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コウラン伝2話のあらすじと感想★呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)を後宮に送り込もうとし...

 コウラン伝2話のあらすじ

コウラン伝2話のあらすじ詳細と感想

目次

あらすじ

竹林の中で嬴異人(えいいじん)が琴を演奏していると、趙(ちょう)の国の公主(王女)、雅王女(がおうじょ)が現れ刀を突きつけました。

嬴異人(えいいじん)は雅王女に秦(しん)の国王から縁談があった通りに兄の子傒(しけい)と結婚すればよいと言いました。

雅王女は子傒(しけい)の容貌について尋ねました。

嬴異人(えいいじん)は兄の顔も覚えていないと答えました。

雅王女は「異人(いじん)。あなたと結婚したい。」と求婚しました。


以前、雅王女が父王に腹を立てて王宮を抜け出し雨が降る夜の街で寒さに震えて困っていたところを嬴異人(えいいじん)が助けてくれたのでした。雅王女は通りがかった人たちは皆自分を無視して行ったのに異人(いじん)がけが助けてくれたと英雄視していました。


嬴異人(えいいじん)は咳き込むと立ち上がりました。嬴異人(えいいじん)は人質の身なのでいつどこで殺されてもおかしくないと言い求婚を固辞しました。

「王女は何不自由ない道を選ぶべきです。」

「贅沢な暮らしも高い身分もあなたには及ばないわ。異人。そのお顔に触れさせて。ずっと夢で何度も見たそのお顔に。あの寒い夜以来ずっとあなたの声が忘れられない。あなたに感謝しているわ。これも天のお導きよ。あなたが好きです。」

雅王女は嬴異人(えいいじん)の頬に触れました。

嬴異人(えいいじん)は困惑しました。

雅王女は素っ気ない異人に理由を尋ねました。

嬴異人(えいいじん)は答えませんでした。

雅王女は宴で侮辱された嬴異人(えいいじん)に皆を見返すためには自分と結婚すればいいと言い寄りました。

嬴異人(えいいじん)は謝罪するとその場を去りました。

呂不韋(りょふい)の滞在する屋敷。

薄水色の衣を身に着けた若い舞姫たちが呂不韋(りょふい)に視線を送りながら踊りの練習をしていました。

呂不韋(りょふい)は李皓鑭(りこうらん)に邯鄲(かんたん)一の楽師(がくし)に琴を習わせました。李皓鑭(りこうらん)は楽師に曲を選んでほしいと言いましたが楽師は自分で曲を決めるように言いました。

皓鑭(こうらん)はその場ですぐに琴を奏で始めました。踊り子たちは皓鑭(こうらん)があまりに上手に琴を奏でるので嫉妬のあまり踊りをやめてしまいました。

楽師は誰に琴を習ったのか皓鑭(こうらん)に尋ねました。

皓鑭(こうらん)は五歳の時から曼師匠(まんししょう)に習っていたと答えました。

楽師は「曼名人に!」と驚きました。

呂不韋(りょふい)は曼名人は邯鄲(かんたん)に五年ほど住んでいたので皓鑭(こうらん)も弟子の一人だろうと説明しました。

呂不韋(りょふい)の傍仕えの司徒缺(しとけつ)は曼名人について尋ねました。

楽師は李皓鑭(りこうらん)の腕前が素晴らしくて当たり前だと認めました。

呂不韋(りょふい)は楽師に舞の指導もするように命じました。

李皓鑭(りこうらん)は丁寧に楽師に指導を求めました。

その様子を見ていた主席の踊り子は皓鑭(こうらん)に嫉妬しました。


呂不韋(りょふい)の部屋。

司徒缺(しとけつ)はしとやかで高貴な李皓鑭(りこうらん)を見初めた呂不韋(りょふい)の慧眼(けいがん)を褒めました。

呂不韋(りょふい)は李皓鑭(りこうらん)は教養を高めるために日頃から努力をして強い野心があるため何があっても突き進むだろうと言いました。

「皓鑭(こうらん)は私と違う。共に歩むしかない。」

呂不韋(りょふい)は侍女の司徒月(しとげつ)に皓鑭(こうらん)の様子を逐一報告するように命じました。

庭。

楽師は主席の踊り子、瑤姫(ようき)に舞の手本を見せるよう言いました。

楽師が琴を奏でると、薄水色の衣を瑤姫(ようき)が見事にはためかせてしなやかで気品ある舞を見せました。

楽師は皓鑭(こうらん)に真似をするように言いました。

皓鑭(こうらん)の初めて見せる舞に踊り子たちも見とれました。

楽師も皓鑭(こうらん)の艶やかで深みのある舞に感動しました。

呂不韋(りょふい)は障子を開けて李皓鑭(りこうらん)が舞う様子に見とれました。


稽古が終わり、皆がいなくなると、李皓鑭(りこうらん)は一人で舞の稽古を続けました。


竹林の中。

皓鑭(こうらん)は一人でくるくると回りながら踊り続けました。


崖の上。

皓鑭(こうらん)は山の上でも踊りました。


夜の屋敷。

皓鑭(こうらん)は庭で踊り続けていました。

楽師は瑤姫(ようき)を外して皓鑭(こうらん)を中央で舞わせたいと呂不韋(りょふい)に提案しました。

呂不韋(りょふい)は楽師の好きなようにすればよいと答えました。

話を聞いていた瑤姫(ようき)は皓鑭(こうらん)嫉妬しました。


皓鑭(こうらん)が後ろに転倒しそうになると呂不韋(りょふい)が出て来て身体を支えました。

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)に楽師が中心に据えたいという事を伝えました。

皓鑭(こうらん)は幼い頃から鍛錬を続けて来たので当然だと言いました。

呂不韋(りょふい)は李皓鑭(りこうらん)の顎を掴むともっと謙虚になれと言いました。

「あなたも私を利用したいのでしょ?お互い様よ。命令しないで。」

皓鑭(こうらん)はそう言うと着替えに帰りました。

「旦那様。これほどおなごに目をおかけになられるのは初めてですね。」

司徒缺(しとけつ)は呂不韋(りょふい)に言いました。

「当然だ。これからはお前より役に立つ。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

三日後の朝。

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)に後宮に上がる美女を捜している丞相の屋敷に行って目に留まるように指示しました。

皓鑭(こうらん)は欲深い呂不韋(りょふい)を憎みました。


昔、衛(えい)の役人が犬を野放しにして呂不韋(りょふい)の使用人が怪我をしました。若くて血気盛んだった呂不韋(りょふい)は犬を殺しました。怒った役人は呂不韋(りょふい)をいじめてタダ働きをさせました。呂不韋(りょふい)の父は大金を積んで呂不韋(りょふい)を解放してもらいました。それ以来、呂不韋(りょふい)は出世してすべての人を自分の前に跪かせると誓ったのでした。


機会が到来したと見た呂不韋(りょふい)は過去を皓鑭(こうらん)に打ち明けました。

李皓鑭(りこうらん)は自分は召使ではなく呂不韋(りょふい)の同志だと言いました。李皓鑭(りこうらん)は富と権力を手にして母と自分の汚名をそそぐと誓っていました。皓鑭(こうらん)は後宮入りできたら呂不韋(りょふい)に財産の半分を貰う約束をしました。


丞相の屋敷。

呂不韋(りょふい)と李皓鑭(りこうらん)は踊り子を引き連れて丞相に会いました。趙王(ちょうおう)の蛟王子(こうおうじ)と岫玉(しゅうぎょく)もその場に招かれていました。

皓鑭(こうらん)は白い絹地に金の刺繍が施された服を着て踊り子たちと一緒に踊りました。

「私の前では頼んでも踊ってくれなかったのにこんなところで・・・。」

蛟王子(こうおうじ)は悔しがりました。

岫玉(しゅうぎょく)は芸妓のように踊ることが耐えられなかったけど丞相に取り入るためにやっていると思いました。

丞相は皓鑭(こうらん)に褒美を約束しました。

皓鑭(こうらん)は感謝しました。

丞相は戦況について報告があると席を外しました。


丞相の屋敷の庭。

蛟王子(こうおうじ)は自分を無視して行こうとする皓鑭(こうらん)を呼び止め正室の座以外は何でも与えると言いました。

「いまのあなたはわがままを言ってる子どもみたい。」

皓鑭(こうらん)は冷笑しました。

蛟王子(こうおうじ)は皓鑭(こうらん)を連れて行こうとしました。

呂不韋(りょふい)が現れ「皓鑭(こうらん)は私が買ったのです。今後のことは私が決めます。」と言いました。

蛟王子(こうおうじ)は皓鑭(こうらん)を買おうとしましたが、呂不韋(りょふい)は断りました。


丞相の部屋。

丞相は嬴異人(えいいじん)を部屋に呼ぶと秦の国が趙の国境を脅かしているのでどう責任をとってくれるのかと言いました。

嬴異人(えいいじん)は秦の二十七人の王子の中の一人に過ぎないので、自分の首を斬って秦が退くなら殺して欲しいと言いました。

丞相は趙王が激怒して嬴異人(えいいじん)を投獄せよと言われていることを明かしました。

嬴異人(えいいじん)は丞相の気持ちに感謝すると、自ら喜んで牢に入ると言いました。

嬴異人(えいいじん)を哀れに思った丞相は趙王(ちょうおう)に働きかけてみると言いました。

丞相の家の庭。

呂不韋(りょふい)と蛟王子(こうおうじ)は李皓鑭(りこうらん)を巡って口論になっていました。蛟王子(こうおうじ)は皓鑭(こうらん)を買いたがっていました。

李皓鑭(りこうらん)は二人に傲慢すぎるので口を慎むように言いました。

そこに丞相が現れ国家の一大事なのにおなごを巡って争っている二人を見て失望しました。

蛟王子(こうおうじ)は呂不韋(りょふい)のことを秦の間者だと丞相に言いました。蛟王子(こうおうじ)の使用人たちは呂不韋(りょふい)は悪徳商人なので殺すべきだと言いました。

「ふっはっはっはっは。英雄は美女を愛する。皇子は舞姫を手に入れられずに暴挙に出た。私は衛(えい)の国の出身。なぜ秦の間者とお疑いになるのでうか。丞相を英雄と思っていました。まさか人の言う事を鵜呑みにするお方だったとは。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

蛟王子(こうおうじ)はすぐに呂不韋(りょふい)を処刑するよう命じました。

丞相は呂不韋(りょふい)を投獄するよう命じました。

皓鑭(こうらん)の父、李赫(りかく)もその場にいました。

李赫(りかく)は皓鑭(こうらん)に屋敷に帰ろうと言いました。

李家の使用人たちは皓鑭(こうらん)を連れ帰りました。


李赫(りかく)の屋敷。

「お嬢様!どちらに参られるのですか?」

侍女たちは皓鑭(こうらん)の後を追いかけました。

李赫(りかく)は高敏(こうびん)に唆されて皓鑭(こうらん)に虞平(ぐへい)に嫁ぐよう命じました。

李皓鑭(りこうらん)は再び自分を高官に売ろうとする父に失望しました。

李赫(りかく)は嫌がる皓鑭(こうらん)の頬を叩きました。

「皓鑭(こうらん)。お父さまのために犠牲になりなさい。」

高敏(こうびん)は皓鑭(こうらん)に逆らったら二度と父の信頼を取り戻せないと言いました。

「礼儀も義理も孝行もまったくわかっていないわ!犠牲になどなるものですか!」

皓鑭(こうらん)は叫びました。

李赫(りかく)は使用人に皓鑭(こうらん)を取り押さえて虞平(ぐへい)の屋敷に贈るよう命じました。

「こんな親不孝な娘はもう迷惑をおかけしません!お許しください!」

皓鑭(こうらん)は柱に自分の頭を打ち付けて自害を試み意識を失いました。

牢屋。

嬴異人(えいいじん)は一人で囲碁を打っていました。

投獄されたばかりの呂不韋(りょふい)は嬴異人(えいいじん)にどちらが優勢か話しかけました。

嬴異人(えいいじん)は左手(秦)と右手(趙)で大局しているが時間を無駄にしているだけだと答えました。

呂不韋(りょふい)は嬴異人(えいいじん)に挨拶しました。

嬴異人(えいいじん)は呂不韋(りょふい)の挨拶に応えました。


李赫(りかく)の家。

李皓鑭(りこうらん)は目を覚ますと笑いだし頭がおかしくなった振りをしました。

医師はまずは煎じ薬で養生することが大事だと李赫(りかく)に言いました。


牢屋。

嬴異人(えいいじん)は明日をも知れぬ身なので気遣い無用だと呂不韋(りょふい)に言いました。

「安国君が二十七人の子息の中であなたを選んだのはあなたが最も優秀だという意味です。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

「そんなはずはない。私には何の取り柄もない。母の夏姫は韓の国の出身。それに父上にはたくさんの側室がいる。父上の寵愛を受けられず頼りない浮草のごとく過ごしています。私は二十七人の兄弟の中で最も平凡です。父上にも気に入られず兄たちのような才能もない。だから趙に送られたのです。」

嬴異人(えいいじん)は言いました。

「それは違います。安国君は次の秦の王。異人様はそのご子息です。秦が東に侵攻して韓に迫っていとき、韓の王は趙に助けを求めたが、趙の王は助けに応じず秦に対し友好という名目で人質を要求した。韓の国はあなたのお母上の祖国。戦争になれば立場が危ぶまれるが異人様が自ら人質になれば安国君は罪悪感を覚えて二人を追い詰めることはない。そしてあなたの評価が上がる。大きな力を得る。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

嬴異人(えいいじん)はそのような野心は無いと否定し呂不韋(りょふい)の想像力を褒めました。

嬴異人(えいいじん)は呂不韋(りょふい)が美女を献上した理由が商売のためであることを認めました。

呂不韋(りょふい)はその美女が皓鑭(こうらん)という名前であることを明かしました。

二人は雑談しました。

李赫(りかく)の屋敷。

蛟王子(こうおうじ)がやって来ると皓鑭(こうらん)は地面を四つ足で這っていました。皓鑭(こうらん)は蛟王子(こうおうじ)を見ると怯えた振りをしました。

「済まなかった。赦してくれ。こんな事になるとは思わなかった。そなたに恨まれ、憎まれて無視されたときに悲しくてやりきれなかった。病は治る。かならずよくなる。私たちの仲ももとに戻れるはずだ。」

蛟王子(こうおうじ)は悲しそうに皓鑭(こうらん)の肩を抱きました。

皓鑭(こうらん)はおかしな振りをしました。


蛟王子(こうおうじ)は高敏(こうびん)に会い、皓鑭(こうらん)は本当におかしくなったようだと言いました。高敏(こうびん)は芝居をしている皓鑭(こうらん)に機会が到来すればいつか蛟王子(こうおうじ)に牙をむくだろうと言いました。


趙の王宮。

雅王女は母の厲(れい)王妃に嬴異人(えいいじん)を牢屋から出すよう懇願しました。

厲(れい)王妃は嬴異人(えいいじん)が雅王女を幾度も誘惑して夢中にさせた野心ある男だと説明しました。

雅王女は嬴異人(えいいじん)はそのような悪い人ではないと釈明しました。

「お母さまの心には地位と権力しかない。いつもそう思ってた。誰かを思ったことなんかないでしょう?」

雅王女は言いました。

厲(れい)王妃は雅王女の頬を叩きました。

雅王女は異人が自分を利用していても構わないと言いました。

蛟王子(こうおうじ)がやって来ました。

雅王女は命をかけて嬴異人(えいいじん)を守ると言い張りました。

厲(れい)王妃はそこまで言うなら国王に約束してあげると王女に言いました。

雅王女は母を信じて部屋から出て行きました。

蛟王子(こうおうじ)はなぜあのようなことを言ったのか母に尋ねました。

厲(れい)王妃は痛い目に遭わないと王女は自分の立場に気づかないと蛟王子(こうおうじ)に言いました。


丞相の屋敷。

司徒缺(しとけつ)は丞相に嬴異人(えいいじん)を釈放するために大金を献上しました。

丞相は司徒缺(しとけつ)が嬴異人(えいいじん)の使用人でないことを見破りました。

司徒缺(しとけつ)は嬴異人(えいいじん)が釈放されたら呂不韋(りょふい)の疑いも晴れると言いました。

「もし嬴異人(えいいじん)様が殺されたら秦との戦は避けられません。どうか、趙の民のことをお考えください。」

司徒缺(しとけつ)は丞相を説得しました。

丞相はたかが商人が政治に口出しするのは無礼だと思いました。

司徒缺(しとけつ)は商人にも掟と道義心があるように政治でも民のことを気に掛けるはずだと言いました。

丞相は捨て駒に価値があるはずが無いと言いました。

司徒缺(しとけつ)は捨て駒でも殺せば攻め入る口実となるので嬴異人(えいいじん)の命を助けるよう懇願しました。


李赫(りかく)の屋敷。

李皓鑭(りこうらん)は自ら豚の檻に入って楽しそうに転げまわりました。

「お姉さま。これはお芝居でしょう。お嫁に行かないためにはお芝居を続けるしかない。」

岫玉(しゅうぎょく)は言いました。

「楽しい!」

李皓鑭(りこうらん)は岫玉(しゅうぎょく)を押し倒しました。

使用人たちは慌てて岫玉(しゅうぎょく)を部屋に連れ戻しました。

「呂不韋(りょふい)。早く来て。このままでは死んでしまう!」

李皓鑭(りこうらん)は疲れ果てました。


牢屋。

雅王女が嬴異人(えいいじん)に会いに来ました。呂不韋(りょふい)は眠った振りをして様子を見守っていました。

雅王女は一緒に外に出ようと嬴異人(えいいじん)を誘いました。

嬴異人(えいいじん)は趙王(ちょうおう)の命令には逆らえないと断り追い払いました。

呂不韋(りょふい)は王女と結婚すれば立場がよくなるのになぜ承諾しないのかと嬴異人(えいいじん)に尋ねました。

嬴異人(えいいじん)は宝石でも気に入らなくなれば壊してしまう王女と結婚すればひと月たたずに飽きられて自分の首が城門に据えられることになるだろうと言いました。

呂不韋(りょふい)は嬴異人(えいいじん)の聡明さに感心しました。


趙王(ちょうおう)の部屋。

丞相は趙丹(ちょうたん)に秦と争えば共倒れになり韓が有利になり、まずは秦と韓を戦わせて疲弊させ、戦になれば商人が商いに来なくなるので二人を釈放しようと説得しました。


夜の李赫(りかく)の屋敷。

皓鑭(こうらん)は豚の檻(おり)の中で遊んでいました。

「汚れた水で作った食事がお似合いよ。」

使用人の女(乳母)が食事を皓鑭(こうらん)に与えました。

皓鑭(こうらん)は「おなかが痛い!」と言って倒れました。

「お嬢様!お嬢様!」

乳母は焦りました。


高敏(こうびん)の部屋。

岫玉(しゅうぎょく)は母のもとでだだをこねていました。岫玉(しゅうぎょく)は蛟王子(こうおうじ)が皓鑭(こうらん)を気にかけていることに嫉妬していました。

高敏(こうびん)は皓鑭(こうらん)を殺すことに決めました。


豚の檻。

皓鑭(こうらん)の服を来た使用人の女は使用人に殴られて袋に詰め込まれて竹林に埋められました。


使用人に扮して屋敷を出ようとした皓鑭(こうらん)は司徒月(しとげつ)に救い出されました。

日中の王宮。

雅王女は父が来ると琴の演奏をやめ秦に嫁ぐことを嫌がりました。

趙丹はもう秦に嫁ぐ必要は無いと娘に言いました。

雅王女は嬴異人(えいいじん)と結婚したいと言いました。

趙丹は秦の一族は残忍で血にまみれていると言って断りました。


処刑場。

虞平(ぐへい)は部下に嬴異人(えいいじん)と呂不韋(りょふい)を処刑するように命じました。

王命が届きました。

虞平(ぐへい)は嬴異人(えいいじん)と呂不韋(りょふい)を放免しました。


呂不韋(りょふい)は嬴異人(えいいじん)に後日挨拶に伺うと言って別れました。


李赫(りかく)の屋敷。

李赫(りかく)は自ら皓鑭(こうらん)を捜しに行きました。

高敏(こうびん)は乳母はどうしたのかと若い侍女に尋ねました。若い侍女は昨夜から姿が見えないと答えました。


嬴異人(えいいじん)の屋敷。

雅王女は嬴異人(えいいじん)に衣を贈ると着て欲しいと要求しました。嬴異人(えいいじん)は雅王女に上着を着せてもらうと右肩に痛みが走りました。雅王女は衣の中に針を仕込んでいました。

「痛い?あなたが牢獄で私を拒んだとき、私も痛かった。胸に針が刺さったような。でも痛みだけでなく喜びも感じたわ。あなたがくれた痛みだから。異人。あなたも痛みを分かち合って。」

「確かに痛い。」

「これで私を生涯忘れない。よかったわ。」

「王女の御厚意に感謝します。」

嬴異人(えいいじん)は冷静に答えました。


呂不韋(りょふい)の屋敷。

呂不韋(りょふい)は李皓鑭(りこうらん)の額に高価な軟膏を塗ってあげました。

李皓鑭(りこうらん)はどうして自分を李赫(りかく)のもとへ送ったのか尋ねました。

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)が必ず戻ると信じていたと言いました。

「過去のすべてを捨てればどんな困難にも打ち勝てる。」

「その自信はある。」

「フン。お前は冷静で賢いかと思えば愚かな真似をする。」

「あなたこそ。私たちは対等よ。私は犬じゃないわ。」

李皓鑭(りこうらん)は反発しました。


瑤姫(ようき)は李赫(りかく)に密告して連れ戻されたはずの李皓鑭(りこうらん)が戻って来たことを部下から知り慌てました。


丞相の屋敷。

瑤姫(ようき)は丞相に、呂不韋(りょふい)が李皓鑭(りこうらん)に誘惑されて骨抜きにされていると密告すると人魚の涙(琥珀の玉)を貸して欲しいと頼みました。

感想

「コウラン伝 始皇帝の母」第2話の視聴感想です。今回のお話は呂不韋(りょふい)が李皓鑭(りこうらん)を趙王の側室にするため丞相に取り入ったものの、蛟王子(こうおうじ)に邪魔されたため呂不韋(りょふい)は投獄、皓鑭(こうらん)は瑤姫(ようき)の妨害により李赫(りかく)に連れ戻され、嬴異人(えいいじん)は祖国の秦国の軍が国境を侵したため投獄されたという内容です。皓鑭(こうらん)は継母の高敏(こうびん)に殺されそうになったところを乳母を身代わりにして司徒月(しとげつ)の助けもあって何とか窮地を逃れました。呂不韋(りょふい)と嬴異人(えいいじん)も司徒缺(しとけつ)が丞相に取り入ったので死刑を免れました。

中国ドラマを観るのはこれが2タイトル目なのでまだ雰囲気に慣れていませんが、古代のお話なので「何が起きても不思議ではない」のと「孔子がいた時代のすぐ後」でおなごの役割が道具そのものであったと想像できること、という二つの先入観を持って見ています。

日本では歴史そのものがなかった時代。でも中国も紀元前210年ごろなので、世界史的な意味では現代と最古の中間あたりの時代になると思います。

その頃(戦国時代)のおなごの役割が何であったのかは全然知りませんが、このドラマでは「道具」として描かれています。道徳に関しても現代ほどの価値観はなかったでしょうし、奴隷がいることはおそらく当たり前。他国に攻めて行って人や物を奪うことは日常茶飯事。どんな人でもある日突然死んでもおかしくない。そんな感じの時代だったのでしょう。

2話の段階で輝いている男性は呂不韋(りょふい)を演じている聶遠(ニエ・ユエン)さん。1978年生まれでドラマの放送時には41歳くらいであったと思われます。ドラマ「瓔珞(えいらく)」では乾隆帝を演じていました。「コウラン伝」での聶遠(ニエ・ユエン)さん演じる呂不韋(りょふい)は世の中のことを知らない乾隆帝とは違って世の中のことを知り尽くしているので態度がいかにも「デキる男!」「自信あふれる男!」「いつか最高位に立つ男!」といった感じです。呂不韋(りょふい)がのし上がるには汚いことも必要ですから今後そういう場面があるのかわかりませんけど何をしでかすか楽しみです。

「瓔珞(えいらく)」に舒貴人(じょきじん)役で出ていた女優さんは今回は岫玉(しゅうぎょく)を演じています。

人質だなんて、まるで日本の戦国時代みたいですね。

続きが気になります。

各話のあらすじと感想です。

登場人物の心情も詳しく解説しています。

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瓔珞(えいらく)最終回70話 来世への誓い 目次 [ あらすじ ] [ 感想 ] [ 関連記事 ] あらすじ 乾隆帝暗殺に失敗した和親王弘昼(こうちゅう)と嫻皇后(かんこうごう)。嫻皇后(かんこうごう)は騒乱の最中少しでも私の心配をしてくれたのかと皇帝に尋ねました。皇太后は皇后に下がって休むように言いました。珍児(ちんじ)も皇后に休んで欲しいと頼みました。 「私をご覧ください。髪は乱れ化粧は落ちてしまっています。赤く腫れたこの手は火の中に飛び込んだ証拠です。やけどを負って傷跡が残ろうと少しも痛くありません!夫を救うためだからです。あなたと生死を共にするつもりでした。この女(瓔珞)こそが謀反人なのです!陛下はご自分をお守りになるべきなのに侍衛(しえい)全員にこの女を守らせました。この女は陛下のために何もしませんでした。陛下を愛していません。愛するのは己のためだけ。何度も陛下を利用して来ました。陛下を愛さぬ者を大切になさるなんて!あなたは愚か者よ!違う。愚かなのは私。私は最も愚かで間抜けよ。」 嫻皇后(かんこうごう)は皇帝に訴えました。 瓔珞(えいらく)はあまりの痛々しさに目を伏せました。 弘昼(こうちゅう)は皇后に同情しました。 「皇后を連れて行け。」 乾隆帝は命じました。 「近寄るな!」 嫻皇后(かんこうごう)は懐刀を抜きました。 「何をするつもり?」 皇太后は驚きました。 「正気を失ったか。」 乾隆帝はつぶやきました。 「富察容音は陛下よりも自由を愛し、高貴妃(こうきひ)は高家を優先しました。純妃(じゅんひ)の心に陛下はおらず他の妃嬪(ひひん)たちは富に群がっているだけ!紫禁城で唯一私だけが陛下を想っているのよ!」 嫻皇后(かんこうごう)は叫びました。 「杭州の軍を手紙ひとつで動かしたくせに心を尽くしているだと?」 乾隆帝は言いました。 「杭州の軍だけではないわ。同行している江南の役人も私の手の者たちです。お父さまの死で権勢の大切さを実感し年月をかけて皇族や大臣や役人の秘密を調べさせました。不正を働き法を犯した者たちは皆私を恐れて従うほかなかったのです。陛下が崩御なさった後は私が第二の孝荘文皇后(こうそんぶんこうごう)になるつもりでした。」 嫻皇后(かんこうごう)は言いました。 「あなたは大逆罪に値するわ。後宮は政治に

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袁春望(えんしゅんぼう) 袁春望(えんしゅんぼう) Youtube 動画 延禧攻略 42 より 中国ドラマ「瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」で登場回を重ねる度に存在感を増していく袁春望(えんしゅんぼう)とは一体何者なのでしょうか? ここでは物語の核心にまで迫っていますので、まだドラマをご覧になっていない方はこのページを閲覧しないほうがおすすめです。 目次 初回登場 瓔珞(えいらく)との出会い 瓔珞(えいらく)への執着 乾隆帝との関係 正体 執着から憎しみへ 憎しみの先には・・・ 結末 残された謎と考察 初登場 袁春望(えんしゅんぼう)はドラマに初めて登場するのは10話あたりです。 嫻妃(かんひ)が賄賂の資金を捻出するために侍女の珍児(ちんじ)の提案により太監長の趙慶(ちょうけい)を懐柔しました。趙慶(ちょうけい)は弟子の袁春望(えんしゅんぼう)を連れて神武門で密貿易するため嫻妃(かんひ)を待っていました。 しかし密貿易を試みたものの、高貴妃(こうきひ)が現れ嫻妃(かんひ)を虐げました。趙慶(ちょうけい)は罪を袁春望(えんしゅんぼう)になすりつけて逃げおおせたのです。 袁春望(えんしゅんぼう)は辛者庫(しんじゃこ)送りとなり永巷(えいこう)に肥溜めを運ぶ苦役を命じられました。 肥溜めに左遷された袁春望(えんしゅんぼう)は仲間だった太監たちにいじめられるようになりました。 袁春望(えんしゅんぼう)はやり返さずに耐えてました。 袁春望(えんしゅんぼう)は高貴妃(こうきひ)の犬の餌を盗み食いしたり、溝に落ちている食べ物を拾い食いしたり、雨水を飲んで命を長らえさせていました。 瓔珞(えいらく)との出会い 辛者庫(しんじゃこ)のもとに瓔珞(えいらく)が左遷されました。主人公が左遷された事情はネタバレになりますのでドラマを直接御覧ください。袁春望(えんしゅんぼう)が瓔珞(えいらく)と出会うのは28話あたりになります。 心も口も閉ざしている袁春望(えんしゅんぼう)に瓔珞(えいらく)があれこれと話しかけ、そして助けようとしたのです。 瓔珞(えいらく)と義兄弟に 袁春望(えんしゅんぼう)は瓔珞(えいらく)を自分と重ね合わせて同じだと

富察傅恒(ふちゃふこう)は清国乾隆帝の頃の大将軍で皇太子を支えた皇帝の義弟

富察傅恒(ふちゃふこう) 富察傅恒(ふちゃふこう)は1722年に生まれ、1770年に没した清王朝の大臣・軍人です。満州族出身の名門貴族です。乾隆帝の第一皇后、富察氏の実弟です。軍機大臣、大學士を務めました。 概要 侍衛(しえい)を経て内務府大臣、戸部尚書、軍機大臣、保和殿大学士を務めました。一等忠勇公を授かりました。皇太子を補佐する太子太保、太保を務めました。大金川の戦いで総指揮をとりました。乾隆帝からは文忠の号を贈られました。息子は嘉勇郡王に封じられました。 誕生 傅恒は満州族の名門、富察族に生まれました。 戦争 1747年~1749年 大金川の戦い(現在のアバ・チベット族チャン族自治州)。 1754年~1756年 内乱を鎮圧しました(現在のイリ・カザフ自治州)。 1768年~1769年 軍の最高司令官となりビルマへ侵攻し、戦に敗れて停戦を結びました。 逝去 ビルマへの遠征から戻り、北京でマラリアにかかって亡くなりました。 家族 父は李栄宝(りえいほう)です。 妻は那拉氏(ならし)です。 姉は乾隆帝の皇后、孝賢純皇后富察氏(こうけんじゅんこうごうふちゃし)です。 甥の 明瑞 は乾隆帝の義理の息子ですがビルマ征服に失敗し自害しました。 富察傅恒(ふちゃふこう)が登場するドラマ 瓔珞(えいらく)紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃 富察皇后(ふちゃこうごう)の弟として侍衛(しえい)という皇帝の護衛役で登場します。乾隆帝の弟、弘昼(こうちゅう)や海蘭察(ハイランチャ)の友人という設定です。性格や行動はとても真面目で仕事が終わった後は書斎で本を読んで兵法の勉強をしています。馬術はもちろん棒術にもすぐれ戦場での武勇は数知れず。そして身近にいる美女にも一切手を出さず生涯を通じて一人の女性を愛し抜いた男の中の男です。 関連記事 孝儀純皇后魏佳氏(こうぎじゅんこうごうぎかし)は乾隆帝の第三皇后 儲秀宮(ちょしゅうきゅう)の解説 全話あらすじ一覧 瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃 ストーリーを詳しく解説! 参考: Wikipedia 中国 - https://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%82%85