瓔珞(えいらく)に「命じられたの」と言って部屋から出て行きました。

瓔珞(えいらく)は床に跪きました。

「なぜいるのだ?」

「陛下。皇后様の見舞です。足音がしたため布の後ろに隠れました。」

「誰の許可を得て来たのだ?」

「陛下。皇后様が恋しかったのです。」

「フン。お前は皇后に感謝するより朕を恐れるべきだ。皇后が寝ている今、いつでも殺せるのだぞ。」

「皇后様!陛下。皇后様の手が動きました!」

瓔珞(えいらく)が言うと、乾隆帝は皇后のもとに近づきました。

瓔珞(えいらく)はその隙に逃げました。


日中の承乾宮。

珍児(ちんじ)が琥珀玉顔膏(こはくぎょくがんこう)という塗り薬を持って来ました。この軟膏は琥珀の粉末と朱砂(しゅしゃ)、白獺(はくだつ)が入っていました。

本を読んでいた嫻妃(かんひ)は壺を開けると植えこみに薬を捨てました。嫻妃(かんひ)は傷痕が残ったほうが皇帝に罪悪感を植え付けられると言いました。


純妃(じゅんひ)の前に傅恒(ふこう)が呼ばれました。純妃(じゅんひ)は傅恒(ふこう)に瓔珞(えいらく)を好いているのか尋ねました。傅恒(ふこう)は本当だと言うと去ろうとしました。純妃(じゅんひ)は瓔珞(えいらく)のことで身を滅ぼさないよう忠告しました。

不快になった傅恒(ふこう)は「越権行為です」と純妃(じゅんひ)に言って去りました。


宮に戻った純妃(じゅんひ)は皇后から貰った絵を破ろうとしました。玉壺(ぎょくこ)は制止しました。

純妃(じゅんひ)は机の上に「春和」という傅恒(ふこう)の名前を茶で書きました。玉壺(ぎょくこ)は書いてはならないと言って消しました。

「誰かに知られたら打ち首になります。純妃(じゅんひ)様の名節が汚され富察侍衛(しえい)も悪評が。」

玉壺(ぎょくこ)は言いました。

「春和。春和。彼は何も覚えていないわ。これまで努力してきたのに無駄だった。都にいるすぐれた令嬢を調べて想いを封じ皇后様に推薦したわ。あの人もいつか結婚して子をなすと思っていたの。もっともふさわしいおなごを選んでほしかった。なのにあの人は辛者庫(しんじゃこ)の奴婢を選んだのよ!」

純妃(じゅんひ)は泣き叫びました。

「純妃(じゅんひ)様。富察侍衛(しえい)の私事です。どうしてお心を痛める必要が?」

玉壺(ぎょくこ)は言いました。

「私は皇后様の友。あの人が過ちを犯したから皇后様の憂いを絶たねば。辛者庫(しんじゃこ)の管事を呼んで。」

「純妃(じゅんひ)様。何をなさるおつもりですか・・・・。」

玉壺(ぎょくこ)は震えました。


皇帝の執務室。

「高斌(こうひん)は治水を中断して都に戻るつもりだ。失望したぞ。」

乾隆帝は報告書を叩きました。

高斌(こうひん)の息子、高恒は、父は娘の喪に服したいのかもしれないと言いました。

乾隆帝は水害が起きて大勢の民が苦しんでいるのに都に戻れば誰が民を救えるのかと怒りました。そして高斌(こうひん)の部下が3万両ずつ着服したことを見逃すとはけしからぬと怒りました。

高恒は土下座して謝り部屋から出て行きました。

乾隆帝は高斌(こうひん)が職務に専念しなかったので罷免しました。


子の刻の養心殿。

乾隆帝は寝殿に帰ってからも文書を呼んでいました。乾隆帝は長春宮に行きました。


長春宮。

明玉(めいぎょく)が見張りをしていました。

「瓔珞(えいらく)の手引きは二度といたしません。」

明玉(めいぎょく)は乾隆帝に謝りました。

「瓔珞(えいらく)は?」

「う・・・裏庭にいます。」

明玉(めいぎょく)は仕方なく答えました。

乾隆帝は裏庭に行きました。

薬を運んでいた瓔珞(えいらく)は乾隆帝を見ると謝罪しました。

乾隆帝が尋ねると、瓔珞(えいらく)は葉先生の処方だと答えました。

「立て。そちは皇后に忠実だな。」

「皇后様は陛下に真心を捧げておられます。」

「後宮のおなごは朕に寵愛を求める。だが本当に欲しがっているのは高い身分と褒美だ。」

「陛下。皇后様は違います。」

「そうだな。皇后は真心を求める。無駄なことだ。皇帝には億万の民の命が託されている。天下の主が恋をすることが許されるか?」

「後宮の妃嬪様は視野が狭く配慮が足らぬとおっしゃるのですか?」

「違うのか?水害により大勢が家を失っている。朕が国力を投じて治水を行っているのに官吏は嘘を報告し私腹を肥やす。城外には被災民が押し寄せている。朕は夜も眠れぬ。後宮は何をした?」

「陛下。おなごは生まれた時より家の中で育ちます。嫁いだとしても別の籠に移っただけのこと。籠の中しか知らぬ高麗鶯が鷹のように広い視野を持てましょうか。その籠を作ったのは殿方です。」

「無礼な。」

「失言しました。お許しを。」

「無知な奴婢と話すとは朕も愚かだった。」

乾隆帝は皇后の部屋に歩き出しました。

「あ。静かに響く宮漏(きゅうろう)の音。ひたすら政(まつりごと)にいそしむ。詩句なき清麗な景色。梅の香がほのかに漂う。」

「朕の詩を覚えたのか?」

「皇后様は四書五経に続き陛下の詩の講義をしてくださいました。嫌だと皇后様に言いましたが。」

瓔珞(えいらく)は皇后から乾隆帝の政治について詳しく教えられてきました。

「皇后が?」

「はい。」

「朕は明君になりたい。だが現実は困難だと教えている。この国はまるで大きな船だ。舵を取りたくても多くの妨げがあり方向を見失う。」

「陛下。呉中で民謡がはやりました。寿命を延ばす乾隆通宝。万年使える乾隆銅銭。陛下の行われたことはしかと民の心と目に焼き付いています。この国は大きくやるべきことはたくさんあります。ひとつずつ解決していけば民は満足しなくても自身と天に顔向けできましょう。」

「天に顔向けか。覚えておこう。」

「皇后様は陛下の詩をすべて覚えています。すぐれた詩でなくても陛下のお考えを皇后様は知りたいからです。喜怒哀楽を共にしたいのかと思います。陛下が悩み事を皇后様に打ち明ければ知音になれます。」

「お前は皇后を立てるのか。よい心がけだ。待て。何といった?」

「悩み事を皇后様に打ち明ければ知音になれます。」

「その前だ。朕の詩はすぐれておらず、その詩を学ぶのは嫌だと申したか?魏瓔珞(ぎえいらく)。不敬だぞ。」

「皇后様のもとへまいります。」

瓔珞(えいらく)は逃げました。


皇帝の執務室。

乾隆帝は張廷玉(ちょうていぎょく)と鄂爾泰(オルタイ)呼ぶと総理事務王大臣として戸部の庫銀の在庫はいくらあるか尋ねました。張廷玉(ちょうていぎょく)は自分では答えず戸部に報告させると言いました。乾隆帝は鄂爾泰(オルタイ)は今から調べると言い訳しました。

乾隆帝は即位した時には三千三百九十五万両で翌年には三千四百三十八万両、今年は三千三百十七万両だと言いました。乾隆帝は今年の民の税を免除したいと言いました。

張廷玉(ちょうていぎょく)は反対しました。

乾隆帝は祖父も父も在位中に税を免除したのでそれにならい丙寅の年は毎年税を免除すると言いました。

鄂爾泰(オルタイ)は免除したのは康熙帝が在位してから49年なので在位10年の乾隆帝には早すぎるのではないかと反対しました。

感想

瓔珞(えいらく)33話の感想です。純妃(じゅんひ)が富察皇后(ふちゃこうごう)に味方している理由は傅恒(ふこう)が好きだったからという驚きのストーリー!純妃(じゅんひ)は皇后に会いに来ているのではなく傅恒(ふこう)に会いに来ていたのでしょうか!?この話を信じていいのか、どうなのか。そんな単純なことなのか信じられません。

純妃(じゅんひ)が後宮入りしてから操を守り続けているのは傅恒(ふこう)一筋であったから!?

乙女心としては、自分があきらめられるような女の人と憧れの彼が結婚して欲しい。

本当なのかな。どのお妃も怖い人なので信じられないです。

乾隆帝は瓔珞(えいらく)を虐げているくせに、何かと気になるようですね。乾隆帝は瓔珞(えいらく)をいじめているのに、皇后を見舞う時は赦しているようです。

高貴妃(こうきひ)もいなくなってしまいましたし、嫻妃(かんひ)は本領を発揮して政治かみたいにのし上がろうとしていますし、一体この先どうなるのでしょうか!?

ここまで見続けたのなら最後まで見てみたいです。

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