スキップしてメイン コンテンツに移動

コウラン伝3話のあらすじと感想★皓鑭(こうらん)は嬴異人(えいいじん)を虜にし雅王女の嫉妬を買ってしまい...

 コウラン伝3話のあらすじ

コウラン伝2話のあらすじ詳細と感想

目次

あらすじ

呂不韋(りょふい)の女となった李皓鑭(りこうらん)は美しい作法で壺から熱湯を汲み茶を淹れていました。そこに司徒月(しとげつ)が部屋に入ってきて踊り子の瑤姫(ようき)が丞相に密告したのに落ち着いている皓鑭(こうらん)の様子に戸惑いました。司徒月(しとげつ)は呂不韋(りょふい)が瑤姫(ようき)を罰するつもりだったが大旦那に止められたので瑤姫(ようき)に何をされるかわからないと言いました。皓鑭(こうらん)は瑤姫(ようき)が密告したのは舞の中心から外さたためだろうと思いました。

皓鑭(こうらん)は大旦那に呼ばれて庭に出ました。そこに大旦那の呂鑫(りょきん)が現れました。呂鑫(りょきん)は召使に皓鑭(こうらん)の部屋を調べるように命じました。瑤姫(ようき)は「盗まれた宝物」を捜していると皓鑭(こうらん)に言いました。

呂不韋(りょふい)は父の呂鑫(りょきん)に舞姫(まいひめ)たちに盗みを働く度胸は無いと言いました。

召使の一人が皓鑭(こうらん)の部屋で宝の珠を見つけました。

司徒月(しとげつ)は皓鑭(こうらん)は宝を盗んでいないと呂鑫(りょきん)に保証しました。

しかし呂鑫(りょきん)は皓鑭(こうらん)が宝を盗んだと信じていました。

司徒缺(しとけつ)は妹の司徒月(しとげつ)を擁護しました。

呂鑫(りょきん)は書斎で目を離した隙に珠(がま)が無くなったので誰が盗んだか明らかだと言いました。

呂不韋(りょふい)は司徒缺(しとけつ)に犬を連れて来るよう命じました。

呂鑫(りょきん)は皓鑭(こうらん)を閉じ込めるよう召使に命じました。

呂不韋(りょふい)は犬を使えば犯人がわかると父に説明しました。

珠を保管していた箱は木蓮(もくれん)の木でできているので香りが犯人に沁(し)み付いていました。

司徒缺(しとけつ)は犬に木蓮の臭いを嗅がせました。

召使は犬を皓鑭(こうらん)の前に連れて行きましたが犬は反応しませんでした。犬は瑤姫(ようき)に向かって吠えました。

瑤姫(ようき)は自分は無実だと釈明しました。

呂鑫(りょきん)は瑤姫(ようき)ではないはずだと思いました。

瑤姫(ようき)は書斎に入ったので香りが移ったと主張ました。

皓鑭(こうらん)は司徒月(しとげつ)と一緒に書斎に入ったけど臭いは移らなかったので犬が吠えなかったと言いました。

呂不韋(りょふい)は瑤姫(ようき)を追い出すよう召使に命じました。

呂鑫(りょきん)は呂不韋(りょふい)に皓鑭(こうらん)を特別扱いしすぎではないかと言いました。

「いい加減にしてください。大旦那さあは私を書斎に呼び出しその隙に珠を私の部屋に隠しました。なぜ私にこのような仕打ちを?私は何かしましたか?」

皓鑭(こうらん)は呂鑫(りょきん)に言いました。

「黙れ。この女のせいで不韋(ふい)が投獄されたのだ。」

呂鑫(りょきん)は言いました。

「私とは何の関係もありません。ご子息に尋ねてみればどうですか?」

皓鑭(こうらん)は言いました。

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)に無礼を謝るよう言いました。

呂鑫(りょきん)は「私かこの女かどちらかを選べ」と怒って帰りました。

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)を呼び止め嘘でも謝るべきだと言いました。

「私は人間よ。犬じゃないわ。愛想を振りまくのは嫌よ。罪を着せられても絶対に謝らないから。」

皓鑭(こうらん)は言いました。

「ならば来い。すべてを失ったらどうなるかお前に見せてやる。」

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)を街に連れて行きました。

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)に自分でお金を稼いで500金を返すように言いました。皓鑭(こうらん)はそうするけど謝らないと言いました。

李皓鑭(りこうらん)は見世物屋の舞台で舞い始めました。そこに、皓鑭(こうらん)の父、李赫(りかく)が馬車で通りがかりました。

皓鑭(こうらん)の周りに人だかりができました。皓鑭(こうらん)は李赫(りかく)と目が合いました。通りがかった官僚たちは李御使の娘ではないかと噂しました。

「皓鑭(こうらん)!何をしている!帰るぞ!」

李赫(りかく)は皓鑭(こうらん)の手を引っ張りました。

「お父さま。私は帰りたくありません。自分の力で生きて行きます。」

皓鑭(こうらん)は断りました。

李赫(りかく)は皓鑭(こうらん)と父娘の縁を切りました。

皓鑭(こうらん)は命を与えて育ててくれた父に感謝し土下座しました。

李赫(りかく)は怒って去りました。

「道端で私を躍らせたのはお父さまを辱めるためね。」

皓鑭(こうらん)は呂不韋(りょふい)に尋ねました。

「違う。お前にとって家というものは腫れもののようだ。早く取り去らねば病が悪化し治せなくなる。お前のお父上は体面を重んじるからお前が道端で踊っていれば屈辱に耐えきれずにみんなの前で縁を切る。そうなればお前も堂々と家を捨てられる。これで自由になって好きな事ができる。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

「どうして傷つけるの?」

皓鑭(こうらん)は尋ねました。

「お前は傲慢で自尊心が高い。謝ることなく何かを成し遂げることはできぬ。侮辱しているのではない。教えている。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

皓鑭(こうらん)は呂不韋(りょふい)の頬を叩きました。

「これからは私を尊重して何かする前に教えてちょうだい。家から解放してくれたことは感謝してる。でも気を付けて。私とあなたは対等よ。私は操り人間じゃない。私も教えてあげてるの。」

皓鑭(こうらん)は呂不韋(りょふい)に言いました。

「このような口を利くおなごは初めてだ。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

「今から慣れなさい。」

皓鑭(こうらん)は呂不韋(りょふい)を蹴りました。

呂不韋(りょふい)は見世物屋の男に金を渡しました。

「呂不韋(りょふい)。あなたはお金が好きなのね。」

皓鑭(こうらん)は呂不韋(りょふい)に言いました。

「もちろんだとも。私は大金を稼ぎたい。お前が天への架け橋になれば驚くほどの利益が手に入る。釣り糸を垂らせば大物が釣れる。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

「なら忠告しておくわ。丞相は父を知っている。父は私を王様に献上しない。」

皓鑭(こうらん)は言いました。

呂不韋(りょふい)は秦(しん)の国が勢いを増して趙(ちょう)の国は衰退に向かっているのでもう趙王(ちょうおう)に用は無いと新たな策を思いつきました。


呂不韋(りょふい)の屋敷。

呂鑫(りょきん)は呂不韋(りょふい)を呼ぶといつまで皓鑭(こうらん)を囲っているつもりかと嫌味を言いました。

呂不韋(りょふい)は呂鑫(りょきん)に一人の男が畑を一年耕せば利益が何倍になるか尋ねました。

呂鑫(りょきん)は十倍だと答えました。

呂不韋(りょふい)は宝飾商が天下で商いをすれば利益は何倍になるか尋ねました。

呂鑫(りょきん)は百倍だと答えました。

「ではある者を担いで王にしたら?父上。どうでしょう?」

呂不韋(りょふい)は尋ねました。

「それは数え切れぬ。」

呂鑫(りょきん)は答えました。

呂不韋(りょふい)はいくら稼いで大金を稼いでも商人は他人から見下されるが王を擁立すれば名前が歴史に残ると言いました。

「父上。私は牢の中で高貴な方に出会いました。秦の王孫です。父上。あの方は貴重な商人です。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

呂鑫(りょきん)は邯鄲の誰もが人質の王孫は見くびられていることを知っていると笑いました。

呂不韋(りょふい)は趙(ちょう)は交易の中心で政治の取引の場でもあるので嬴異人(えいいじん)は価値ある者なのでさらに値が上がってから売れば大きな富を得られると言いました。

呂鑫(りょきん)は李皓鑭(りこうらん)を留め置いて何の得があるか尋ねました。

呂不韋(りょふい)は自分の出世に必要な道具になるかもしれないと父に言いました。

嬴異人(えいいじん)の家の前。

司徒缺(しとけつ)は公孫乾(こうそんけん)の前に金品を見せびらかせていました。趙(ちょう)の将軍、公孫乾(こうそんけん)は買収に応じませんでした。

「買収などではございません。ご挨拶がわりのほんの気持ちです。お忙しいようなので無理は申しません。失礼します。」

呂不韋(りょふい)は馬車から出て来て帰ろうとしました。

公孫乾(こうそんけん)は嬴異人(えいいじん)への目通りを赦しました。


呂不韋(りょふい)は嬴異人(えいいじん)に会いました。

「このようなあばら家にお住まいとは、驚きました。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

「心が穏やかであれば、どこに済もうと同じです。」

嬴異人(えいいじん)は謙遜しました。

「しかし異人(いじん)様がお住まいになられるにはここは小さすぎます。ささやかながら門を大きくするお手伝いしたいのです。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

嬴異人(えいいじん)は体が弱く何の力も無いので呂不韋(りょふい)の野心を満たすことはできないと言って断りました。

呂不韋(りょふい)は一旦帰りました。


嬴異人(えいいじん)の召使いは、異人の琴を盗んで街で売ろうとしていました。


李皓鑭(りこうらん)は呂不韋(りょふい)と反物を買い付けに来ていました。


皓鑭(こうらん)は異人の琴に見とれました。

呂不韋(りょふい)は嬴異人(えいいじん)の琴を買いました。


皓鑭(こうらん)の部屋。

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)に嬴異人(えいいじん)の琴を与えました。

「この琴をどこかで見た気がするんだが。」

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)に言いました。

「繞梁(じょうりょう)。これは楚(そ)の王が愛した琴よ。夢中になるあまり政治がおろそかになり、臣下に諫められて渋々鉄の棒で叩いて壊すことにした。壊すことをためらった者が偽の琴を壊して本物を宮殿から持ち出した。まさか道端で売られていたなんて。」

皓鑭(こうらん)は言いました。

「どこで見たか思い出したぞ!皓鑭(こうらん)。お前は私の福の神だ!」

呂不韋(りょふい)は喜びました。

嬴異人(えいいじん)の家。

昼寝から起きた嬴異人(えいいじん)は召使を呼びました。召使の男は異人の病が長引き薬を買うお金が無かったので仕方なく琴を売ったと釈明しました。召使いは琴がたったの10金にしかならなかったがそれで薬を買って名医を招くことができたと説明しました。

「恥知らずめ!名医を呼んだと言ったがいつ来たというのだ!」

嬴異人(えいいじん)はショックで倒れてしまいました。

召使は慌てて公将軍を呼びました。


嬴異人(えいいじん)の家の前。

李皓鑭(りこうらん)が司徒月(しとげつ)とともに馬車から降りました。


公孫乾(こうそんけん)は李皓鑭(りこうらん)を部屋に通しました。


皓鑭(こうらん)は嬴異人(えいいじん)を介抱して繞梁(じょうりょう)を奏でました。


嬴異人(えいいじん)が目覚めると、呂不韋(りょふい)と司徒月(しとげつ)が異人に挨拶しました。


皓鑭(こうらん)は嬴異人(えいいじん)の琴を買ったことに気が付き困った事になっているのではないかと心配になって伺ったと言いました。


呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)と司徒月(しとげつ)に世話をさせたと説明しました。

司徒月(しとげつ)は皓鑭(こうらん)が薬を煎じたと言いました。

「感謝しています。ですがこの琴は売りました。もう私の物ではありません。どうかお持ち帰りください。」

嬴異人(えいいじん)は咳き込みながら言いました。

皓鑭(こうらん)は異人の顔を見ながら琴を奏ではじめました。

「間違っている。低い音が響いていない。」

嬴異人(えいいじん)は皓鑭(こうらん)の演奏のミスを指摘しました。

皓鑭(こうらん)はそのような事に気が付くのに人の善意に気づかぬはずが無いと言いつつ帰ろうとしました。

嬴異人(えいいじん)は自分の誤りに気が付いたと言いました。


庭。

雅王女(がおうじょ)は嬴異人(えいいじん)に会いに来ました。侍女の夏雪(かせつ)はまた嬴異人(えいいじん)に冷たくされたら殴ってやると王女にごまをすりました。

公孫乾(こうそんけん)は雅王女(がおうじょ)を引き止めました。すると、部屋の中から琴の音色が響いてきました。

雅王女(がおうじょ)は美しいおなごが琴を弾いて公孫乾(こうそんけん)を買収したことに気が付きました。

公孫乾(こうそんけん)は雅王女(がおうじょ)に皓鑭(こうらん)という舞姫が世話に通っていると釈明しました。


趙(ちょう)の王宮。

趙王(ちょうおう)趙丹(ちょうたん)は数人の舞姫たちの踊りを鑑賞していました。そこに娘の雅王女(がおうじょ)がやって来ました。

趙丹(ちょうたん)は舞姫たちの踊りが雲少妃(うんしょうひ)の足元にも及ばないと丞相に言いました。

丞相は邯鄲(かんたん)一の舞姫である雲少妃(うんしょうひ)の足元にも及ばないのは当然だと言いました。

雅王女(がおうじょ)は雲少妃(うんしょうひ)が舞っていたのは数年前なので邯鄲の美女には舞の名手もいるので雲少妃(うんしょうひ)を超える者がいると言いました。

雅王女(がおうじょ)は丞相が美しい舞姫を知っていると指摘しました。

丞相はその舞姫は衛(えい)の国の商人、呂不韋(りょふい)の物だと説明しました。

雅王女(がおうじょ)は呂不韋(りょふい)の富は趙王(ちょうおう)から賜ったものだと言いました。

趙王(ちょうおう)は丞相に舞姫を必ず献上するように命じました。

嬴異人(えいいじん)の家。

公孫乾(こうそんけん)は自分の履物に釘が入っていたのは自分への嫌がらせと思い召使の男を追い回していました。召使はなんで釘が入っていたのかわからないと言って殴りました。

通りがかった皓鑭(こうらん)と司徒月(しとげつ)は二人を避けるように屋敷に上りました。

嬴異人(えいいじん)は公孫乾(こうそんけん)に使用人への暴力をやめるように言いました。

召使の男は琴を売って余ったお金を嬴異人(えいいじん)に差し出して謝りました。

公孫乾(こうそんけん)は益々怒って召使を叩きました。

「将軍。私に免じて赦してやれ。」

嬴異人(えいいじん)は言いました。

使用人は土下座して忠誠を誓いました。

嬴異人(えいいじん)は召使を下がらせました。

公孫乾(こうそんけん)は嬴異人(えいいじん)の寛大すぎる様子に怒って部屋を出て行きました。


崖の上。

「私が見込んだ通りだ。機知に富んだ美しいおなごを拒めるおなごはそういない。」

呂不韋(りょふい)は李皓鑭(りこうらん)に言いました。

皓鑭(こうらん)は呂不韋(りょふい)が召使を赦した時のことを思い出して吹き出しました。

「私は単なる梯子ではないかもしれない。あなたはどんな君主を必要としているの?自分の言う事をよく聞く素直な人?でもあの方は決して人の言いなりにならないわ。」

皓鑭(こうらん)は言いました。

呂不韋(りょふい)は嬴異人(えいいじん)を必ず従わせてみせると言って皓鑭(こうらん)の頬をつねりました。

司徒缺(しとけつ)が現れ趙王(ちょうおう)が皓鑭(こうらん)の舞を見たがっていることを知らせました。

呂不韋(りょふい)は情報が王の耳に届いたのは思ったより早かったが、もし皓鑭(こうらん)が趙王(ちょうおう)に気に入られれば有利になると言いました。


嬴異人(えいいじん)の家。

雅王女(がおうじょ)は嬴異人(えいいじん)に新しい琴を贈ろうとしました。

嬴異人(えいいじん)は琴が戻って来たのでいらないと断りました。

怒った夏雪(かせつ)は雅王女(がおうじょ)の傷だらけの手のひらを嬴異人(えいいじん)に見せて王女が異人のために琴を作ったと主張しました。

嬴異人(えいいじん)は琴を譲った人が宮中に上がることになったので返しに来たと言いました。

「なぜ知らぬふりをするのです?王女は善良で聡明な方です。説明するまでもないでしょう。」

嬴異人(えいいじん)は言いました。

「やっと正体を現したわね。知り合って間もないおなごごときのために私を咎めるの?」

雅王女は怒りました。

「皓鑭(こうらん)さんのためだと思うのですか?あなたはずっと私を自分の所有物のように扱った。おかげで私は気持ちを打ち明けられる友人もできず、楽しむことすらできなかった。」

嬴異人(えいいじん)は言いました。

「あなたのためよ!分かってるの?あなたはいろんな人から命を狙われているの。」

雅王女(がおうじょ)は言いました。

「申し訳ありませんが、私には耐えられそうにありません。」

嬴異人(えいいじん)は静かに言いました。

「私があげた琴はいらないのね。あなたに琴を返した人はきっと死ぬわよ。」

雅王女(がおうじょ)は琴をひっくり返しました。


王宮。

雅王女(がおうじょ)は岫玉(しゅうぎょく)に声を掛けると皓鑭(こうらん)が宮中に上がることを教えました。


李赫(りかく)の家。

岫玉(しゅうぎょく)はこのことを母の高敏(こうびん)に教え、皓鑭(こうらん)を殺したいと言いました。

高敏(こうびん)は「王様が私たちを言いなりにできるものは何かしら?」とほのめかしました。


王宮。

宴が開かれました。嬴異人(えいいじん)も招かれました。

李皓鑭(りこうらん)は濃い桃色の衣装を着て裸足で踊り始めました。

梅少妃(ばいしょうひ)は皓鑭(こうらん)の舞の技術の高さを認めました。

雲少妃(うんしょうひ)は「新旧交代は世の常です」と言って受け入れました。

趙王(ちょうおう)は皓鑭(こうらん)の舞にすっかり見とれていました。

嬴異人(えいいじん)は伏し目がちに舞を見守っていました。

皓鑭(こうらん)は笑顔を浮かべ、足を高く上げました。そして天井から吊り下げられた赤い布に掴まって宙を舞い、そして演技を終えました。

太卜(たいぼく)という星占いをする役人が参内しました。太卜(たいぼく)は街で子どもたちが歌っていたものの、先頭の赤い衣の子がいなくなり、子どもたちは「月が昇り、日が落ちる。桑で出来た弓矢が邯鄲を滅ぼす」と歌っていたと言いました。

この歌は栄えていた周(しゅう)の先王の時代の歌で赤い衣を来た子どもが戦による王国の滅亡を歌っていた有名な話でした。

太卜(たいぼく)は災いを暗示した歌が天の警告の歌だと言いました。

趙王(ちょうおう)は災いを避けるためにはどうすればよいか太卜(たいぼく)に尋ねました。

「いつの世も、おなごは災いをもたらす元凶です。太陽は君主をあらわし月はおなごをあらわします。意味はもはや明らかです。」

太卜(たいぼく)は災いの種は後宮にあると周の先王の書記が答えたと説明しました。

「無礼者。国にとって月は王妃様のことである。」

梅少妃(ばいしょうひ)は言いました。

「月は昇るといっている。将来のことなら私のことではないでしょう?」

厲(れい)王妃は言いました。

「そのおなごはどこにいる?」

趙王(ちょうおう)は尋ねました。

太卜(たいぼく)は李皓鑭(りこうらん)を指さし皓鑭(こうらん)の誕生日が毒虫が湧き出て邪気が最も高まる五月五日生まれだと言いました。

李皓鑭(りこうらん)は斉(せい)の国を反映させた孟嘗君(もうしょうくん)も五月五日生まれだと言いました。

趙王(ちょうおう)は証拠が足りないと言いました。

太卜(たいぼく)は占いの結果、災いの元は李皓鑭(りこうらん)だと再び指をさしました。

臣下の一人も同調しました。

「王様。このおなごはただの舞姫です。お気に召さねば宮中から追い出せばよいのです。太卜(たいぼく)殿はおっしゃいました。五月五日生まれは庶民なら問題無いと。宮中から追い出せば災いを避けられます。蛟王子(こうおうじ)はどうして反対なさるのですか?」

嬴異人(えいいじん)が声を上げました。

蛟王子(こうおうじ)は秦の者は口出しするなと言いました。

「おなごごときに怯えて国の命運を左右されるとは、蛟王子(こうおうじ)も随分気が小さいのですね。」

嬴異人(えいいじん)は言いました。

「お二人とも間違っておりません。皓鑭(こうらん)は素晴らしい舞姫。殺すには惜しい。」

羽王子(うおうじ)は言いました。

太卜(たいぼく)は「明日は満月で陰の気が満ちます。生贄にするにはちょうどいい。」と言いました。

趙王(ちょうおう)は明日祭祀を行うことに決めました。

呂不韋(りょふい)の屋敷。

嬴異人(えいいじん)は呂不韋(りょふい)に会おうとしましたが、司徒缺(しとけつ)は主人は不在だと言いました。

「なんという冷酷な人だ。本当に失望した。」

嬴異人(えいいじん)はそう言って帰りました。


次の日。

李皓鑭(りこうらん)は生贄にされようとしていました。

嬴異人(えいいじん)は公孫乾(こうそんけん)に皓鑭(こうらん)が飲むための水を渡しました。

皓鑭(こうらん)は公孫乾(こうそんけん)から水を受け取り飲みました。

誰もいなくなると、呂不韋(りょふい)が皓鑭(こうらん)の前に現れました。

「元の主は私だ。来なければ非常な男だと思われてしまう。この古い衣と我々は似ている。ここで捨てたら終わり。天に行ったら忘れずに神に頼んでくれ。呂不韋(りょふい)を巡分満帆に出世させてくれと。上着が私の代わりに最後まで寄り添ってくれる。」

呂不韋(りょふい)は微笑すると、帰りました。

岫玉(しゅうぎょく)が次に現れ勝ち誇ったように嫌味を言うと、呂不韋(りょふい)の外套を皓鑭(こうらん)に着せました。


趙王(ちょうおう)の部屋。

丞相は呂不韋(りょふい)を趙王(ちょうおう)に引き合わせました。

「不吉な舞姫を献上したと知り罪を償うために来たのでしょう。」

丞相は趙王(ちょうおう)に言いました。

「吉兆(きっちょう)が現れたと耳にしたため山に入り夜を徹して捜しました。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

趙王(ちょうおう)は呂不韋(りょふい)の話に興味を持ちました。

「数日前、あるおなごが川のそばで真っ白な鹿を見ました。白い鹿は喜ばしい出来事が起きる前触れです。国が安泰し天下は栄えるでしょう。証人がおります。お呼びしましょうか。」

呂不韋(りょふい)は言いました。

蛟王子(こうおうじ)が部屋に入って来て目撃者のおなごを追い出したと言いました。

呂不韋(りょふい)が合図をすると、白い鹿が部屋に運び込まれました。

趙王(ちょうおう)は白い鹿を初めて目にして驚きました。

丞相は呂不韋(りょふい)が必死で鹿を捜して来たと説明しました。

趙王(ちょうおう)は蛟王子(こうおうじ)を部屋から追い出し、呂不韋(りょふい)を褒めました。

趙王(ちょうおう)は呂不韋(りょふい)を少府監(しょうふかん)という財物を管理する職位を授けました。

呂不韋(りょふい)は刀を受け取り平民の位から、貴族に昇格しました。


呂不韋(りょふい)は丞相と雑談し、蛟王子(こうおうじ)が来ることを予見していたと説明しました。


夜になりました。

趙王(ちょうおう)や王子たち、王妃たちが見守る中、李皓鑭(りこうらん)は動物の形をした置物の中に入りました。その下から火がくべられました。すると、突然生贄の台が爆発して皆はとても驚きました。

炎の中から皓鑭(こうらん)が白い衣を着て生還しました。

「ご覧ください!奇跡です!神の御業にございます!」

呂不韋(りょふい)は皓鑭(こうらん)の手を取り叫びました。

皓鑭(こうらん)は「天の神に目通りできお告げを聞いた」と趙王(ちょうおう)に告白しました。

「私は汚れており神に仕えるにはふさわしくない。神は最も敬虔な使いを必要としています。この人です。」

李皓鑭(りこうらん)は太卜(たいぼく)を指さしました。

「嘘を言うな!」

太卜(たいぼく)は叫びました。

「もし嘘なら私は火の中で死んで天の神に仕えています。なぜ生きているのでしょうか。太卜(たいぼく)様。あなたは最も神の使いにふさわしい。この国の中で唯一の存在です。それに王様。天から薬を賜りました。体を強くして寿命を延ばします。天にかわり王様に献上します!」

李皓鑭(りこうらん)は言いました。

趙王(ちょうおう)は丸薬を手に入れました。

「王様。いけません。このおなごを信じてはなりません。焼かれても死なぬのですぞ!大嘘だ!」

太卜(たいぼく)は叫びました。

感想

「コウラン伝 始皇帝の母」第3話の視聴感想です。ウー・ジンイェン演じる李皓鑭(りこうらん)が王様の前で軽やかに微笑みを浮かべて舞う様子に私もすっかり見とれてしまいました!殿方なら夢中になってしまうものなのでしょうか!?

今回は皓鑭(こうらん)と呂不韋(りょふい)が結託して嬴異人(えいいじん)に取り入りました。それに嫉妬した雅王女(がおうじょ)が皓鑭(こうらん)を葬るために岫玉(しゅうぎょく)に皓鑭(こうらん)を殺させようとしました。

知恵を働かせて皓鑭(こうらん)と呂不韋(りょふい)は命の危機を乗り越えます。

お話はこんな感じですごく簡単でした!

占いを信じる王様、ちょっと頭も心も弱いみたいですね。

でも世界観といいますか、美しくて舞踊ができたら高い身分の男と結婚できる女性という設定はどうなんでしょうね。やはり実際にそういう事があったのでしょうか!?少なくとも日本史ではありましたね、平安時代に。見た目が美しければ高貴な雄以外の安っぽい雄を断る自然の摂理は果たして不滅の法則なのでしょうか!?

太陽と月がどうのこうのというお話で、月の陰の気が満ちれば国が亡びるというお話ですけど、ちょっと意味わかりませんね。それが信じられていたとすれば昼間に月が見えてるだけで人々は怯えていたのでしょうか!?なんてメンタルが弱いのでしょうか。

でもお話の雰囲気が随分と軽いノリなので、つまらない場面があっても適当に視聴していられる雰囲気は良い感じ!

各話のあらすじと感想です。

登場人物の心情も詳しく解説しています。

関連コンテンツ

このブログの人気の投稿

瓔珞(えいらく)最終回70話 あらすじと感想 来世への誓い 傅恒(ふこう)は瓔珞(えいらく)を助けるため瘴気に犯され...中国ドラ

瓔珞(えいらく)最終回70話 来世への誓い 目次 [ あらすじ ] [ 感想 ] [ 関連記事 ] あらすじ 乾隆帝暗殺に失敗した和親王弘昼(こうちゅう)と嫻皇后(かんこうごう)。嫻皇后(かんこうごう)は騒乱の最中少しでも私の心配をしてくれたのかと皇帝に尋ねました。皇太后は皇后に下がって休むように言いました。珍児(ちんじ)も皇后に休んで欲しいと頼みました。 「私をご覧ください。髪は乱れ化粧は落ちてしまっています。赤く腫れたこの手は火の中に飛び込んだ証拠です。やけどを負って傷跡が残ろうと少しも痛くありません!夫を救うためだからです。あなたと生死を共にするつもりでした。この女(瓔珞)こそが謀反人なのです!陛下はご自分をお守りになるべきなのに侍衛(しえい)全員にこの女を守らせました。この女は陛下のために何もしませんでした。陛下を愛していません。愛するのは己のためだけ。何度も陛下を利用して来ました。陛下を愛さぬ者を大切になさるなんて!あなたは愚か者よ!違う。愚かなのは私。私は最も愚かで間抜けよ。」 嫻皇后(かんこうごう)は皇帝に訴えました。 瓔珞(えいらく)はあまりの痛々しさに目を伏せました。 弘昼(こうちゅう)は皇后に同情しました。 「皇后を連れて行け。」 乾隆帝は命じました。 「近寄るな!」 嫻皇后(かんこうごう)は懐刀を抜きました。 「何をするつもり?」 皇太后は驚きました。 「正気を失ったか。」 乾隆帝はつぶやきました。 「富察容音は陛下よりも自由を愛し、高貴妃(こうきひ)は高家を優先しました。純妃(じゅんひ)の心に陛下はおらず他の妃嬪(ひひん)たちは富に群がっているだけ!紫禁城で唯一私だけが陛下を想っているのよ!」 嫻皇后(かんこうごう)は叫びました。 「杭州の軍を手紙ひとつで動かしたくせに心を尽くしているだと?」 乾隆帝は言いました。 「杭州の軍だけではないわ。同行している江南の役人も私の手の者たちです。お父さまの死で権勢の大切さを実感し年月をかけて皇族や大臣や役人の秘密を調べさせました。不正を働き法を犯した者たちは皆私を恐れて従うほかなかったのです。陛下が崩御なさった後は私が第二の孝荘文皇后(こうそんぶんこうごう)になるつもりでした。」 嫻皇后(かんこうごう)は言いました。 「あなたは大逆罪に値するわ。後宮は政治に

袁春望(えんしゅんぼう)は実在したのか!?ドラマ瓔珞(えいらく)に登場する手練れの太監、最終回の謎に迫る!

袁春望(えんしゅんぼう) 袁春望(えんしゅんぼう) Youtube 動画 延禧攻略 42 より 中国ドラマ「瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」で登場回を重ねる度に存在感を増していく袁春望(えんしゅんぼう)とは一体何者なのでしょうか? ここでは物語の核心にまで迫っていますので、まだドラマをご覧になっていない方はこのページを閲覧しないほうがおすすめです。 目次 初回登場 瓔珞(えいらく)との出会い 瓔珞(えいらく)への執着 乾隆帝との関係 正体 執着から憎しみへ 憎しみの先には・・・ 結末 残された謎と考察 初登場 袁春望(えんしゅんぼう)はドラマに初めて登場するのは10話あたりです。 嫻妃(かんひ)が賄賂の資金を捻出するために侍女の珍児(ちんじ)の提案により太監長の趙慶(ちょうけい)を懐柔しました。趙慶(ちょうけい)は弟子の袁春望(えんしゅんぼう)を連れて神武門で密貿易するため嫻妃(かんひ)を待っていました。 しかし密貿易を試みたものの、高貴妃(こうきひ)が現れ嫻妃(かんひ)を虐げました。趙慶(ちょうけい)は罪を袁春望(えんしゅんぼう)になすりつけて逃げおおせたのです。 袁春望(えんしゅんぼう)は辛者庫(しんじゃこ)送りとなり永巷(えいこう)に肥溜めを運ぶ苦役を命じられました。 肥溜めに左遷された袁春望(えんしゅんぼう)は仲間だった太監たちにいじめられるようになりました。 袁春望(えんしゅんぼう)はやり返さずに耐えてました。 袁春望(えんしゅんぼう)は高貴妃(こうきひ)の犬の餌を盗み食いしたり、溝に落ちている食べ物を拾い食いしたり、雨水を飲んで命を長らえさせていました。 瓔珞(えいらく)との出会い 辛者庫(しんじゃこ)のもとに瓔珞(えいらく)が左遷されました。主人公が左遷された事情はネタバレになりますのでドラマを直接御覧ください。袁春望(えんしゅんぼう)が瓔珞(えいらく)と出会うのは28話あたりになります。 心も口も閉ざしている袁春望(えんしゅんぼう)に瓔珞(えいらく)があれこれと話しかけ、そして助けようとしたのです。 瓔珞(えいらく)と義兄弟に 袁春望(えんしゅんぼう)は瓔珞(えいらく)を自分と重ね合わせて同じだと

富察傅恒(ふちゃふこう)は清国乾隆帝の頃の大将軍で皇太子を支えた皇帝の義弟

富察傅恒(ふちゃふこう) 富察傅恒(ふちゃふこう)は1722年に生まれ、1770年に没した清王朝の大臣・軍人です。満州族出身の名門貴族です。乾隆帝の第一皇后、富察氏の実弟です。軍機大臣、大學士を務めました。 概要 侍衛(しえい)を経て内務府大臣、戸部尚書、軍機大臣、保和殿大学士を務めました。一等忠勇公を授かりました。皇太子を補佐する太子太保、太保を務めました。大金川の戦いで総指揮をとりました。乾隆帝からは文忠の号を贈られました。息子は嘉勇郡王に封じられました。 誕生 傅恒は満州族の名門、富察族に生まれました。 戦争 1747年~1749年 大金川の戦い(現在のアバ・チベット族チャン族自治州)。 1754年~1756年 内乱を鎮圧しました(現在のイリ・カザフ自治州)。 1768年~1769年 軍の最高司令官となりビルマへ侵攻し、戦に敗れて停戦を結びました。 逝去 ビルマへの遠征から戻り、北京でマラリアにかかって亡くなりました。 家族 父は李栄宝(りえいほう)です。 妻は那拉氏(ならし)です。 姉は乾隆帝の皇后、孝賢純皇后富察氏(こうけんじゅんこうごうふちゃし)です。 甥の 明瑞 は乾隆帝の義理の息子ですがビルマ征服に失敗し自害しました。 富察傅恒(ふちゃふこう)が登場するドラマ 瓔珞(えいらく)紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃 富察皇后(ふちゃこうごう)の弟として侍衛(しえい)という皇帝の護衛役で登場します。乾隆帝の弟、弘昼(こうちゅう)や海蘭察(ハイランチャ)の友人という設定です。性格や行動はとても真面目で仕事が終わった後は書斎で本を読んで兵法の勉強をしています。馬術はもちろん棒術にもすぐれ戦場での武勇は数知れず。そして身近にいる美女にも一切手を出さず生涯を通じて一人の女性を愛し抜いた男の中の男です。 関連記事 孝儀純皇后魏佳氏(こうぎじゅんこうごうぎかし)は乾隆帝の第三皇后 儲秀宮(ちょしゅうきゅう)の解説 全話あらすじ一覧 瓔珞<エイラク>紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃 ストーリーを詳しく解説! 参考: Wikipedia 中国 - https://zh.wikipedia.org/wiki/%E5%82%85