コウラン伝1話のあらすじ 目次 あらすじ 感想 関連記事 あらすじ 貴族の娘、李皓鑭(りこうらん)は大きな馬車に乗りお忍びで蛟王子(こうおうじ)の屋敷に向かっていました。侍女の燕雲(えいうん)は早く戻らないといけないと心配しました。 過去の場面(自宅)。 異母妹の李岫玉(りしゅうぎょく)は義姉の李皓鑭(りこうらん)に虞平(ぐへい)と皓鑭(りこうらん)との縁談が決まったことを知らせました。 虞平(ぐへい)は二人の夫人に先立たれ、後妻を求めていました。 李皓鑭(りこうらん)の父、李赫(りかく)は何度も虞平(ぐへい)の求婚を断って来ましたが目上の虞平(ぐへい)の頼みを断り切れなかったのです。 李岫玉(りしゅうぎょく)は蛟王子(こうおうじ)なら策を授けてくれると言いました。 皓鑭(こうらん)はさっそく巳の刻(みのこく)に湖のほとりで会いたいという手紙をしたため義妹に預けました。 夜の湖。 「公子。」 李皓鑭(りこうらん)は桟橋(さんばし)の上にいる人影に向かって話しかけました。 すると振り返ったのは継母(ままはは)の高敏(こうびん)でした。 「こんな夜更けにあいびきをするなど恥を知りなさい!」 高敏(こうびん)は冷たく皓鑭(こうらん)に言いました。 「お継母様。虞平(ぐへい)様は妃を虐げるとの噂です。先の夫人もそのせいで亡くなられたとか。そのようなところに嫁ぐと家の名に傷が付きます。それに私は蛟王子(こうおうじ)に嫁ぐ約束をしています。」 皓鑭(こうらん)は言いました。 「今夜駆け落ちをするつもりだったのね。家門に傷がつくわ。」 高敏(こうびん)は意地悪く言いました。 「王様も認めて下さった縁談です。駆け落ちをするつもりなどありません。」 皓鑭(こうらん)は言いました。 「しらじらしいわ。これは動かぬ証拠よ。」 高敏(こうびん)は義妹に預けたはずの手紙を床に叩きつけました。 高敏(こうびん)は私兵を呼び寄せました。私兵は燕雲(えいうん)を叩いて気を失わせ、皓鑭(こうらん)を捕まえました。 「母親にそっくりね。すぐに投げ捨てなさい。」 高敏(こうびん)は私兵に命じました。 皓鑭(こうらん)は湖に捨てられました。 その様子をみすぼらしい姿をした漁師が見ていました。漁師は皓鑭(こうらん)を助け出しました。