瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃の人物相関を徹底分析!
中国ドラマ「瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」に登場する人物の人間関係や性格や心理を分析してみました!ネタバレがありますのでまだご視聴していない方はご注意ください。まずドラマの舞台は清王朝、乾隆帝在位10年目1745年です(33話で明らかになります)。その年の1月10日に主人公魏瓔珞(ぎえいらく)の姉魏瑛寧(ぎえいねい)が謎の死を遂げるところから物語ははじまります。瓔珞(えいらく)は姉が働いていた紫禁城に就職すると死の真相を探っていくなかでさまざまな騒動を起こしたり、巻き込まれたりしていきます。
ここでは主だった人間関係について解説を試みます。
目次
富察傅恒(ふちゃふこう)
富察侍衛(ふちゃしえい)こと、富察傅恒(ふちゃふこう)は富察皇后(ふちゃこうごう)の弟です。乾隆帝の義理の弟です。傅恒(ふこう)は高い位にあり若さあふれる美男子で後宮の女官たちからも慕われています。御前侍衛(ごぜんしえい)という職業は皇帝の身辺を警備する仕事です。そのため傅恒(ふこう)は観察眼が鋭く些細な動きも見逃しません。
瓔珞(えいらく)と富察傅恒(ふちゃふこう)
瓔珞(えいらく)は女官としての研修を終えて見習い女官として繍坊に配属されました。同期の錦繍(きんしゅう)がわざとハンカチを落として傅恒(ふこう)の気を引こうとした時に、瓔珞(えいらく)もその近くにいました。このとき瓔珞(えいらく)は錦繍(きんしゅう)に傅恒(ふこう)と密通すれば死罪になると忠告していました。瓔珞(えいらく)が侍衛(しえい)のことをよく思っていなかったため、傅恒(ふこう)は我慢できずに瓔珞(えいらく)に「侍衛(しえい)は皆勇者だ!」と言って誇示したのが二人の出会いでした。
ここからかなりのネタバレになります。まだドラマをご覧になられていない方はご注意ください。
瓔珞(えいらく)の姉、瑛寧は生前阿満(あまん)という名前で繍坊で働いていました。阿満(あまん)は瓔珞(えいらく)と同じように美しい女性でした。しかし、阿満(あまん)は何者かに犯されたうえ、殺されました。瓔珞(えいらく)は姉の死の手がかりとして男性の腰に身に着ける装身具である玉佩(ぎょくはい)を手掛かりに犯人を捜していました。
玉佩(ぎょくはい)の持ち主は傅恒(ふこう)でした。瓔珞(えいらく)は姉を犯した犯人は傅恒(ふこう)ではないかと疑いました。しかし傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)に自分の懐刀を渡すと「犯人と思うなら私を殺せばいい。だが私ではない。」と言って否定しました。瓔珞(えいらく)は傅恒(ふこう)の胸に刀を突きつけましたが、傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)のことを罪に問わないばかりか忠義心の厚さに惹かれていきました。
しかし傅恒(ふこう)は阿満(あまん)を犯した犯人を知っていながら瓔珞(えいらく)には黙っていました。なぜなら犯人は皇帝に近い高貴な位の皇族だったからでした。傅恒(ふこう)は犯人は高貴な人なので瓔珞(えいらく)は復讐することはできないと考えていました。そのため傅恒(ふこう)は犯人に和解するように提案し、犯人は魏家に格別のはからいをすることで和解させました。
瓔珞(えいらく)は姉を犯した犯人と殺した犯人が別であることに気が付きました。瓔珞(えいらく)は真犯人から一族を皆殺しにするぞと脅されました。真犯人を許せない瓔珞(えいらく)は姉を殺した犯人のもとへ行くと不思議なことに天罰が犯人に当たり瓔珞(えいらく)は本懐を遂げたのでした。
傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)のことを心から愛するようになりました。瓔珞(えいらく)も自分のことを想って手助けまでしてくれる傅恒(ふこう)のことが好きになりました。
この辺りから、乾隆帝が二人の仲を引き裂こうとして瓔珞(えいらく)をいじめ始めたり、傅恒(ふこう)に別の縁談を結ばせようとします。
富察皇后(ふちゃこうごう)は瓔珞(えいらく)が真犯人のもとへ行き、奇しくも犯人が亡くなってしまったことで体面が汚されました。皇后は泣きながら瓔珞(えいらく)を左遷しました。でもそれは皇帝から瓔珞(えいらく)の命を守るためでした。
傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)に求婚しましたが、瓔珞(えいらく)は断りました。瓔珞(えいらく)が傅恒(ふこう)と結婚するには身分が低すぎたのです。二人が結婚すれば傅恒(ふこう)の出世の妨げとなるかもしれなかったのです。
そんな時、瓔珞(えいらく)が仕えている主人、富察皇后(ふちゃこうごう)が高貴妃(こうきひ)に殺されかけ皇后は意識不明になりました。
瓔珞(えいらく)は高貴妃(こうきひ)への復讐をやり遂げました。
爾晴(じせい)と傅恒(ふこう)
爾晴(じせい)は穏やかで温厚、物静かで容姿も美しい女性です。上三旗の奴隷階級出身の奴婢で皇后の侍女です。奴隷階級といっても下五旗の貴族よりは格上です。
瓔珞(えいらく)は爾晴(じせい)が見た通りの人物でないことを見抜いていました。瓔珞(えいらく)は長春宮の他の誰も信じてはならないと明玉(めいぎょく)に教えます。
爾晴(じせい)は瓔珞(えいらく)を追い払うため、皇后が懐妊して寂しくなった乾隆帝をなぐさめる妾に瓔珞(えいらく)を推薦しました。皇后が爾晴(じせい)の提案を瓔珞(えいらく)に伝えてみると、瓔珞(えいらく)は断りました。それを聞いた富察皇后(ふちゃこうごう)は瓔珞(えいらく)の忠義心の厚さに安堵し、瓔珞(えいらく)をますます信じるようになりました。
爾晴(じせい)の表向きの表情に隠された本心は、他の女官が瓔珞(えいらく)を尊敬しはじめたことへの嫉妬と憎しみ、そして傅恒(ふこう)への思慕でした。
傅恒(ふこう)が瓔珞(えいらく)を慕っていることに嫉妬した乾隆帝は傅恒(ふこう)に爾晴(じせい)と結婚するように命じました。
ここから話がとんでもないことになるのですが、それはドラマを見てのお楽しみ!
明玉(めいぎょく)と傅恒(ふこう)
明玉(めいぎょく)はさっぱりとした性格で裏表がない女性です。明玉(めいぎょく)は瓔珞(えいらく)が派手に動き回り皇后に迷惑をかけていることが気に入りませんでした。明玉(めいぎょく)は瓔珞(えいらく)の忠義心の厚さを認め、信頼するようになりました。明玉(めいぎょく)は好きな人に率直に想いを伝えるタイプの人物です。
ある日、明玉(めいぎょく)は韮の絵と自分の名前を刺繍した香り袋を傅恒(ふこう)の枕元に忍ばせました。海蘭察(ハイランチャ)は香り袋を傅恒(ふこう)から貰うと明玉(めいぎょく)をからかいます。
傅恒(ふこう)に振られた明玉(めいぎょく)はそのことで瓔珞(えいらく)を憎むこともなく、素直に認めてしまいました。
純妃(じゅんひ)と傅恒(ふこう)
純妃(じゅんひ)は乾隆帝の側室です。富察皇后(ふちゃこうごう)を頻繁に尋ねて話し相手になったり贈り物をしたり、医学の知識で皇后を助けていました。実は、純妃(じゅんひ)が頻繁に長春宮を尋ねる理由は皇后に取り入るためだけではありませんでした。純妃(じゅんひ)が後宮に入ってからずっと乾隆帝の寵愛を拒み続けている理由があったのでした。
袁春望(えんしゅんぼう)
袁春望(えんしゅんぼう)は10話で師匠で太監長の趙慶(ちょうけい)に裏切られて辛者庫(しんじゃこ)送りとなりました。それというのも賄賂が急遽必要となった嫻妃(かんひ)が嫁入り前に持ってきた宝飾品を城門で密貿易して換金するために、趙慶(ちょうけい)に金を与えて黙認させようとしたのでした。しかし嫻妃(かんひ)は高貴妃(こうきひ)に見つかってそこにいた趙慶は袁春望が妃を手引きしたといって嘘をついたのでした。それ以降は糞尿を運搬する仕事に従事し元同僚の太監たちからいじめられていました。袁春望(えんしゅんぼう)は高貴妃(こうきひ)の犬の餌を盗み食いしたり、道端に落ちていた物を拾って雨水を飲んで飢えをしのいでいました。29話になり、辛者庫(しんじゃこ)では張管事に性的関係を求められていましたが一貫して拒み続けます。他の太監たちはそこで生きていくために張管事の言いなりでした。
袁春望(えんしゅんぼう)がいったん口を開くと鋭い言葉が弾丸のように飛び出します。実は剣の腕前も凄いので他の太監たちは一目置いていました。振舞いの一つ一つに隙が無い袁春望(えんしゅんぼう)でしたが数か月間辛者庫(しんじゃこ)で辛酸をなめ続けていました。腕っぷしが強くただならぬ賢さを秘めている袁春望(えんしゅんぼう)は只者ではありません。
傅恒(ふこう)が生まれながらのイケメン貴族の勇者で挫折を知らないのに対し、袁春望(えんしゅんぼう)は落ちこぼれです。
瓔珞(えいらく)と袁春望(えんしゅんぼう)
瓔珞(えいらく)が袁春望(えんしゅんぼう)と出会ったのは辛者庫(しんじゃこ)送りになってからでした。肥桶を瓔珞(えいらく)が洗い、袁春望(えんしゅんぼう)が運搬する役割でした。辛者庫(しんじゃこ)に来て以来口を堅く閉ざしていた袁春望(えんしゅんぼう)。瓔珞(えいらく)は袁春望(えんしゅんぼう)に饅頭を分け与えたことがきっかけで二人の仲は深まりました。
袁春望(えんしゅんぼう)は瓔珞(えいらく)に「俺たちは似た者同士だからお互い心が読める」と言いました。
袁春望(えんしゅんぼう)は瓔珞(えいらく)に助言したり、倒れたら抱きかかえて看病し、復讐の証拠を隠してあげたりして助けました。
袁春望(えんしゅんぼう)は瓔珞(えいらく)と出会ってすぐに求婚します。袁春望(えんしゅんぼう)はかいがいしくも瓔珞(えいらく)の世話をしてあげましたが瓔珞(えいらく)が袁春望(えんしゅんぼう)に惹かれることはありませんでした。
その後、二人は義兄弟となりました。